作品名: 挑戦 -


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お名前: ポルカドット   
 ジョージ・オブライエンを見たのは、「アパッチ砦」や「黄色いリボン」でした。後年、近所の図書
館で借りたビデオで、オブライエンがダニエル・ブーンを演じるのを見たことがあります。インディア
ンに囲まれた時、短剣を飲むように見せかける手品で相手を煙に巻き、逃げてしまう場面は笑えました
が、時代が18世紀後半だから、普通にいう西部劇ではありません。昔、この「挑戦」上映のポスター
が町に貼ってあったのを覚えていますが、戦前作のこれはまるで骨董品に思えて見る気が起きませんで
した。しかし、本欄の「はせべ ひろし」氏の文章を読んだら見たくなってDVDを求めました。今と
なっては、50年前の新作も70年前の骨董品も違いはありません。

 腕前を見込まれて任命されるマーシャル、学校教師のヒロイン、美人先生に横恋慕する悪徳保安官、
雇われガンマンなどお馴染みの連中が物語を紡ぎますが、一種のワイアット・アープとドク・ホリデイ
ものですね。大詰めの対決場面で、オブライエンとブランドンが後ろ姿を見せて煙のあふれる中に姿を
消し、撃ち合いが直接見えないのも、「荒野の決闘」の砂ぼこりの中の撃ち合いに通じると思います。

 私も不精になって、近年のようにどの映画も2時間もあるのでは見るのが億劫ですが、コマーシャル
無しで手軽に60分ほど楽しませてくれるというのはいいですね。オブライエンとデヴィッド・ハワー
ド監督という人のコンビは、こういった作品をいくつも作っているようですね。
[2006年4月2日 16時40分35秒]

お名前: はせべ ひろし   
「アイアンホース」(1924年作)が、DVD化されて、多くの西部劇ファンが、ジョ
ージ・オブライエンの若き勇姿を見ることができるようになったが、私のような戦後派映
画少年が、彼を知ったのは、「挑戦」(1938年作、昭和25年公開)によってだ。日
本の時代劇スターのように、でっぷりと貫禄があり、拳銃さばきもすばらしい。ひいきス
ターのひとりにいれ、次回主演作を期待していたら、翌年「黄色いリボン」(1949年
作)が公開。「なにっ!あれがジョージ・オブライエン?]ジョン・ウェインのかたわら
に立っている小柄な老人。初めは同姓別人かと思った。今でも、「挑戦」と「黄色いリボ
ン」、「アッパチ砦」のオブライエンが結びつかない。なお、「挑戦」では、保安官補を
演じた黒ずくめのガンマン、ヘンリー・ブランドンがよかった。酒場で、敵に囲まれたオ
ブライエンに、カウンターの上をすべらせて、拳銃を渡すとこらが、呼吸もぴったり、と
くにカッコいい。「荒野の決闘」が先に公開されて、ワード・ポンドが同じことをやって
いたわけだが、私は、「荒野の決闘」を二、三年後に見たので、ヘンリー・ブランドンの
方が印象深い。(ついでに、「ヴェラクルス」で、バートランカスターに、葉巻をへし折
られる高慢なフランス将校がいたでしょう。あれが、ヘンリー・ブランドンです。)
[2005年2月10日 20時30分11秒]

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