作品名: 戦う幌馬車 -


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お名前: ウエイン命   
K・ダグラスが最高にカッコイイ一編でした。面白さについては「J.W.」さん始め諸兄のご感想に
まったく同感ですので、例によって私からはつまんないことですが、「老レンジャー」さんの「瑣末
なことにこだわって楽しもう」の一言に勇気を貰って、昔から気になっていることをいくつかあげさ
せて頂きます。
まず一つ目。ウェインがH・キールの手引きでインディアンの酋長に会いに云って逆差別され不快感
を露わにするシーンがありますね。アレは一体なんだと云うわけなんですよ。この爽快な娯楽アクシ
ョンにおよそ似つかわしくないと云うか唐突と云うか、何とも不自然な感じを受けたんですが、どう
でしょうね。何か私が思い違いをしてるんでしょうか。
次にダグラスが撃鉄で電線を切り、銃を接続器に代用して偽の電信を打つシーンですが、本当にあん
なことが可能でしょうか。モールス信号に関する知識があるわけではないのでよく分からないまま云
ってるんですが、常識的に考えて専用の発信機が必要ではないかと思いますけどね。
もう1つ。じつはこれが一番重要(?)と云うかよく分からないのですが、彼等は何故強奪に成功し
た砂金をわざわざ袋から出して小麦粉の樽の中に入れたんでしょう。樽の蓋には鍵も付いてないし、
あんな馬車で荒野のガタガタ道を走るなんて、始めから危ないと分かってるじゃないですか。尤も走
る予定はなかったのかも知れませんが、後で小麦粉と分けるのも結構大変じゃないかと思いますけど
ね。初めて見た時「えっ、何やってるの」と思いましたが、今もって腑に落ちません。地面にばら撒
かれた砂金入りの小麦粉がインディアンに回収されてしまい、結局爺さんのくすねた分だけが助かる
と云うあの「オチ」がまずありきで、どうしたらあのオチに持って行けるかと云う風に考えたんじゃ
ないかとも思いましたが、いやいや監督はケネディ、そんな単純である筈はない、B・キャボットに
追われたインディアンの一群が近くをさまよっていると云う伏線がありますから、「何か危ないよ」
と観てるこちらの方が不安でドキドキして来ますよね。それが狙いだったのかなと思ったりしてま
す。そうでもないとあの行動はちょっと理解に苦しみます。
後、欲を云えば、ガトリングガンの試射はもっと派手にやって貰いたかったですね。樽1つに3つ4
つ穴が開いただけではネ、ちょっと寂しかったです。
[2008年5月13日 18時19分40秒]

お名前: 在韓日本人   
HN通り、韓国在住の日本人です。
今日BSで、多分10年ぶりくらいでこの作品を観ました。
(NHK2だけはなぜか受信できるので)
久々の西部劇、やはりいいものです。
バート・ケネディは、アメリカの渋谷実という印象ですが、
皆さんお書きのように見所はきちんと押さえていますね。
ティオムキンの音楽も素敵でした。
[2003年12月2日 22時31分13秒]

お名前: J.W.   
グリーンベイさんも本作を評価しているなんて嬉しいです。
「戦う幌馬車」といい「大列車強盗」といい,バート・ケネディはウェスタン・コメディだけではなく、
 伝統的な西部劇のつぼを良く心得た監督であることに私も今更ながらですが,気が付きました。
「大列車強盗」の方も以前BBSに書き込みしていますので是非ごらんください。
[2003年8月27日 14時1分39秒]

お名前: グリーンベイ   
J・W・さん・・・お久しぶりです。
 67年、製作・公開ですが、「夕陽のガンマン」を始めとしてマカロニ一色の時代でしたね。この年は
 スタージェスの「墓石と決斗」(67)や、この作品などは傑作西部劇と言って良い。
 パトジャック・プロの作品ですが、この頃ウエインは、「チサム」(70)、「100万ドルの血斗」
 (71)と一人気を吐いて感じです。この作品は「面白さ」正にてんこ盛りでした。早撃ちのダグラス
 ダイナマイト使いのロバート・ウオーカー、強者インデアンのハワード・キール、強欲のキーナン・
 ウイン、等々・・・取りそろえ戦車まがいの馬車に立ち向かうバート・ケネデー監督の演出が冴え
 渡った一作でした。この時代から西部劇が衰退の一途を辿っていきました。寂しい・・・。
[2003年8月26日 22時51分9秒]

お名前: J.W.   
「戦う幌馬車(現題WAR WAGON)」とは誤解を招きやすいタイトルであるが、駅馬車を装甲して
ガトリング・ガンを付けたいわば現金輸送車の西部版であり、その難攻不落の馬車から如何にして
金(砂金)を奪うかというのがストーリー。
1967年のバート・ケネディ監督作品で,公開当時はあまり高い評価を得ていないが、今観直して見ると
スピーディな演出とユーモアにあふれた好作品であり、最近のCGアクション映画よりもずっと面白い。
ジョン・ウェインとカーク・ダグラス両雄の元気な時の共演で、両者お互いに持ち味を出しているのも
楽しい。二人の西部劇での共演はこれが最初にして最後であるが、ジャンプして馬に飛び乗るシーンが
二人ともある。でもラストシーンはダグラスが飛び乗るのに失敗して唖然とする顔なんです。
この映画はこの二人とその仲間との友情の物語でもある。劇中フレンドシップとダグラスが皮肉たっぷり
にいっているが、酔っ払いの火薬使い(ロバート・ウォーカー),やきもち焼きの頑固爺さん(キーナン・ウィン),インディアンは馬鹿だと繰り返すインディアン(ハワード・キール)が仲間達であり、まるで「エルドラド」みたいな楽しい集団劇を見せてくれるのだ。キールの演じたインディアンは「ビッグ・ケーヒル」でのネヴィル・ブランドを思わせる愉快な役でもっと活躍してもらいたかったな。
主題歌[ballad of the war wagon]からしてティオムキンとネッド・ワシントンというローハイド・コンビ作でうれしくなってしまう。ローハイドといえばピートことシェブ・ウーリーが本作品にちょい役で出ています。
また、後年11人のカウボーイでデュークを倒すブルース・ダーンが逆にウェインとダグラスにやつけられる二人組のうちの一人として出ているのも縁ですね。この時ダグラスが「俺の撃った方が先に倒れた」というとウェイン曰く「俺の(撃った)方が背が高かったぜ」・・・・・・。
[2003年8月26日 14時7分29秒]

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