作品名: インディアン征路 - |
昭和27年公開の騎兵隊物、大作風の小品。このごろ、字幕から、「インディアン」 という言葉が消え、「先住民ウソつかない」なんて、サマにならない表現が登場する ようになった。さしずめ、この映画を再上映するなら、「先住民正路」と、タイトル を変えずばなるまい。「映画の友」に、ロケーション風景が紹介され、「西部の裁き 」でかっこよかったフォレスト・タッカーが主演すろとあって、大いに期待したが、 公開中の映画短評に、「騎兵隊が同じ川岸を行ったり来たりウロウロするだけ」と酷 評されたとおり、デキが悪く、それでも、好漢タッカーは、改心型悪役でマズマズと して、一番の主役エドモンド・オブライエンは、制服を着ても、ズングリムックリ、 これでよくヒロインのハートをつかんだものだと思った。面白くなかった責任の大半 は彼にある。原題のWARPATHは文字どおり、インディアンが戦闘に向かう路。WARPATH やAMBUShなど、西部劇の題名で、英語のヴォキャブラリーをふやしたが、そんな単語 は、試験に一度もでなかった。[2005年1月5日 20時0分33秒]