作品名: シェラ - |
わが国にオーディ・マーフィが初めて紹介された作品。昭和26年に公開。 隠れ家から、岩山の通路を行ったり来たりするだけの話なので、あまり話題 にもならなかった。強いて話題性を見つければ、 1.新婚早々で、その相手、ワンダ・ヘンドリックスとあつあつの共演だっ こと。ただし、この映画が上映されているころ、二人は離婚した。 2.パール・アイヴスが弾き語りで登場すること。まだしらない爺さんで、 うるさい歌をつぶやくなと思っただけ。 3.新人トニー・カーティスが、端役ででていること。これはまったく気が つかなかった。翌年、「ウィンチェスター銃’73」が上映されたときは、 だれでも、トニーの兵隊姿を認識したから、その一年で、ユニヴァーサルの 金の卵の知名度が大いにあがったのだろう。 第二次大戦の英雄オーディ・マーフィは、その後自伝の映画化「地獄の戦線 」が大ヒットして、有名スターになり、西部劇にも、チンピラ小僧として、 幅をきかせた。彼はなにをやっても成功したというが、国策として、「無謬 の英雄」をつくりあげたと思われる。[2005年9月10日 18時22分18秒]