作品名: Santa Fe -


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お名前: ドク・ホリデイ   
この作品には、売れないころランドルフ・スコットの吹き替えをやっていた、ジョック・マホニーが悪役で
出ています。マホニーは、ゴードン・スコットのあとだったか、ターザンをやってます。3本ありましたか
ね。西部劇では、『決闘者』『生れながらの無法者』などがあり、かっこいい役者でした。『サンタフェ』
では、スコットと走る列車の上で大格闘を演じ、最後には線路ぎわへ転落するのですが、全部自分でやって
るところがすごい。一方、スコットの方はむろん吹き替え。彼の映画に格闘はつきものですが、クローズアップ以外は全部吹き替えです。日本ではB級スターのような扱いですが、アメリカではれっきとした大スタ
ーですから、危ないシーンはみんな吹き替えですね。ところで、不思議なことに重要な悪役で出ているマホ
ニーの名前が、タイトルクレジットに出てないんです。チョイ役で出ないことはありますが、スコットとや
りあう重要な悪役なのに、なぜ出てこないのか。契約問題でも、からんでいたんでしょうかね。マホニーは、メジャーのスターにはなりませんでしたが、すらりとした長身のハンサム男で、『生れながらの無宿
者』の黒ずくめのガンマンは、ほんとにかっこよかった。こういう西部劇俳優が、今はいなくなりました
ね。
[2006年5月16日 17時33分38秒]

お名前: 44-40   
スコット・ブラウン・プロによる1951年作品。日本劇場未公開。監督は
アーヴィング・ピシェル。劇場未公開だし、あんまり聞いたことない
監督(知ってるのは唯一「月面都市」('50))だし、期待せずに見たがかなり
面白かった。

時代は南北戦争直後。元南軍兵のキャンフィールド4兄弟、新たな時代
に即応し過去にほだされず生きようとする長兄のブリット(ランドルフ・
スコット)と、まだ北に対する憎しみを捨てきれない弟たち。弟の一人
が酒場で喧嘩になった北軍兵を射殺してしまい、お尋ね者となった4人は
逃走するが、ブリットを知る元北軍将校の口利きで、サンタ・フェ鉄道
会社に職を得る。北部勢力の権化たる鉄道建設を面白く思わない弟たちは、
兄と袂を分かち、ヤクザな酒場経営者や牧場主などと徒党を組んで、鉄道
に対して嫌がらせを繰り返す。ブリットは板ばさみになりながらも会社の
信頼を勝ち得ようと必死で働き頭角を現すが、お尋ね者になっていること
も知れて立場はいっそう危うくなり、やがて弟たちとの宿命の対決の時が
訪れる…

スコット西部劇にしては珍しく根本的に悲劇。スコットと和解しかけて
いたにもかかわらず、結局鉄道会社の給与強盗に加担してしまった弟たち
は、強盗団もろとも鉄道会社側に包囲され、スコットの説得もむなしく、
銃撃戦の最中に仲間割れによって射殺される。スコットは逃げる強盗団の
ボスを単身追跡し、列車の中で仕留めるが、そのまま姿を消す…

サンタ・フェまで鉄道が開通するラスト・シーンにスコットは登場しない。
元北軍将校の重役によってその功績はたたえられ、ネバダで生きていること
も知れるが、式典の賑わいの中に彼の姿はない。彼に思いを寄せる出納係
の女(ジャニス・カーター)が、ネバダに向かって旅立とうとするところで
この映画は終わる。スコット・ブラウン・プロには、バッド・ベティカー
やバート・ケネディを擁する前から、優れた作品を生み出す力があった
ことがうかがい知れる。
[2005年9月24日 17時30分45秒]

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