なみだ

ひとりぼっちのかえりみち
秋のかぜが
わたしのほおをなぜた
心の掛け金が
外れる音が聞こえた
と同時に
あついものがながれた
悲しくないんだよ
そういいきかせてたのに。
心の悲鳴かもしれない
うそはつかなくていいんだよ
ここちよい風が語り掛けてくれた
こころのさけびが
秋の風に乗って飛んだ。

by Haruki Murase