むか〜し昔あったとさｗ
WAが出していた固定式ガスガン、S&W M6904です。

そもそもは、S&Wオートのデザインってあんまり好きじゃないんですよね。
ダサいっつーか、ツギハギデザインつーか・・・
古き良き西部開拓時代から、洗練されたコルトやレミントンに比べて、S&Wって何ともイモっぽいセンス・・・
んじゃ、何でこんなモノを？
気軽さから民兵コスが多い訳ですが、長年の相棒、WA-M1911A1は旧式マグナなので、残念ながら寒さに弱い。
かといって、一番出番の多いAKと一緒だと、SAAは携帯性の点でどうにもアンバランスなんです（アタリマエｗ）。
寒い季節のサイドアームに何かないかなぁと物色しているときに、遭遇したのがコレだった訳です。
このシリーズ、ガスブローバック登場間際というタイミングだったため製造期間が非常に短かったようですが、WAお得意のメーカーカスタム・ラインナップはかなりの種類出ていたようです。
そこで、オクでジャンクやらメーカーカスタムやらを安く入手し、自分好みに組変えました。

この機種を選んだ最大の理由が実はコレ。
ローディング・ノズル内蔵のマガジンです。
一般的な固定式ガスガンはバレルが移動して給弾する仕組みですが、これはノズルが前後動する仕組みです。
従って、命中精度を向上させやすい。
ジャンク品のオマケなどで5本入手し、パッキンの手入れをして、注入バルブをリキッドチャージ用のモノに交換するなど、使えるパーツを組み合わせて4本組み上げました。
ノーマル品とカスタムモデル付属のものではノズル内径が微妙に違うので、ノズル内部に真鍮パイプを薄く加工したものを圧入したりして、出力を揃えています。

チャンバーパッキンが独特の構造＆固定式なので、チャンバー部はそのまま利用。
インナーは、躓きHOPとしては妙に安定性のあるマルゼン・パッキンとジャンクパーツの組み合わせで自作可変HOP仕様に変更。
ハンドガンで一番多い交戦距離20m以内であればマルイ製品と互角に勝負出来ます。
軽い躓き型なので25m過ぎたあたりから上下に散りはじめますが、まあ実用上は問題ないかと。

このシリーズの最大の特徴はデホーンド・ハンマー（指掛け部が無いタイプね）ですが、当然ながら片手コッキングが非常にやりにくい。
交換したいなぁと思っていたら、たまたまリングハンマー付きのカスタムモデルの出物を発見。
入札したらそのまま出品価格で落札できました。
ラッキー。
早速ハンマーを交換した訳ですが、ハンマーだけシルバーってのもデザイン的に今一つなのでトリガーもシルバーに交換。
ついでに、スライド側面の使いにくいノーマル・セフティーも外して、カスタムモデルのフレーム側に付くアンビセフティーに交換しました。
ただし、カスタム品のままではレバーがえらくでかくて邪魔だったので削り込んで再成型、ブルーイングしてから塗装してグリップと色を合わせました。
ホルスターへの出し入れの際に邪魔なフィンガーレスト付きのトリガーガードは使いにくいので、ショーティ40のジャンクからラウンドタイプのトリガーガード付きフレームを移植。
このフレーム、HW材（磁石が付く鉄粉混入タイプｗ）でなかなか良い重量感があって、組み上げたときのバランスはなかなか良いです。

フレームがHWになったら、スライドのABS地肌真っ黒というのが、いかにもアンバランス。
そこで、Feスーパーを吹いてみました。
あえて研磨は軽くするだけに留めておくと、フレームの色と似たような光りの反射率になって丁度良い感じになりました。
画像に見えるマズル部分はカスタムモデルのもの。
本来はココにアルミ製のコンペンセイターが付きます。
でも、ゴテゴテの飾り物が嫌いな私はそんなモノは付けません。
このマズル部分、M13正ネジなので、0.8mmピアノ線でコイルを自作し、ネジ溝に嵌め込んだら、M14正ネジのアダプターが出来上がり。

夜戦用にトレイサーを付けたり、隠密行動用にサイレンサーを付けることも出来ます。
まあ、コンパクトさがこの銃の利点なので、付けないことの方が多いですが・・・
初速は0.2で70m/s程と強すぎず弱すぎず。
エライのは、初弾と次弾の初速差が1m/sくらいしかないところ。
大抵の固定式は2m/s以上初速差が出てしまいますから、安定性は現行機種に負けてはいません。

ミシンを駆使して専用ホルスターも作りました。
ガスブローバック登場で短命に終わったモデルですが、固定式としては完成度が非常に高い内部構造でこのまま歴史に埋もれさせるのは勿体ない気もします。
タナカの固定式グロックが、コレの内部構造をパテント契約して利用しているようですが、他の機種同様「タナカ仕様」らしいですｗ
この機構を利用してWAからPMMとかPSMのサイレンサー付きなんかを出してくれたら嬉しいのだが・・・出ないだろうな（＾＾；