西部劇タイトル:ヴェラクルス 


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お名前: ウエイン命   
ランカスターが見せた抜きざまの連射、リーダーの座を巡って言い争いとなり、背面射ちであっと云
う間に2人倒しますね、あそこです。「あっと云う間」ですよ。当然あの姿勢からは「荒野の七人」
のマクィーンみたいにファニングは出来ませんから、1発目を射って、更にもう1度撃鉄を起こして
から2発目を射つしかないんですが…、いくらなんでも早すぎますよ。「ありゃー、ダブルアクショ
ン使ってるな」と当時友達の間では不評でした。
ついでに、馬の売買を巡るクーパーとの絡み、あの名場面で実はガンマニアとしては「オイオイ」と
云いたくなる出来事があります。馬を楽にしてやろうとクーパーが銃を抜くと反射的にランカスター
も抜きますね。「早いッ」、でも「ナンダ撃鉄が起きてないじゃん」ですよ。黒尽くめの早射ち野郎
としてはちょっとお粗末です。更に不可解なことに、自分に向かって抜いたのではないことが判って
からわざわざ撃鉄を起こすんですヨネ。しかもこれが堂々と画面に映ってるからよく分からないんで
す。銃は抜いたものの結局発砲することなくホルスターに収める前に起こした撃鉄を元に戻す動作、
これは早射ちたる者の証明かつカッコいいとこで隠れた見せ場なんですヨ。相手に射たせなかったと
云うわけですからネ。「ワーロック」のフォンダなどD・ケリーとの絡みで起こしてもいない撃鉄を
戻す動作をしてるくらいです。しかし、ランカスターの銃を収める動作を見ると、どうもそのために
撃鉄を起こしたわけじゃないらしいので、ますます?。まったく理解に苦しんで…、もう何十年経ち
ますかね、いまだにおかしいおかしいと思っています。
[2006年9月16日 9時34分13秒]

お名前: ウエイン命   
ラストの決闘シーン、「フェアな勝負をしろ!」とランカスターに云われて(「お前に云われたくな
いヨ」ってとこですよね)、クーパーがウィンチェスターを捨てますよね。「しめた」とばかりにニ
ヤーッと笑った後のランカスターの台詞、中学の頃初めて観た時から当然ながらいろんな字幕や和訳
がありました。
「また仏心か」
「心のお優しい方は違うぜ」
「またまた甘いな」
「やはリ甘いな」
エトセトラ、エトセトラ。どれもなかなかいいですよね。はっきり聞き取れないのですが「slow…」
と云ってるように聞こえるので、直訳すると「おっとりしてる」とか「愚鈍な」と云うことになりま
すか。私は「またまた甘いな」が気に入っています。
さて、2001年の書き込みで「marineflat」さんが「ランカスターの方が早く見えた」とおっしゃって
るくだんのシーンですが、ランカスターが銃に手を寄せる、続いてクーパー、ランカスターが銃に手
を掛ける、クーパーが抜く、ランカスターの銃が火を噴く…、で次はもうランカスター側から見た遠
景のクーパーなんです。つまり、銃から硝煙が上がってはいますが、クーパーが発砲するカットがな
いんですよ。後年の同じアルドリッチ監督「ガンファイター」ほどではありませんが、多くのカット
割で構成されたシーンなので、どっちが早いと云うことはないんですが、画面ではランカスターしか
撃っていないので印象としてそう見えたかも知れませんネ。
それにしても、撃たれてもなお銃をクルクル回してホルスターに入れるんですから「シルバラード」
のコスナーのようにいつもの動作の流れの1つに見えなければおかしいんですが、ランカスターのは
わざわざやってるみたいだし、スピードがないのでちょっと頂けませんでした。
[2006年8月6日 10時41分16秒]

お名前: 案山子   
この映画に出てくるメキシコの革命軍。インディアンを描くのと同じですね。
もしかすると、アメリカ人は人海戦術に本能的な恐怖があるのかも知れません。
戦争映画の太平洋戦争における日本軍の描き方、朝鮮戦争における北朝鮮
あるいは中国軍の描き方、いずれも共通しているように思われます。
どこかで侮蔑しながら、武器よりも捨て身の人間を恐れているように思われます。
「荒野の七人」でも「ワイルドバンチ」でも、場所は違うが「明日に向かって撃て」
でも敵の武力よりその人数の圧力に恐怖する。
[2006年5月13日 0時6分7秒]

