作品名: ハッド -


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お名前: ういんず   
 この間、この映画の廉価版ビデオ買いました。 
 ニューマンは大人として成長していないというようには 
 見えなかったなあ。その成長してるはずの大人には終わり 
 しか待っていなかったんだし。ああならざるを得ないと思った。
 ニューマンは最後の終わりのカッコ悪いとこを見せちゃってて
、ロンはその終わりの
 見届け人という客観的な立場に見えた。だから一番部外者
 として冷静な目は持っているけど、
 実際に西部の終わりに
 立ち会ってるのはニューマンであって、その終わり方がそ
 んなに美しいものとして美化してないとこは好き。
[2003年4月8日 19時0分50秒]

お名前: ノスタル爺 (管理人移転)   
 自分に忠実であることが成功や勝利を約束するはずの西部劇の概念が、この作品では
逆に敗北を強調しています。これは1960年代以降の西部劇に出てきた新しい流れで、
マーティン・リットは現代の西部を舞台に西部劇におけるヒロイズムの概念を壊そうと
していますね。
 完全に壊したリットの西部劇に、後年『太陽の中の対決』がありますが、これは
その先駆けといってもいいかもしれません。
 この作品はロンがハッドを捜しに町にやって来るところから始まり、ロンが牧場を出て行く
ところで終わります。作品全体がロンの目を通して描かれており、ジョーイ少年の目を通して
描かれた『シェーン』と同じなんですね。
 演じているのが、ブランドン・デ・ワイルドというのも何かの因縁かもしれません。
 ロンは、ハッドを理想のカウボーイとして最初崇拝していますが、祖父との対立を通して
ハッドの性格的欠陥を見抜くまでに成長していきます。ハッドは古い西部の伝統に背を
向けているんですが、大人として成長していなんですよ。
 石油には見向きもせず、ロングホーンの育成に情熱を燃やしている祖父が死に、
古い西部の世界が幕を閉じた時、ロンも新しい世界を求めて旅立ちます。

 蛇足ですが、パトリシア・ニールがこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞しています。
 人生には疲れているが、誇りだけは捨てていない芯の強い女性を演じていました。
 まるで実生活もそうであるように……

[2003年3月29日 20時26分49秒]
[2003年3月30日 0時12分2秒]

お名前: 鳴海昌平   
ポール・ニューマンの西部の終
わりの悲しい物語。
キャデラックを乗り回す、カーボ
ーイであることが辛いニューマンと
誇りを持っている親父、
だがもうそういう時代は終わり、
飼っていた牛も皆殺さなくちゃ
いけなくて、そのうち皆死んで
いったり、よそへ移っていったり
してニューマン一人が残る。
ニューシネマのチョット前の
マーチン・リット監督の秀作。
「賞金稼ぎのバラード」や
ぺキンパーの西部劇のテーマ
をもっとリアルに描いた作品。
最近、私の生まれ育った商店街は
壊滅的で店が潰れてもその後テナン
トに誰も入らないので、まるでゴ
ーストタウンのようになって
しまった。26年続いたスーパー
もデパートも映画館も郊外の
シネコンの影響で潰れてしまった。
往時を知ってる人間には寂しい話だ。
その終わっていく商店街を見ていて、
ふとこの映画を思い出した。
あの時のニューマンもこういう気分
だったのかなあ・・・・・。
[2002年2月18日 3時29分45秒]

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