KTWウィンチェスター用
可変HOPチャンバー


 
実戦で十二分な性能を発揮してくれたシリコンパッキン可変HOPチャンバー。
より汎用性のある部品構成にしてバージョンアップしました。



電動用バレル&パッキンを流用することにより補修も楽々。
パーツの選択肢も広がりました。

組み立て手順
 まず、電動用バレル(M4用やP90用など少し長めのもの)を269mmにカット。正確に寸法を出すのが結構重要。長すぎるとバレルスペーサーがアウター内に詰まってしまうことがあるので注意。マズルは、精度に大きく影響するので綺麗に仕上げましょう。
 バレルが綺麗に仕上がったら一旦クリーニングしてからパッキンを装着。なお、パッキンは必ず新品を用意してください。一旦使用したモノは綺麗に見えても多少伸びているため、キチンと組み込めない危険があります。
 次に、バレルに装着したパッキン外周とチャンバー・ブロック内部にシリコン系オイルを塗布します。コレは絶対行ってください。チャンバー内径がパッキン外周と非常にタイトな寸法になっているので、オイルレスでは上手く組み込めません。無理に押し込もうとすればパッキンが破損します。必ずシリコン系オイルを塗ってから組み込んでください。サーッと軽く吹いて指で伸ばしてやるだけで充分です。なお、当然のことですが、石油系はパッキンを浸食しますので使用厳禁です。
 パッキンを入れるときは、出来るだけ調整穴とインナーの窓のある面を合わせながらゆっくり押し入れてください。あまりにも角度がずれている場合に大きく捻って角度修正すると、パッキンに偏りが出て弾道に悪影響が出ますので、その場合は一旦外して入れ直してください。かなりタイトに出来ていますのでそれなりに力を入れる必要がありますが、出荷前に手元にある複数のバレル&パッキンで組み込み確認はしていますのでマルイ純正パーツであれば間違いなく組み込めるはずです。
 ある程度、チャンバー・ブロックに入り込んだら、調整穴に、写真のように、長めのネジ(M3)を軽くねじ込んでおくと、HOP窓とネジ穴のセンターが合ってるかどうか確認しやすくなります。この際、間違ってもネジは奥まで締め込まないように。締め込んだ状態でパッキンを動かすと千切れたり、キズが入ったりしてしまいます。この左右微調整が組み込みの最大のポイントです。組み込んだ後で弾道が右に、あるいは左に偏るようだったら、ココを再確認してください。
 また、押し込み終わった電動パッキンの端が綺麗な円形になっているかも要チェックです。歪んでいるようでしたら、組み込みに無理な力が掛かっているということになります。その場合は、一旦チャンバーブロックから抜いて組み直してください。パッキンに不要なストレスをかけないことが精度向上の要になります。
 パッキンの左右が決まったら、チャンバーのノズル側から、真鍮製スペーサー、気密リングの順に入れ、チャンバー・ブロックの後面と一致させます。構造図をよく見て、パーツの組み込み順を間違えないようにして下さい。スペーサー・リングの、組み込み位置&役割が電動ガンとは異なりますのでご注意下さい。この部分を順番通りに組み込まないとHOPパッキンとノズルの位置関係がずれてしまい、HOPが不安定になります。組み込んだらチャンバー底面を硬い平面に軽く押しつけて上下左右の歪みを無くします。
 ちなみに、気密リングは一般規格のP-6です。摩耗や破損の場合はホームセンターなどの水道用品コーナーで入手できます。見あたらない場合はご相談下さい。
 なお、組み上がったらバレルやパッキンの内部をクリーニングしてください。オイルが内部に残っていると弾道が不安定になります。


 インナーとチャンバー・ブロックの位置関係が決まったら、調整ネジ穴に、テンション・ラバーを入れ、レンチの先などで奥まで差し込みます。平面がパッキンに接触するようにしてください。その後、調整ネジ(M3X4)にネジロック剤を薄く塗ってねじ込みます。まあ、フレームと噛み合う部分なので、塗らなくても弛んだりはしませんが、回転に少し抵抗があった方が、微調整がしやすいと思います。
 テンションラバーとネジの長さは一般的な出力(ノーマルよりちょっと強め)でちょうど良い長さにしてありますが、個体差があるので、各自調整してください。注意点は、ブロックからの突き出し量です。HOP調整ネジがチャンバー・ブロック固定用突起を兼ねていますので、適正HOP時に1mmから1.5mmくらい出ているのが理想です。
 ネジがブロックに入りすぎる、あるいは出すぎる場合は、ネジを長いモノ、または短いモノと交換してください。M3のイモネジはホームセンターやラジコン屋さんなどで入手できます。入手できない方はご相談下さい。
 テンションラバーの厚さは出来るだけ変えない方が無難です。薄くすると、ラバーがネジ穴からずれて調整が利かなくなる可能性が出てきますし、現状以上に厚くするとネジ穴の中でスムーズに上下動しなくなります。ネジの突き出し量の調整はネジの長さで行うようにしてください。
 組み込み前に、インナーシャーシのチャンバー・ブロック固定用溝の左右を、均等に丸く削っておいてください。幅を2.6mmくらいにしておくと、樹脂がネジ山に程良く食い込んでキチンと固定できるようになります。この部分がチャンバーブロックの位置を決めることになりますので、削る時には前後の幅は絶対に変えないようにしてください。
 ゲームなどで使用する実用重視の方は、バレルカバーにレンチが通る穴を空ければ外部から調整できるようになります。
 なお、HOPを「適正」にかけた場合、ノーマルのサイトでは上手く狙えません。これはサイト周りの寸法を実銃通りに再現しているためです。実銃は拳銃弾並の初速で重量弾を撃ち出すため、遠距離射撃では放物弾道を描きます。そのため、フロントサイトは低め、リヤサイトは高めに設定してあります。ところが、HOP仕様のエアガンの場合は、射程距離ギリギリまでまっすぐ飛ばしますので、サイト軸線と弾道が交差してしまうわけです。
 これに対処するには、サイトに合わせたかなり緩いHOP調整にする、または、HOP弾道に合わせてサイトを調整する、のいずれかとなります。私の場合は、ゲームでの使用がメインなので後者の方法を採用しています。フロントサイトを4mm高くし、リアサイトを2mm低くしています。この組み合わせで30mくらいを狙えるようにHOPを調整し、より遠距離を狙う場合はフリップサイトを利用するようにしています。

基本的にオークション販売ですが、個人ですから同じモノを作り続けるのも飽きてしまいますので少数不定期生産です。
従って、全く出品していない時期の方が多くなります。
まあ、普通のパーツメーカーさんが手を出すほど市場規模が見込める品でもないので、この程度でよいかな?と思っています。
オクに出てないが、どーしても欲しいぞっ!って方はメールにてご相談下さい。
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