Yes! プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!
特に感動したのは、戦闘シーンらしからぬ染み入るやうな穏やかな音楽を背景に、大切な友だちに寄せる想ひと過去の自らを乗り越える=成長する意志とで、近過去の自分のコピーに克つ様が切々と描かれてゐたところ。敵をも友だちにしてしまふドリームはもちろん、敵が倒れる寸前に「あなたも守りたかつた」と抱き抱へたミントの姿も印象的だつた。ハートキャッチでも自らを相手にする‘試練’が描かれてゐて感動したが、単発映画で遥か前に同様な(同様だけど、より劇的な)世界が扱はれてゐたことを初めて目の当たりにした。
また、この作品では(といつても他の作品を全部知つてゐる訳ではないのだが、)導入から最後まで全体の明暗(哀楽)のバランスもよく、とてもよく作られた傑作映画だと思つた。約70分の鑑賞後、妻との感想の語り合ひであつといふ間に30分が過ぎたほどだ。
“5”の世代はほとんど知らないプリキュア歴なので、テレビ放送本編も視たかつたと思つた。
(2011年4月19日 於、自宅[DVD])
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このページは長谷部 宏行(HASEBE, Hiroyuki)からの発信です
2017年4月9日版
(内容については実質的には2011年5月17日版)