作品名: レッド・ムーン -


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お名前: THE UGLY   
リメイクするならSFで、という印象に同感です。
というより、この作品を見たとき、これは「プレデター」のオリジナルではないか?
と思ったのです。
[2001年6月16日 14時8分34秒]

お名前: ノスタル爺    URL
>人間らしい感情のやりとりができない時の恐怖ではないでしょうか。
  ワード・ボンドさん、その通りです。それと、意思の伝わらない恐怖ですね。
  リメークするなら、意思疎通できない恐怖の対象をエイリアンにするのが一番簡単なやり方
だと考えたわけです。
 それと、『太平洋の地獄』(リー・マービン、三船敏郎主演)が、SFの『第5惑星』にリメークさ
れたことが頭に浮かんだんです。こちらは友情物語ですが、三船敏郎の日本人兵がエイリアン
になってましたからね。

  『エイリアン2』だって、エイリアンがインディアンで、インディアンの習慣を知り抜いているスカ
ウトと、功名心にはやる騎兵隊司令官の物語としてみると、よくある西部劇のパターンなんです
よね。
  『レッド・ムーン』の話題から少し外れましたが……。
[2000年12月5日 22時5分31秒]

お名前: ワード・ボンド   
ノスタル爺さん、こんにちは!いつも含蓄のあるご批評を拝見し、楽しませて
頂いております。
ノスタル爺さんのお話でハッ!と気が付いたんですが、この映画は、マイケル
クライトンの「ウェスト・ワールド」と、ある意味で似た恐怖を感じますね。
これは多分、人間らしい感情のやりとりができない時の恐怖ではないでしょう
か。そういう意味で、リメークされるとすればSF?とおっしゃっているのか
なと理解しました。それにしても、アメリカ人は、われわれアジア人をエイリ
アンと同じように思っているのでしょうか。それもまた、恐い話ですね。
[2000年12月4日 10時51分45秒]

お名前: ノスタル爺    URL
 なかなか姿を見せないアパッチの恐怖が、簡潔で正確なショットの積み重ねの中から
ジワジワ迫ってきましたね。西部劇でありながら、良質のスリラーを観てる感じでした。
 確かにこの作品には、アメリカ人の異民族への恐怖=ベトナム戦争でのアメリカの苦渋
が背景にあると云われていますね。ただ、ポリティカルなことを抜きにしても、いろいろ
考えさせてくれる作品です。
 最近(といっても1年以上前ですが)ビデオで見直した時、アパッチよりも、ひと言も
口をきかない彼の息子の方に、理屈でない恐怖をおぼえました。それが、どこに由来する
のか、もう一度じっくり見直そうと思いながらそのままになっています。(笑)

 この作品がリメークされるとしたら、SFに変更されるのではないでしょうか。
アパッチがエイリアンになったりして……。(笑)

 それと、インディアンとの混血青年役を演ったロバート・フォスターに、第2の
ジェフリー・ハンターを期待したんですが、その後の彼はB級SFやホラーばかりで
作品に恵まれてませんね。
[2000年12月3日 18時24分55秒]

お名前: ワード・ボンド   
グリーンベイさんのおっしゃるように、ジョン・フォードが「シャイアン」で
インディアンに対する懺悔をしたのが、1964年ですから、この映画の作ら
れた時代は、インディアンに対する見方も変わりつつあった頃だと思います。
その背景にあったのは、泥沼化するベトナム戦争と反戦運動の高まりではなか
ったかと思います。この映画における姿を現わさないインディアンへの恐怖と
いうのは、ベトコンに対するアメリカ人の恐怖を、形を変えて描いているので
はないかと思っています。どんなヒューマンなテーマを描いても、ちらっと垣
間見える、白人主体の考え方、日本人を含めたアジア民族蔑視、マイノリティ
蔑視などがわかるのも、映画のひとつの効用ではないかと思います。
[2000年12月3日 12時29分0秒]

お名前: グリーンベイ   
ワード・ボンドさん・・・流石、良い作品を推挙なさいます。フイリップ・フレンチが「西部劇・夢の
伝説」の中で、彼の好みの度量と正当性を示すために、戦後の気に入り西部劇を20作品を(一監督一
作品)時代順にあげています。ハワード・ホークスの「赤い河」(48)から始まって68年製作マリ
ガンの「レッド・ムーン」そしてウイリアム・フレーカーの「モンテ・ウオルシュ」(70)です。
これは、ワード・ボンドさんのご意見通りですが、私は、この作品を見たとき、変わった作品だなあと
思いました。それは65年の後半は、所謂、マカロニウエスタンの時代ではなかったでしょうか。また
悪玉だったインデアンも作品の中で、人間は皆同胞であると見つめ直されると言う流れにあっと思いま
す。でもこの作品では、未だ人種的偏見を露骨に出してインデアンを人間として扱かっていない内容に
驚かされました。でも往年の叙事詩西部劇が数を減らす中で、マカロニウエスタンにはない面白さが味
える作品であったわけです・・・・・・。
[2000年12月3日 2時35分32秒]

お名前: ワード・ボンド   
アラン・J・パクラとロバート・マリガンのコンビによる69年の作品。珍しい
サスペンス西部劇です。
グレゴリー・ペックとエヴァ・マリー・セイント以外、スターは出ていません。
原題名は「The Stalking Moon」。今でこそストーキングとかストーカーという
言葉が当たり前のように使われていますが、その頃は誰も知らず、「レッド・ム
ーン」という、訳のわからない邦題が付けられました。
でも、作品としては秀逸でした。姿を現わさずに忍び寄ってくるインディアンの
恐怖がたまりません。よく、公開前から物凄く期待して観てみたらガッカリ、な
んていう作品は山ほどありますが、この作品はその逆。観る前はたいして期待し
ていなかったのですが、観てみたら引きずり込まれてしまいました。「あ!その
手もあったか!」という感じです。
[2000年12月2日 21時47分53秒]

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