忘却の路地裏

1970年代、管理者けいつーが小学生の頃、香川県高松市の日新
小学校校区内であそんだあそびの数々の紹介。当時上級生から下
級生へと伝えられたあそびが無くなってしまうのでは、という懸念か
ら思いつきました。今ではもう、やってないだろうな。
         



<ぼうけん>
まず、路地にある適当にはなれている2つのマンホール(15メートルくらい)がベース代わりとなります。学校の運動場でやるときは、足で直径1.5メートルくらいの2つの円を描きます。

ジャンケンで2人のオニを決め、それぞれのマンホールの前に向かい合わせで立ち、ボールでキャッチボールをします。オニ以外の人は2つのマンホールを野球のベース代わりに盗塁のような感じで往復します。

ただし、ベースを離れているときにボールでタッチされるとアウトとなります。手前のベースからスタートして、1往復で1点とし、10点であがりです。10点得点される前に全員アウトにできれば、最初と2番目にアウトにされた人とオニが交代します。

ひとりでも10点得点されると、オニはもう一度継続します。簡単なようですが、これがやってみると緊張感のあるあそびです。タイミング的には、向こうのオニがボールを持ってる時に少しリードをとり、こちらに投げた瞬間に向こうのベースに向けてダッシュし、返球される前に滑り込むというような要領です。


種別:ボール系、遊戯人数3人以上



<屋根ベース>
まず、それぞれが自分の番号を決めます。そして適当な傾斜のトタン屋根(最近あまりないなぁ)をみつけ、その屋根に向かってボールを投げます。そのときに自分以外の人の番号を叫びます。

叫ばれた番号の人は屋根から転がり落ちてくるボールを落とさないように捕ります。そして、また番号を叫びながらボールを投げます。これを誰かが落とすまで続けます。ボールを落とすと、その瞬間からオニとなってしまいます。他の人は一目散にそこから離れます。

オニがボールを再びつかみ「ストップ!」と言うまで逃げます。オニは「ストップ!」のコールで止まった人にボールを当てるため、その場から3歩だけ移動できます。移動した後ボールを当てる事ができれば当てられた人の「いのち」がひとつ減り、当てられなければオニの「いのち」がひとつ減ります。

「いのち」は最初10で、誰かが0になるまで続きます。0になると、その人は「しけい」と呼ばれる罰ゲームになります。壁に向かって後ろ向きに立ち、そこへボールを思いっきり投げます。投げる回数は自分の残った「いのち」の個数分です。

後ろ向きでボールをぶつけられるのは意外と怖いものです。



種別:ボール系、遊戯人数3人以上



<天下町人>てんかちょうにん
ボールはドッジボール等を用意します。2メートル四方の正方形を田の形に4つつくります。右の絵でいえば、右の奥が天、右の手前が大、左の奥が?(忘れた)、左の手前が町です。天が一番、位が上です。

ジャンケンで順番を決め、ボールをワンバウンドで自分の向こう側へおしこみます。(横へは投げられません)おしこまれた人はまたワンバウンドで返します。このとき相手の陣地に入らなければアウトで位がひとつ下がります。こうして、みんな一番上の天をめざしてプレイします。

町はその下がないのでミスすると待ってる人と交代します。待ってる人がいない場合は「地獄の一丁目、二丁目・・・・」と増えていきます。

まぁ、言ってみればテニスのようなものですね。

さて、たいてい学校の休み時間にやってるわけですが、チャイムがなった瞬間、「チンミボール」に変わります。その瞬間ボールを持ってる人がボールをかたづけるわけですが、他の人は教室のイスに座るまでボールをぶつけられないように一目散に逃げます。これがまた迫力満点。次の授業の先生が来るまで続いたりします。しかし、よく考えるなぁ。



種別:ボール系、遊戯人数4人以上



<しかくがっせん>
まず右の絵のような陣地をかきます。2つのチームに分かれて、それぞれの陣地に移動します。陣地から通路状のところを通って外へ出ます。外は両足で立てなくて、片足でケンケンの状態になります。

両足がつくとアウトです。また通路を仕切る壁を越えてもアウトです。通路を通るときは相手の陣地の前を通るので、壁を越えさせようと待ち構えてるところをつっきらなければなりません。

こうして外へ出たもの同士がケンケンで格闘、転ばせ合いとなります。外へ出なくても陣地を仕切る壁をはさんで引っ張り合いもOKです。その場合は引っ張りこまれたものがアウトです。

こうして全滅するまでたたかいます。勝つと外に両足をついて休める「しま」が1個作れます。敵はこの「しま」に入るとアウトになります。

これをやるとたいていヒザをすりむきます。



種別:格闘系、遊戯人数6人以上



むかし遊んだあそび、今後、続々と紹介します。