作品名: アウトロー -


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お名前: ウエイン命   
実は初めて観たときから1つだけ不満がありました。『南北戦争末期、7丁の銃を身に着け、1人の
軍隊と呼ばれた凄いアウトローがいた』、この映画のキャッチコピーです。これを見た私は、馬上で
取っかえ引っかえ7丁の銃を自在に操って次々に敵を倒していくイーストウッドの雄姿を勝手に想像
していたので、賞金稼ぎに不意を突かれて絶体絶命の危機に陥るところで3丁までは確認できました
けど、別に7丁も身に着けてはいなさそうなイーストウッドを見て、この配給会社の宣伝マンは一体
全体何を以って「7丁」と云ったのか、不思議と云うよりむしろ腹が立ちましたよ。これでは羊頭狗
肉じゃないですか。何か台詞ででもそれらしいことを云う場面ありましたかね。私、「アウトロー」
大好き人間なので、映画館・TV・ビデオを通じて観た回数は恐らく日本一だと思ってるんですが、
ないですよね。考えてみると私の注文もかなり難しいことは確かなので、「ま、仕方ないか」と無理
に納得してました。ところが、それから数十年、見ましたよ、C・ファレルが「アメリカン・アウト
ロー」で見せたガン捌き、と云っても撃ち尽くした2丁の銃を投げ捨てて別の2丁を取り出すだけ
で、私がイメージしていたのはもっと高度で鮮やかだったんですけどネ。せめてこれをコマンチェロ
からS・ロックと婆さんを救い出すシーンでイーストウッドにやって欲しかったんですヨ。「1人の
軍隊」振りは披露してますが「7丁」の方はどうなったんだいと云いたいところです。彼は所謂ガン
捌きに余り凝るほうではありませんからマクィーンみたいにカッコ良くはないですが、かと云ってウ
イドマークと違って端ッから早く抜くつもりがないわけではないようですし、あの「銃の重さと撃っ
たときの反動の強さを感じさせる、無骨なほどに真面目(?)な射撃スタイル、私好きなんですよ。
それだけに未だにチョッピリ残念に思っています。
[2007年5月27日 18時31分52秒]

お名前: 結城 優   
2004.10.5に書き込みしましたが、追加書き込みもなく駄作なのかと
思ってしまいそうになりました。
私もイーストウッドの中では許されざる者よりも、分かりやすく
楽しめる名作と思います。同じ思いの方が居られてホッとしました。
[2006年5月12日 21時44分45秒]

お名前: ウエイン命   
放浪者さん、是非是非ご覧ください。私の中では、「許されざる者」ではなくこの「アウトロー」
こそがイーストウッドのベストなんです。昭和50年頃、新宿ミラノ座でリアルタイムで見ました。
荻昌弘さんも「イーストウッドなのでマカロニっぽいのかと思っていたら、これが堂々たる正調ウエ
スタンで云々」と絶賛されてましたっけ。
ストーリーは「ダウン」されたところまではその通りなので省略しますが、一点だけ訂正させて頂き
ますと、フレッチャー(J・バーノン)は決して裏切ったのではなく、「投降者は皆、名誉ある正規
の軍人として扱う」との北軍司令官の言葉に騙されたんです。おまけにウェールズの妻子を殺した張
本人で、今は北軍の正規軍に編入されている「赤足隊」テリル大尉と同様、ウェールズ逮捕の旅に出
る羽目になります。
ウェールズは、逃避行兼テリルへの復讐の旅を続けながら、途中、交易所で奴隷のようにこき使われ
ていたインディアン女(ここでイーストウッドの二挺拳銃によるカーリービル・スピンが見られま
す)、はぐれインディアン「チーフ」(チーフ・ダン・ジョージ)、コマンチェロに捕らわれていた
入植者の婆さんと孫娘(ソンドラ・ロック)等と道連れになります。
余談ですが、これがイーストウッド作品へのS・ロック初登場でした。その後あんないろんなことが
あろうとは、この時はまだ想像だに出来ない、本当に初々しいロックでしたネ。この辺り、時にユー
モラスな場面もあったりして、しかもそれが「復讐劇」と云う全体の調子を崩してないと云う点で、
勿論、タッチは全然違いますが、フォードの緩急おりまぜた演出を想い起こさせます。さて、入植地
に入った一行を待ち受けていたのは、酋長テン・ベアーズ(ウィル・サンプソン)率いるコマンチ族
の脅威。しかし、ウェールズの勇気ある行動で逆に「血の兄弟」となり共存することになります。ゴ
ーストタウンにポツンと残った酒場の人達との交流もあって「人間は一人では生きられないものだ」
とのメッセージかナと思いました。
テリル一味に発見されたウェールズは、自らも負傷しながら、俄か家族の協力で一味を倒し、一人残
ったテリルを追跡、廃墟に追い詰めてついに妻子の恨みを晴らすのですが、このシーン、既に全弾撃
ち尽くした二挺の拳銃をテリルに向けて「これは妻の分、これは息子の分」と云うようにカチン・カ
チンと引き金を引き続け、最後にはサーベルを抜いたテリルの腕を捻じ曲げて突き殺すと云う、なか
なか印象に残るものでした。
酒場に立ち寄ったウェールズは、彼の手配書を持ったテキサスレンジャーとあのフレッチャーにバッ
タリ。しかし、酒場の人達は彼をウイルソンさんと呼び、ウェールズは決闘で死んだと証言します。
さて、いよいよラスト、ウェールズとフレッチャーが向き合います。
「これから南の方へ云って見るよ」と云うフレッチャーに、
「奴に会ったらどうする」とウェールズ。
「先に撃たせる、奴にはそれだけの借りがある」とフレッチャー。
「それから?」となおも聞くウェールズに
「戦争は終わったと教えてやるさ、どうかね、ウイルソンさん」
と、フレッチャーが万感の思いを込めて答えるんです。
「あんたの長い戦争はやっと終わったんだよ」とネ。いいでしょう。
このラストは「捜索者」「血と怒りの河」と並ぶ私の「西部劇ラストシーンベストスリーの一つなん
です。何度見てもジーンと来ますネ。
長くなりましたけど、本当に素晴らしい、最後の正統西部劇だと思っている次第です。
[2006年5月3日 16時10分58秒]

お名前: 放浪者   
  年末の深夜、衛星放送でやっていたのですが、途中で眠り込んでしまいました。
 ということで話全体を見ていないのです。
  南北戦争の最中、南部の片隅で農民をしていたイーストウッド扮するジョージィー・
 ウェルズ(Josey Wales)が、北軍の「ゲリラ部隊」に襲撃され、妻と子供を殺害され
 たことで、南軍に従軍。遂に最後の部隊として降伏するが、彼一人はそれを拒む。し
 かし、降伏した部隊は指揮者フレッチャーの裏切りで北軍に「虐殺」される。ひとり
 そこから逃れた若者ジョーとテキサスへ逃れ、北軍への「抵抗」を続ける。と、いう
 ところまで見た辺りで「ダウン」してしまいました。

  共演者にチーフ・ダン・ジョージや「愛人」ソンドラ・ロックなんかも出ているは
 ずなんですが、まるっきり覚えてません。結構、描写は丁寧なものと思ったので、機
 会があれば見直して見たいですね。
[2005年1月1日 20時12分47秒]

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