特別名勝 栗林

栗林公園は、今から約350年前に藩主生駒氏が別邸を築いたことにはじまり、その後を松平氏が受け継ぎ、およそ400年にわたって室町から江戸時代にかけて完成したといわれています。
特別名勝に指定されており、わが国の代表的な「回遊式大名庭園」として、高い評価を得ております。
高松の市街に近い紫雲山の東麓にある栗林公園は、緑の山並みを背景に、6つの池と、13の築山を組み合わせ、変化に富んだ美しさを誇っています。
この庭園は、「一歩一景」とも言われるほど変化に富み、春の梅・桜、夏の新緑、秋の紅葉と四季折々の風物に恵まれております。
 
 
廻遊式大名庭園としての栗林公園

栗林公園の作庭様式は“廻遊式大名庭園”と呼ばれるもので、江戸時代に花開いた庭園文化の傑作とも言えるでしょう。廻遊式大名庭園とは、広大な土地を利用し、池泉や築山などを配し、めぐり歩くことで空間を楽しむ様式です。それまでの、一定の視点からの眺めを追求した“座観式”では見られない手法で移り行く景観を堪能できます。栗林公園は、この日本庭園の粋を極めた空間構成技術に基づいたもので、一歩あゆむごと変化に富んだ庭景の数々が "一歩一景" と言われるゆえんです。
 
   
屋島の風景
 

溶岩台地で瀬戸内海国立公園の中心地であって、展望台として絶好の位置と適切な高さを誇り、山上からの風景は実に雄大で壮観です。文豪菊池寛氏は、その書中に、『誰でも讃岐へ来た者で、屋島へ杖を曳かない者はあるまい。そして、のんびりとした海と、そこら中に存在する島を見たら大松島を想像するだろう。瀬戸内海の海は藍を溶かしたように緑だ。その屋島の上から下を眺めると、海草の所々で海の深浅が青い錦紗の編か、何かのようにハッキリと見えるのが美しい。屋島の上から見下ろした風景は何処を眺めても素晴らしい。』と、礼賛しました。屋島は山容美で地学上溶岩台地の標本として富士山と相並んで富士型・屋島型として2大模式の秀峰です。また、岩石・樹木等も学究の価値と興味を有するものが多くあります。
 
 
●四 国 村  <屋島山麓の四国民家博物館>

自然豊かな屋島山麓に、静寂にたたずむ23棟の民家。 
そこで目にするのは、四国各県の風土が生んだ、素朴な「美」の数々。築き上げられた木や石が、遠い昔から語りかける声を聞きながら、しばしの歴史探訪。    
「四国村」には、先人たちの暮らしと心なごむ出会いがあります。
江戸時代末期のわら葺きの農家を移築し、店内も昔の姿そのままに、評判の讃岐手打ちうどん『わら家』があります。
 
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