このライフル、とにかく値段が高いことで有名です。その理由はストック。本物なんですなぁ。ストックの作りや質感はさすが!の一言です。トイガンメーカーの作る「形だけマネしました」という代物とは雲泥の差があります。 何が違うんだかもっと具体的に書いてよと言われそうですが・・・。うーん、国産自動車とベンツの乗り心地の違いみたいなもので、ちょっと言葉で表現しにくいですねぇ(汗 )。バットプレートの固定とかグリップの微妙なカーブとか妙にツボを心得た作りなんですわ、これが。 ただし、本物にトイガンのアクションを載せるにはさすがに色々と無理があるようで、細かい部品合わせではまあ多少雑な部分も見受けられます。スタイル優先のため、本物では可動部分のところが接着剤で固定されていたり、単なる飾りになっていたりもします。 しかし、ここまで格好良いと、細かい部分なんか本当どうだって良くなります。写真で見たら同じようにしか見えなくても、現物をみたら「うわー、イイネ、これ」と言いたくなります。 本物ストックにパチモノは付けられない!ということで、バイポッドももちろんハリスの本物が付いています。 |
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リューポルド M3
金満ライフルに安物スコープは載せられません。格好だけのUSOもどきなんてもってのほか。ということで、スコープも本物路線大爆発。タクティカルスコープとして知らない人は居ない、あのリューポルドが搭載されました。スペックは3.5-10X40mmサイドフォーカスと、数値的には最近では珍しくもない内容ですが、手に取るとまるで質感が違います。で、何が違うのか比較してみました。
覗いてみるとM3は意外とアイリリーフが長いのに気付きます。そのため、チューブの影がSimmonsと比較した場合、かなり太めに視界に入ります。 また、像の明るさは、Simmonsが一番明るく、それにに比べてM3は若干暗く感じます。S2Sは中心とその周囲とで明度が違います。 おそらく、Simmonsは近距離から中距離の速く動くターゲットを素早くサイティングするバーミント・ハンティングに主眼をおいて設計されているのに対し、M3は遠距離のターゲットを長時間監視するビッグゲームやタクティカルユースを主眼に設計しているからではないでしょうか。あまり明るいと長時間覗き続けた場合、疲労が溜まりやすくなるため、わざと明るさを下げていると思われます。 M3のサイドフォーカスは回転角度が小さくて操作がとてもしやすく感じます。3.5倍なら5mの近距離でも完全に焦点を合わせることが出来ました。
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内部の機構は基本的にAPS2そのまんまです。シリンダーユニットはオリジナルパーツで構成されていますが、APS用のカスタムパーツと全て互換性があります。トリガーユニットも内部のシアー類はノーマルのままですね。まあ、値段の大半は本物利用の外装の価格と考えて良いでしょう。 で、金満ライフルにも泣き所がありました。命中精度の要、チャンバー周りはラバーパッキンでインナーを固定しているだけ・・・。本来のLRBではなく固定HOP式のステンレスバレル内径6.2mmが内蔵されていましたが、なんとこれが曲がっているぅぅ・・・。 で、それをそのまま使っても仕方ないので、かつてXP100や10/22に搭載していた外径9mmの固定ホップバレルに換装してあげました。チャンバーブロックはHOP位置とノズル長の関係からプレデターに入っていたものを流用。シリンダー内部は、シェリフのYリングピストンと角形断面スプリングをそのまま採用。初速はバイオ0.25弾で97m/sと良い感じで、弾道もかなり素直になりました。30mちょっとを素直に直進して、その後自然に降下する感じです。ゲーム用には一番使いやすい弾道ではないかと思われます。 インナーが短くなったスペースには道東担当氏お得意の消音加工が施され、とても静かになっています。本人は「まだ音がする」のが不満なようですが。おいおい、電磁ならともかく、コッキングとしては充分すぎるくらい静かだと思うぞ。 で、現在のところ、かなーり良い仕上がりになってます。実戦でのゲットも間違いなく倍増しています。まあ、今まで不必要なくらいのローパワーでしっかり結果を出してきた腕の持ち主ですから、遠くも狙えるようになったら文字通りの鬼に金棒状態。正直なところ・・・しまった、手を抜いておくんだったぁ・・・ |