「捜索者」や「誇り高き男」と同年の1956年公開のジェリー・ルイス、ディーン・マーティン、
底抜けコンビの西部劇で、丁度、洋画、西部劇を見始めた頃で嬉しく見ていた。
舞台は開拓時代からジュニアの時代へ移った1910年のアリゾナ。東部にいて西部に憧れる牧場主
のダメジュニアにJ・ルイス。牧童頭ジュニアにD・マーティン、裏で強盗団を操る銀行家ジュニ
アにジョン・バラグレイ。悪役子分NO.1にジェフ・モロー、子分その他にリー・V・クリーフ、
ジャック・エラム等。allcinemaONLINEにはクリント・イーストウッドがチョイ役で出ていると書
いてあった。今回のNHK放映をビデオで確認したがそれらしき人物が本当にチョイ役で映ってい
るが背の高さからそうだとは自信がない。
喜劇としては封筒の糊を牛に舐めさせるギャグが最も面白い位か。J・ルイスが西部に憧れてい
て西部劇の嬉しいシーンが色々出て来る。「星のない男」ばりのガンスピンや馬への飛乗り、紙巻
き煙草を巻く、トリック・ローピング等々。中でもJ・ルイス・ジュニアが父の銃を腰につけクル
クルストンとホルスターへ収めると急に強くなるギャグは西部へ憧れている心理をよく表している。
ところでクルクル廻した投縄の輪がなぜ崩れないか不思議だったが、プレイヤーからの又聞きよ
ると「持ち手がロープを引張る力と輪が広がろうとする遠心力が釣合って輪が維持される」との事。
納得。
[2004年6月27日 9時19分54秒]