作品名: ネバダ決死隊 -


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お名前: 44-40   
下の書き込みをしてはみたが、どうにも他の作品とごっちゃになっている
気がしたので、買った直後に一度ざっと見たきりしまったままだった輸入版
DVDで見直してみた。

やっぱりごっちゃになっていた。特に前半は完全な勘違い。グリーンベイさん
の言うとおり、なかなかの出来栄えの作品だった。後半の画面処理も思った
ほどのつたなさでもなく、少なくとも緊張感は十分持続している。台詞もいい。
低予算西部劇の80分前後の枠内にまとめたのが項をそうしたように思う。
リメイクなんかしたりすると、しまりがなくなって魅力半減になりそう。

ランドルフ・スコットの西部劇は、多作なうえ出演者やロケ地が似たり
寄ったりで、スコットの皮のジャケットも同じだったりして、すっかり混乱
してしまった。大変申し訳ない。

グリーンベイさん、どうかお許しください…
[2005年9月22日 20時51分34秒]

お名前: 44-40   
下でグリーンベイさんがほめているので、へそ曲がりの私は少しけなそう。

脚本・監督のロイ・(多分)ハギンズはもともと物書きだから、監督作品は
これくらいしかない。それがすべてを決してしまったように思う。餅屋は
餅屋である。「拳銃無宿」のジェームズ・エドワード・グラントなどの数少
ないすばらしい例外を除いて、物書きの監督作はしばしば映画的な冴えに
欠ける。この作品も例外にはならなかった。
前半の活劇と後半の密室劇は好対照を成すはずなのに、活劇はギクシャク
して生き生きとせず、密室劇はドタバタする割には緊迫感に欠ける。
1ページずつ折り目正しくページをめくっていくような展開だ。画面の処理
も手際が悪く、たとえば誰がどう撃たれたのかはっきりしなかったり、夜陰
や雨も生かされていない。だから今一歩のめり込めない。演者は好演なので
とても惜しい。あるいはみんなで不慣れな監督を支えようとがんばったのか。

グリーンベイさんが言うように、せっかくこんなにドラマチックな要素に
満ちたすばらしい脚本なのに、結局最後まで生かされずじまい。ロイ・ハギンズ
は、ご存知とは思うが、デビッド・ジャンセンの「逃亡者」の脚本で有名であり、
ハリソン・フォードのリメイクにも携わる有能な作家・脚本家なのだが、これ
以降監督作がないのがうなずける結果に終わってしまった。バッド・ベティカー
だったらどう撮っていたか、あるいはアンドレ・ド・トスならどうなったか? 
いっそハワード・ホークスだったら… そんな想像をめぐらせながら見るのも
また一興か。

とは言え、スコット&ブラウン・コンビによるラナウン・サイクルは、意気軒昂
として低予算西部劇を量産し、いくつかの名作も残した。その高い志はこの作品
からも十分に感じられる。

最後に… この作品はアメリカではDVD化され、しかもリージョンALLで日本語字幕
までついている。取り寄せることができれば、日本でもご覧いただける。
[2005年9月17日 19時59分59秒]

お名前: グリーンベイ   
 この作品は、一連のランドルフ・スコット西部劇にあって、アベレージを
 かなり超えた出来栄えではないかと思っている。その一因に,スコット・
 ブラウン・プロの制作でも分かるようにスコットの思い入れの程が窺える。
 又、脚本・監督がハードボイルド探偵小説家ロイ・ヒギンズが当たってい
 ること・・・異色である。
  まずスコットの南軍少佐が、部下と共に、北軍の金塊輸送車を襲い成功する。
 が、南北戦争は一ヶ月前に終結したことを知り困惑する・・・。しかし、この
 襲撃が、事情を知った上での上官の企みと分かり、上官はスコットの部下の
 リー・マービンに殺される。・・・スコットは金塊を南部の復興のために
 使おうとするが、自警団くずれの無法者が追ってくる。はたして逃げ切れる
 か・・・途中、ドナ・リードが乗った駅馬車に出会い合流する。一行は
 駅馬車の小さなステーションに逃げ込む。そこからラストまで包囲戦が続く
 ・・・。内部では、マービンがドナ・リードに欲情しスコットと対立したり
 駅舎の管理人をしていた、夫と息子を戦争で失った女に、スコットの部下の
 クロード・ジャーマン・ジュニアが恋心を抱くだの、、、立体的にストーリーが
 絡み合ってアクションとサスペンスの面白さはB級作品とは言えない一本である。
 手元に、53年に公開当時のプログラムがあるが、スコットとドナ・リードの
 写真が表紙を飾っている。
 余談になるが、ドナ・リードは小柄ではあるが、スタージェス監督作品「六番目の
 男」(56)のスチール写真に見るに、上質のブーツを履いた姿は、格好よく、
 凄くチャーミングである・・・。
[2003年11月16日 0時48分44秒]

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