お名前: はせべ ひろし   
わたしは、みなさんの意見と違って、この映画のクーパーは、年の功で、いぶし銀
のような渋さがあり、存在感がすばらしかったと思いました。バート・ランカスタ
ーが、あれだけド派手に動いても、映画の格調が落ちず、歴史に残る一作になった
のは、クーパーの演技のおかげではないでしょうか。たとえば、最後の対決のシー
ンで、クーパーをほかの俳優が演じていたとしたら、ランカスターは死ぬに死ねな
かったでしょう。「西部の男」でも、引き立て役になることがわかっていて、なお
立派に自分のパートを勤めあげる。それが、クーパーの生涯を通じての良さだと考
えます。
[2005年1月3日 23時2分12秒]

お名前: アウトロ−   
中学3年の時2駅先の映画館で鑑賞。帰りには悪友と塀をみたらB.ランカスタ−のまねをして
飛びついたり、外股歩きを真似たり、はたまた、遊びに誘い出すときは主題歌を口笛で合図にしたり。当時バ−トが好きで”真紅の盗賊”と言う海洋活劇がいまどきで言う・・チョ−面白く
この作品ももう一度なんとかお目にかかりたいものです。
[2004年12月6日 23時47分53秒]

お名前: 還暦少年   
なぜか、この映画のバート ランカスターの黒ずくめの顔が、カーク ダグラスの顔になって記憶
されているのです。ランカスターが後ろを見ると、その顔がカークになってしまっているのです。
 しばらくぶりで見て理屈ぬきで豪快な傑作だと思います。ランカスターにまちがいありませんで
した。でもなぜか、私の頭の中ではカークになってしまいます。どこでこんがらがったのでしょう
か。それはそれで大切にしておきましょう。
[2004年6月21日 20時12分45秒]

お名前: 44-40   
これはヘクト・ランカスタープロの作品なので、ランカスターがクーパーに出演を乞うた
ということだ。当初は、クーパーとケーリー・グラントの競演を想定していたが、グラント
が馬に乗れないという理由で断ってきたため、仕方なくランカスターが自分で出ることに
したという話を聞いたことがある。

ランカスターは後に、この映画で多くのことをクーパーから学んだと語っている。銃の扱い
は言うに及ばず、熱演せず控えめに演じることの難しさと大事さを身をもって叩き込まれた
という。撮影当初クーパーに精彩がないので、共同プロデューサーのランカスターとしては
自分がそのぶん熱演して映画を盛り立てようとがんばったところ、ラッシュフィルムを見て
みたら、クーパーの演技は精彩がないどころか、自然で的確であり、その周りでむやみに
眼を向いたりする自分のやりすぎぶりがなんとも見苦しく映っていた。
そこでランカスターはプロデューサーの権限を発揮して、かなりの撮り直しを行い、体裁を
保ったそうだ。

クーパーは「真昼の決闘」ぐらいから、おそらくは死因の前立腺ガンに関係すると思われる
腰痛に悩まされ、ガンベルトをつけて馬に乗る西部劇はかなりつらかったらしい。しかし
出演依頼は依然西部劇が多く、出演せざるを得なかったため、死期を早めたという説もある。
しかし老いたクーパーもなかなかいい。ランカスターも10年後にヴィスコンティの「山猫」で、
若手のアラン・ドロンに道を譲る年老いた没落貴族を好演するが、その姿にはどうしてもこの
「ヴェラクルス」のクーパーがダブってしまう…
[2004年2月26日 9時52分57秒]

お名前: イエロードレス   
RアルドリッチはこれでGクーパーを落とす気ではなかったのか?
どう見てもBランカスターの売り画ではないのか!
アルドリッチとランカスターは親戚か?
クーパーもよせばいいのに歳食って落ち目になったから同情票を狙ったのか?
いくら考えてもクーパーが判らない

話は違うけどKダグラスの唄は聞いていられなかった
[2003年1月27日 22時27分45秒]

お名前: J.W.   
marineflatさん、AKAAY1011さん今日は。
そうです。ロバート・アルドリッチの「ガンファイター」(1961年)はヴェラクルスの
後、西部劇ブームの最中に公開という事で大いに期待したものです。
カーク・ダグラスとロック・ハドソンの決闘シーンは実のところ思ったほどではなく、
キャトルドライブなど西部の風景とドロシー・マローンの妖しい魅力が印象的だった。
娘役はキャロル・リンレイでした。
その内「ガンファイタ−」について記憶をたどって書きこみしましょう。
[2002年6月13日 18時38分12秒]

