作品名: モンタナ - |
当地では、52年7月に上映されましたが、どうしてか心に掛かり再見を繰り返しています。監督の レン・エイラントは、戦後、凄い格闘シーンで評判を集めた「スポイラース」をはじめ「拳銃街道」 「西部の裁き」「死闘の銀山」「セントルイス」などで知られるように、いずれもテンポの早いキビ キビした演出が文句なしの面白い西部劇となっているからであろう。また、おなじみのエロール・フ リンと「サン・アントニオ」「セントルイス」で鉄火の西部娘を演じたアレクシサ・スミスが彼に 挑戦しながら、次第に心が引かれて激しい恋に落ちる経過が、いじらしくなんとも楽しくなります。 この映画でも分かるように、ここはアメリカ有数のの山国で、ロッキー山脈が中央を貫いている。 アメリカ第41番目に生まれた州で、映画「モンタナ」の時代はまだ州ではなかったわけです。モンタ ナはラテン語で山岳地帯との意味でゲーリー・クーパーやマーナ・ロイの出身地と、当時のプログラム で解説している。[2001年1月16日 13時51分24秒]
50年WB社製作「モンタナ」は、ヘイコックスの書き下ろしシナリオによる作品です。ヘイコックスの 短編小説「ローズバーグ行きの駅馬車」は、J・フオード監督によって「駅馬車」となった訳です。 主演はエロール・フリン、名花アレキシス・スミス(好きな女優)です。物語は、羊飼いと羊を嫌いな 勝ち気の女牧場主の対決ですが、終いに彼女が羊飼い(フリン)に惚れてしまうという、言ってみれば 他愛ないストーリーですが、そこは流石、ヘイコックス。人間観察の巧みさとフロンテア西部の細部描写 を心得ておりB級西部劇をはるか越えた作品に仕上がっていると思います。 ・・・気丈なアレクシス・スミスがJ・マックリーにメロメロとなるストーリーは「セントルイス」に よく似ている。アレクシス・スミスは私の大好きなヒロインの一人です。[2000年12月23日 21時9分1秒]