発達と一貫指導

一貫指導の重要性

一貫指導とはサッカー協会の組織的なシステムでなく
考え方やコンセプトという意味です。

  成長期にある子どもたちの指導  
  自立期において、いかに大きく
成長するかを第一の目的とする
 
人間の気管・機能の
発達しやすい時期と
しにくい時期がある。
一貫指導の重要性 目先の勝負に目を
奪われて、将来の
大きな成長を
阻害してはならない

【現場で重視する箇所である】




ある課題に対して、
吸収しやすい時期と
しにくい時期がある

長期的な視野に立った
サッカー選手を育成

もっとも吸収しやすい時期に
その課題を与えていく
のちの発達の妨げに
なることを取り除く

ゴールデンエイジ世代に勝負だけにとらわれ、勝つサッカーだけを
目指してはいけない。
この世代が試合に勝つことは簡単である。
DFにキック力のあるの選手をおいて、FWに足の速い選手を
配置すれば、簡単に勝つことができる。
しかし、このゴールデンエイジ世代に正しい技術を
獲得することはのちにつながる。
それはどうしてか?を下記に示します。

この図はトレーニングを中止してから
どのくらいの期間で
その獲得したトレーニング効果が
なくなってしまうかを
示したものである。

神経系(技術系)は身に付くまで時間が
掛かりますが、 なかなか落ちない。
たとえば、小さい頃に覚えた自転車の乗り方は
大人になっても、忘れませんし、スキーなども
次の年になっても1時間程度滑っていれば、
かんを取り戻せると思います。

筋系・呼吸・循環系(体力系)は段階ごとではあるが
やればやるだけすぐに身に付くが、
みるみるうちに落ちていることがわかる。
たとえば、運動をしていた人が
2,3ヶ月も運動を していなければ、
すぐに体力が低下していることがわかるでしょう。

であるから、体力系はいつでも付けられる。
だが、技術系はなかなか身に付かない。
では、いつ身に付けた方がいいのだろうか?

それがいわゆるゴールデンエイジの時である。
高校生・一般以降では技術を身につけるには
1年で身に付き・試合にだせればいい方である。

12歳からちょうど成長期に入る
そうすると、グラフを見てわかるように12歳から
曲線が(その前と比べ)上っていくのが、わかる。
この成長期は各型がアンバランスになる。
そのため、いつが吸収しやすいかというと神経系が
100%に近い9歳〜12歳が
いいというわけである。

技術系の習得には脳・神経系の可塑性(柔軟性や吸収性・吸収力の大きさ)が 高い方がいい。

だからちょうど10歳前後の時期が バランス良く高くなっている。

13歳ぐらいは身長がかなり伸びる時期であり、レディネス(体の準備)が一時的に低下している。
=ホルモンのバランスが悪い。
この落ちることをクラムジーという。

その後にレディネス(習得の準備が整っている状態)が良くなっても大脳の可塑性が落ちておる。
この時期、選手は急に身長が伸びるので、 以前とボール感覚が違うことがある。
コーチはそのことをよく考え、長い目で見ることが必要である。

だから、このゴールデンエイジと呼ばれる世代は
新しい技術を短時間で吸収、獲得、習得にはすばらしい時期

なのである。

このような理由で上の世代で要求している・必要な技術を
比較的簡単に獲得しやすい下の世代に伝え、指導することが重要。

上から下まで統一した考え・指導・情報の共有が必要である。

5〜8歳
(Pre−Golden Age)

神経の発達が著しい年代である。
そのため、体を使ってさまざまな遊びを、経験させる
(=神経回路にさまざまな刺激を与える)
ことが必要である。

それはこの時期に多種多様な遊びによって
得られる・経験した動きが、
その後のサッカー(=GoldenAge以降)を行う時に
あらかじめ、遊びによって得ているので、
(=似た動き)
サッカーでつかう難しい様々な技術や動きに
移ったときにすぐに習得できる。

9〜12歳
(Golden Age)

レディネスが整ってきている年代
(=大脳の可塑性と呼ばれる脳・神経系の柔らかい性質も残っている)ある。

一生に一度だけの即座の習得を備えた非常に特異な時期
あらゆるスキルの獲得の時期=skill&good habitの形成

そのため、体力的に無理のない
技術系(うまさ・器用さ)=No Power & Hi Skillを
吸収させる・学ばせることが重要である。

13歳以降
(Post−Golden Age)

この時期は骨格の急激な成長が見られる。
そのため、身体の支点・力点・作用点に狂いが生じ、
新しい技術を習得するには困難な時期=クラムジー=である。
そのため、いままでできていた技術が一時的にできなくなる。

そのような選手にはいままで得た技術を反復練習をし、
正確性を向上させる。

また、速筋線維が発達するので、いままで得た技術をより速く、より強く
することができる。

このようなことから、いままで目立たなかった選手がうまくなってきたり、
それまで、スター的な存在が平凡な選手になることがある。

15〜16歳
(Independent Age)
いままで身につけた基本の技術を試合の中でだし、
そのうえで、個性を身につけ、発揮させるようにする。
指導者がやるべきことは

一貫指導(一貫指導の意味)
ということを考えに立ち、長期的な視野に立ち、子供たちに財産=技術を持たせ、
次のステージに送り出そう。

人間の気管、機能の発達速度は
一様ではない
→発達・発育を考えて→
個人個人、最も吸収しやすい時期に
その課題を与えていく

目先の勝利に目を奪われて
将来の大きな成長を
阻害してはならない

→大会は手段であり、
目的ではない→
あとの発達の妨げになることを
取り除いていく。

豆知識(後に詳しく解説)

選手が無理してサッカーをしていると
(1)オスグッドシュラッター病・・・膝の下の方が痛い
(2)踵骨々端炎・・・かかとの部分が痛い
なることがある。

このような場合はすぐに休ませ、専門医の診察を受けた方がいい

サッカーがホントに好きにやっている選手
自主的に練習ばっかりやっている選手
には、このような症状が出ない

体は不思議に怪我になりそうと分かると
本人も知らず知らずのうちに
体が自動的に練習をやめるようになる。