1995年ディズニー製作のファンタジー西部劇。日本では劇場未公開ですが、「パ
ラダイス・バレーの奇跡」という題名で2度ほどWOWOWで放送されました。
1905年のアメリカ西部、農家の少年ダニエルは都会に憧れ、農業には嫌気がさし
ており、伝説上の人物の話をしながら西部の魅力を語る父親に対しても気のない返
事をするばかり。折りしも、東部の資本家の意向を受けて土地の買収を図ろうとす
るスコット・グレンとのトラブルに巻き込まれて、父親は重症を負う。悲嘆にくれ
るダニエルの前に現れたのは、父が繰り返し話してくれた伝説上の人物たちだった。
アメリカ人なら多くが知っているであろう、テキサスのカウボーイ「ペイコス・ビ
ル」や木こりの「ポール・バニヤン」、黒人の線路工夫「ジョン・ヘンリー」たち
だった。
詳細はは見てのお楽しみとしておきましょう。彼らとの冒険は、どこかとトトロ
やピーターパンの物語を連想させてくれます。中でも、主人公的な扱いをされてい
る、パトリック・スウエイズ扮するペイコスの登場・退場シーンの格好良さは言葉
には表せません。私には涙ものでした。雄大な西部を想起させる、メロディーが流
れるタイトルバックを観ただけで、すごい作品に出会ったという直感は裏切られま
せんでした。是非とも大スクリーンで観たい作品のひとつです。
それにしてもどうしてスコット・グレンは悪役が多いのでしょう。「シルバラー
ド」のファンとしては悲しいかぎりです。
[2000年11月27日 23時50分54秒]