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お名前: ママデューク
ジョン・フォードの異色作。フォードは過去に「虎鮫島脱出」や「若き日のリンカン」で裁判
シーンを描いた事があったけど、この作品は全篇、法廷劇。さらに異色なのは第九騎兵隊という
黒人兵ばかりの騎兵隊が主人公になっている事。ウッディ・ストロードがレイプの冤罪をきせられて裁かれ、それをジェフ・ハンターの上官が弁護して救うわけだが、映画としての出来は中々面白いんだけど矢張りこの様な暴力とSEXのからむ話はフォード的じゃない。ダン・フォードが言うにはフォードは撮る前からやる気をなくしていたらしいけど、確かに何か違う、法廷で証言する場面
をわざと暗くしたり、ズームを多用したり。ビリー・バークやカールトン・ヤングの夫妻のやりとり、ジャドスン・プラットを使った酒のやり取り、随所にユーモアを盛り込もうと苦労している。
珍しくクロース・アップを沢山撮っているがいつもの、あのすばらしい絵画のようなアップでは
ないんだ。そして騎兵が黒人兵なので、いつものメンバーが外に追いやられている(s・フィッ
シャー、H・ワーデン、C・ライオンズ、)これも違和感だ。けれど、夜の駅のシーン、ストロード
とコンスタンス・タワーズをアパッチが襲うところ、迫力の1カットは流石、名人芸だ。
[2008年4月22日 19時1分15秒]
お名前: ウエイン命
フォードらしさが殆ど感じられない、不思議な1作として記憶に残っています。僅かに、裁判官達が
休廷を宣言したとたん隣の部屋でポーカーを始めるシーンに、緊張の中にもユーモアを忘れないフォ
ードタッチの片鱗を垣間見た程度でしたね。定冠詞の「詩情」はどこかへ置いて来ちゃってました。
正直、フォードの作品としては余り上出来と思いたくはありません。ただ、フォードだからいつも
「詩情溢れる…」でなければいけないと云うわけでは勿論なく、むしろこう云ったヒチコック張りの
ミステリーでも水準以上の作品が撮れると云う意味で、フォードの力量を示したものとも云えるんじ
ゃないでしょうか。
中学の頃、先にレコードを買っていて、あの勇壮でアップテンポな主題歌のイメージそのままに映画
を観に行ったので、余りのギャップに戸惑ってしまったのを憶えています。劇中挿入されているのも
レコードとはまったく違って静かな曲でしたよね。
ストーリー自体は面白く、私もW・ストロードのファンなので、その部分では楽しめました。ストロ
ードは観た作品は少ないですけど、みんなイイですヨネ。「プロフェッショナル」、「リバティバラ
ンス」、西部劇ではありませんが特に好きなのが「スパルタカス」。但し「十戒」、「ウエスタン」
はいいも悪いも、ネ。
[2006年7月17日 14時57分30秒]
お名前: sam
この映画、すごく好きです。ウッディ・ストロードの粗末な椅子に座った大きなくたびれた背中が
ものすごく印象に残っているしジェフリー・ハンターの碧眼(実は白黒で見ているので白っぽくなっていたのだがかえって青さを余計に想像してしまっている)が凛々しく頼もしい。
作品は小粒でしたが後味がすっきりするような良い作品だったと記憶してます。
DVDあるのかしら?
[2004年9月26日 21時25分0秒]
お名前: marineflat
「時代」とか「コース」という中学生向けの学習雑誌があって、付録に推理小説がついて
いました。それを集めていた人がいて、私より10歳位年長の人にごっそり頂いたことが
あり、その中の一冊が『バファロー大隊』でした。この作品テレビで観たのですが、そんな
訳で粗筋は解っていましたが、どんでん返しまでは気付きませんでした。
ウッディー・ストロードがプロレスラーだったとは知りませんでした。
ジエフリー・ハンターは好きでした。『誇り高き男』、『キング・オブ・キングス』、
『史上最大の作戦』(何故か皆ロバート・ライアンが共演している)しか解りませんが
マカロニにも出ていたようです。
B級西部劇のスター、オーディー・マーフィーと並んで、惜しまれたスターでしたね。
[2001年6月23日 20時44分48秒]
お名前: ワード・ボンド
小粒ですが、ピリリと辛い佳作だと思います。見どころは何と言っても、タイトルロールの
ウディ・ストロードのカッコ良さだと思います。彼の代表作と言っていいでしょう。昔、T
Vで放映されていたアメリカのプロレスに登場するストロードは何となく、みじめな印象が
残っていますが、映画に登場する時はいつもカッコ良かった!!!。
ジェフリー・ハンターは、ヘンリー・フォンダの後継者として大いに期待しましたが、若く
して亡くなってしまい、残念です。キリストなんか演じたのが良くなかったのかも・・・。
確か、同じ頃公開された、ジョエル・マクリーの「皆殺し砦」(だったと思いますが・・・)
との比較をした映画批評を憶えていますが、『ライフル銃の性能ではるかに劣る、この作品
の部隊の方が、「皆殺し砦」の部隊よりもメチャメチャ強い!』という批評が面白かったこ
とを憶えています。
[2000年12月20日 13時43分36秒]
お名前: グリーンベイ
J・フオード監督が「捜索者」56、「騎兵隊」59に次いで、60年に撮った作品です。
監督の訴えたいものは何だっのか。聖者のような主人公ラットレッジ軍曹(ウッデイ・ストロード)が
誤解されて強姦殺人罪で裁かれる法廷ドラマに仕立てられているが、ウッデイ・ストロードが丘の上に
地平線をバックに、彫像のように立つヒロイックかつ荘厳なシルエットが象徴的に描かれています。
監督自身、(黒沢にも後半演出の冴えに翳りがあったように)、今まで数々の名作を撮ってきたが、何か
監督の最も愛するモニュメント・ブウアレーに対する愛惜の作品として位置付けはされまいかと考えてい
ます。その後「馬上の二人」「リバテイ・バランスを射った男」「シャイアン」を撮ります・・・・・。
[2000年12月19日 18時16分22秒]
※この作品についての発言をどうぞ。
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