作品名: 西部に賭ける女 - |
1960年6月に「西部に賭ける女(封切り)」と「OK牧場の決斗(ニュープリント)」の2本立 てを見た。前者はそれ以来の2回目です。この年の暮には当BBSで書込みが盛んな「アラモ」が ロードショーされます。 西部劇らしい面白さが殆どなく、メロドラマもも一つで、日本では西部劇ブームの時代ですがハ リウッド西部劇は既に迷い道にはまりこんでいた事を象徴するような作品です。 ソフィア・ローレンがハリウッドへ行って美しくはなっても野性味溢れるその魅力が骨抜きにさ れてしまったように感じたのです。「河の女」では、リック・バッタリアのベスパに乗り、土手で 倒れこむやそのまま抱き合ってキス。アップの真っ赤な唇からは唾液の糸。中学生の私は「ウッヒ ャー」。あのS・ローレンはどこへ行ってしまったのか。大いに不満でした。 今、見ると容貌は「アラベスク」辺りのS・ローレンよりはるかにイタリアしているのですが。 スティーヴ・フォレストに次のB級西部劇スターを期待していたのですが、結局SWATになっ てしまいました。 本当はこの日はこの映画が目的でなく「OK牧場の決斗」を初めてカメラで写しに行ったのです。 若い人に説明しますと、昔はビデオがなかったので映画を直接撮り生の画面の写真で何とか映画の 再現を試みたのです。「チョサクケン」等検事と弁護士しか知らなかった時代です。 ローカルな話もついでに一つ。上映されていた「梅田グランド」はその後、かの「ヨシモトシン キゲキ」が活躍する「梅田花月」と云う劇場になりました。大阪らしいでしょ。[2004年2月12日 11時22分32秒]
この間、久しぶりに再見しました。製作カルロ・ポンテイ、監督ギョージ・キューカー・・・ 出演者ソフイア・ローレン、アンソニー・クインと名前を連ねれば、大いに期待できる。 だが、西部劇ではソフイア・ローレンの魅力だけでは、無理なのでしょう。カルロ・ポンテイ もどうしてこんな作品を作ったのでしょう。ヨーロッパの女優さんが出た西部劇は、ノスタル 爺さんが挙げていますが、少なくない。私はクラウデイア・カルデナーレの「ウエスタン」 (68)が成功例として上げたい。セルジオ・レオーネは彼女の魅力を知り尽くしての演出だ ったのでは・・・。存在感があった・・・。[2004年1月19日 16時37分38秒]
オープニングで、ぬかるんで泥々のメインストリートや、射ち殺された無法者を戸板にのせて 写真を撮るシーンが出てきた時は、西部劇として本格的だと思ったのですが、あとは…… ソフィア・ローレンとアンソニー・クインのラブロマンス・ウエスタン? この頃のローレンは細くて、スタイルが良くて、お色気満点。 ローレンが劇中で歌っていますが、あれは吹替えですね。 天才子役と云われたマーガレット・オブライエンが出演していましたが、二十歳すぎれば タダの人になっていました。 自らをパロッているようなセリフがあったけど、笑えなかったなァ。 それと、サイレント時代のスター、ラモン・ナヴァロが悪役で出演していましたね。 電信技師のチョイ役は、後年マカロニの『ネブラスカの一匹狼』で主演したケン・クラークだと 思うのだけど……? 内容はともかく、出演者を見ているだけで楽しむことができました。[2004年1月18日 20時44分43秒]