邦題は原題Many Rivers to Cross の直訳で公開時には「望み達成する為には多くの
困難な河を渡らなければならない」の意で日本の格言で言えば「虎穴に入らずんば虎子
を得ず」のようなものだと紹介されていた。
18世紀末開拓時代の美男猟師・ロバート・テイラーに美女butじゃじゃ馬・エリナア
・パーカーが一目惚れ。結婚=束縛を嫌うR・テイラーをE・パーカーが追いかけまわ
すコメディ西部劇。
高年のヴィクター・マクラグレンが射撃大会で眼鏡をかけると射撃の的がはっきりし
て優勝するという眼鏡の登場が珍しく、記憶に残っている。
この年(製作1955年、日本公開は1956年)、「アラモの砦(スターリング・ヘイドン
がジム・ボーウィ)」「渡るべき多くの河」「シャロンの屠殺者」「襲われた幌馬車」
「鹿皮服の男」とやたらとビラビラ服の山男が多かった。多分、映画化されたTV「デ
イビー・クロケット」の影響ではなかったか。
美女は何を着ても美しい事をE・パーカーは日本、それも大阪の中学生に証明した。
ガンマンでは颯爽としないR・テイラーも軽いコメディ故かアライグマの帽子のお陰か
余り嫌味でなかった。
開拓者の一人にTV「ガンスモーク」の巨漢ジム・アーネス。J・アーネスに会う
人間は必ず彼を見上げて「上の天気はどうだ」と聞き、ジムが怒り出すのをアメリカ
のギャグと喜んでいた。
ところでこの映画の先住民ショウニー族は当HP「インディアン系西部劇」にも関
連サイト「魂の叫び」にも出てこない。フィクション名なのかな?
[2003年8月11日 16時56分38秒]