お名前: AKAAY1011   
marineflat様

ガンファイターだと思います。ドロシー マローンも出ていました。
prity little girlと唄われる彼女の娘が可愛かったが名前が思い出せません。
カーク ダグラス 良いですね、彼の武器はデリンジャーでした。
[2002年6月3日 17時42分57秒]

お名前: 鳴海昌平   
なんと言っても監督があのオルドリッチ!!彼はクーパーよりはランカスター的なアメリカ的動物性の強い顔を映像化するほうが得意だと思うので、ランカスターのほうが僕も目立ってると思いました。その点ではオルドリッチもちょっと控えめだった作品かなとも思いましたが、でも結構好きな映画です。
[2002年1月5日 17時10分3秒]

お名前: marineflat   
この映画に関する限り、やや控えめな演技だったような気がしますが、ランカスターがクーパーを
くっていたのでは。
決闘のシーンですが、ランカスターの方が早かったように見えました。
クーパーがランカスターの銃を取り、クソーっというような感じで放り投げたのは何故なのか。
もしかしたら、ランカスターが初めて巡り合った信頼できる友との友情のために、故意に外したのでは。

やや似た映画で、銃にタマを込めずにロック・ハドソンとの決闘に臨み、実際は決闘に見せかけて自殺
したダグラス主演の作品がありましたね。或いはこのサイトにあるかもしれませんが、あまりにも膨大
なサイトなので、作品を探すのに大変ですね。
[2001年4月4日 21時58分9秒]

お名前: J,W.   
赤い河」に引き続き,ロバート・フラー(ララミー牧場のジェス役)による
「ヴェラクルス」評もまた、西部劇役者らしい興味深いものなので、紹介
したい。
”黒いガンマンスタイルのバート・ランカスターが、右手を背に廻して敵を
射ったりして,派手なトリック・シューティングをみせてくれる。・・・まあ、
はっきり言って僕がいままでみた一番”おもしろい”西部劇といのはこれだ。
僕がガンのトリック・プレーに熱を入れはじめたのも「ヴェラクルス」を観て
からのことだね。
 メキシコの皇帝がヴェラクルスの港まで馬車にかくした金貨を輸送する。
その一隊の道案内になるのがランカスターとクープだが,途中で革命軍
の待ち伏せをくう。ここの戦闘シーンのアクションはちょっと他に類がない
ほどすばらしかった。
 クープとランカスターのどっちが良かったかって?・・・・この二人を比
べるのは大変むずかしいが、「ヴェラクルス」に関する限り,僕はランカス
ターの方が役のパーソナリティをうまくつかんでいたとおもう。彼のショット
にはいいのが多かった.何度も出てくる笑い顔のアップや特に最後のクー
パーとの決闘シーンなどは,ランカスターのワン・マン・ショーと言って
いいくらいだ。二人が向かいあって,ガンを構える.。---このシーンになる
まで誰だってランカスターの方が早いと思ってるんだ。射ち終わって,ホル
スターに拳銃を収めたランカスターが,ニヤリと笑ってぶっ倒れたときは
観ているこっちまで思わずニヤリとなる。"
どうです。もう一度ヴェラクルスを観たくなるでしょう。
 
[2001年1月4日 19時1分20秒]

お名前: せら   
ヴェラクルスといえばランカスター演じるジョー('-'*)
んも〜()良くてたまりません(*^ ^*)
あの白い歯を出した笑いには天下のクーパーも
影が薄くなるのね〜
ミーハーな書き込みですみません(⌒-⌒;)
[1999年11月10日 3時58分21秒]

お名前: moro_dosanko   
 ヴェラクルスのファンは、yahooの書込を見ても結構多いですね。この決闘シーンは、
日本の時代劇の居合い抜きの決闘のシーンがお手本という説が有力です。だから、あの決闘
シーン、日本人に受けるのだと思います。
 この映画のサントラ盤はまだ見たことがありません。ただ、あんまり巧くない楽団のカバー
バージョンをかろうじて持っています。
[1999年8月10日 21時38分34秒]

お名前: 阿僧祇    URL
 moro_dosankoさんが「駅馬車」の決闘シーンについて書かれていたのを読んで、「ヴェラクルス」を思い
出しました。
 こっちはむしろ激しいカットバックで盛り上げる決闘でしたが、モンタージュが激しすぎてやはり謎を残した形の描写になってますね。
[1999年7月30日 5時22分22秒]

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