作品名: セント・ルイス -


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お名前: クインキャノン   
 ウエイン命さんは、ドロシー・マローンに痛く感銘を受けなすったようだね。あっしは、最近、「The Nevadan
(1950)」って写真を見たんで、これは「セントルイス」の翌年の作で、そのうち書き込みさせて貰うつもり
だけど、他の人の感想はどうだろうって思って、IMDbのコメント欄を見たら、アメリカの、ハンドルネーム
「ashew」さんて方が去年の1月に次のように書いてるね。

 「この作品の最良の出演者は誰か?ドロシー・マローンだ。彼女がとてもよく、本当に驚いた。ブロンド
の彼女しか見たことがなかったので、濃い髪の色の彼女は危うく誰だか分からないでいるところだった...
若くて純真そのもの! 彼女は本当にきれいで、終始、素直なよい演技をしていた」

 こりゃもう、まさにウエイン命さんのアメリカ版だね。あっしみてえに、「死の谷」や「セントルイス」
なんかの彼女を同時代的に見てると、後年、「ああ、彼女も役柄を広げたな」って思うわけだけど、鑑賞
者の年代によって作品を見る順番が変わることで、新しい感動があるのが面白いね。
[2007年10月28日 21時38分14秒]

お名前: ポルカドット   
 ウエイン命さん、ヴィクター・ジョリーが「若い頃は下卑たご面相」と切り捨てられて
は、ジョリー・ファンとして異議があります。役柄によって風格を出すこともできれば、
下卑たご面相にもなれるのが名優たるゆえんでして、私などは「セントルイス」のひげ面
の悪党を見る度に嬉しくなってしまいます。

 エロール・フリンの「無法者の群」でも、「下卑たご面相」を堪能できますよ。
[2007年10月15日 18時14分45秒]

お名前: ウエイン命   
双葉十三郎さんは昔「スクリーン」誌で「ボクの採点表」と云う新作映画評の連載があり、健全娯楽
映画大好き人間で私も共感するところが多くファンでしたが、「ゴタゴタしてるだけ」と云うのは異
論ありですね。私など逆に、南北戦争を舞台に、恋と友情と欲とが結構複雑に絡み合った人間模様を
判り易くまとめたエンライト監督は「エライ」とその手腕に感心しましたがね。悲劇が最小限に抑え
られているのも、ハッピーエンド支持派の私には後味が良かったです。エーッと思ったのは純情可憐
な生娘D・マローン、「ワーロック」「ガンファイター」の妖艶な熟女しか知らないので、最初は
A・スミスの方がそうなのかと思ってしまいました。V・ジョリーもそうですね。初めて見たのが
「奇跡の人」のH・ケラーのお父さん、次が旅の途中で無念の死を遂げる「シャイアン」の老酋長と
いずれも威厳に満ちた人物だったので、若い頃はこんなに下卑たご面相だったのかとこれまたビック
リ。
ところで「セントルイス」と云えばブルースじゃないですか。私はこれを20数年前に録画しておきな
がら、西部劇と思わずずっと観ないでいたんですよ。本サイトのお陰で遅ればせながら観てニンマ
リ。西部劇華やかなりし頃の象徴、赤毛美人とテクニカラーが懐かしくも嬉しく、しかも諸兄のおっ
しゃる通り結構面白い、拾い物でした。原題は「South of St'Louis」で、物語の舞台もテキサスや
メキシコなんですから、この邦題は明らかな誤訳ですよね。改めて邦題の大切さを感じました。例え
ば、私の大好きな「血と怒りの河」、内容を的確に表したいい邦題なんですが、逆に「ブルー」だっ
たらもっと沢山の人が観たんじゃないかと思っていますし、「荒野の愚連隊」「砂漠の流れ者」「荒
野の七人・真昼の決闘」などには憤慨しています。「拳銃王」はもっと雰囲気のあるタイトルをつけ
て欲しかったし「墓石と決闘」となるとブーイングですよね。もし「駅馬車」が「地獄馬車」だった
ら、「シェーン」が「ワイオミングの決闘」だったら「馬上の二人」が「続・捜索者」だったらと思
うとゾッとします。
[2007年10月14日 7時23分17秒]

お名前: ポルカドット   
ジョエル・マクリーの西部劇は、「大平原」、「西部の王者」、「死の谷」、「昼下がりの決闘」
などが秀作であるほかは、どんぐりの背比べだったような気がしますが、「セントルイス」は前記
の諸作に次ぐ出来栄えと思われます。昔、上野の松坂シネマという劇場で見ました。

仲のよい三人が共同で牧場を経営しているが、南北戦争の余波で牧場を続けられなくなり、それぞ
れ別の道を歩むことになる。性格の違いや恋のさや当てから反目を生じるが、最後の対決の瞬間に
友情が蘇り、そのため一人は命を落とす、という浪花節的なところが好きです。三人組の運命が主
題なのは「テキサス決死隊」に通じますね。

前半の悪役であるヴィクター・ジョリーが途中でボブ・スティールに殺され、後半はスティールが
悪役ですが、この悪役の連携プレイも成功していると思います。この二人も印象的で、好きな悪役
です。
[2005年8月27日 23時57分10秒]

お名前: グリーンベイ   
 はせべひろし さん 今日は。     映画少年グリーンベイです。
 この作品を双葉十三郎氏は、一口に「ただごだごだしているだけ」と評してます。偉い先生はやはり
 大人の映画とか、知的な作品でないと認めてないようです。西部劇は、人が何と言おうと我が青春その
 ものだったわけです。レイ・エイラント監督は、活劇と恋愛をからめた演出に冴えを見せていました。
 翌年に「モンタナ」(50)をエロール・フリンとアレクセス・スミス共演で撮っています。50年、
 51年の公開で初見でしたが、後のテレビ放映は吹き替えでした。やはりいけません・・・。
 アレクシス・スミスは、落ち目と御座いますが、盛りではなかったでしょうか。後に作られた「モンタ
 ナ」では、父を亡くした赤毛の気丈な娘役を好演しています。「セント・ルイス」では、酒場の女と言
 う役柄が落ち目と見えたのでは。ドロシー・マローンより彼女の方が得な役柄でしたヨ。
 アレクシス・スミスは、西部劇ヒロインとして大好きな女優の一人です。
[2001年6月8日 18時14分42秒]

お名前: はせべひろし   
どういう訳か、早くから日本版ヴィデオが出ているので、大きなヴィデオ屋には置いてあり、未見のかた
はぜひ。1949年作。ジョエル・マックリーが西部劇専門のスターとしては、油がのりきっていた時代の一本。「死の谷」に続いて、またドロシー・マローンにふられ、酒場の歌姫アレキシス・スミスと結ばれる
までが、話のたて筋で、それに、三人の男の友情が、拍車につけたベルを小道具にして絡みあう。アクシ
ョン・シーンも豊富で、最後のチャーリーの唐突な寝返り(ザカリー・スコットはそういう男だが)に、
目をつむれば、秀作西部劇に数えられよう。アレキシス・スミスは、もう落ち目の時代だと思うが、い
やに色っぽくて、あごのホクロが忘れられない。ヴィクター・ジョリー、ボッブ・スティールと悪役も一流(?)。ただ、除隊したリーは、テキサス・レンジャーとして町の治安に戻ってくるのだが、字幕で、レンジャーのことが無視されているのは、残念である。
[2001年6月8日 12時34分58秒]

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