良い映画でしたけど、原作の魅力には及ばないと思います。先に原作読んでしまったのでどうしても比べてしまう。良い映画だけど・・・・

[2005年5月26日 23時20分1秒]

僕はけっこうホロリときました。
とくにナタリー・ポートマンが、ベッドにジュード・ロウを誘うシーンです。
セックス目的ではなく、人恋しさだというところがグッときました。

レニー・ゼルウィガーも、今までのカマトト姉ちゃんじゃなく、とてもいい
感じでした。
ニコール姐さんとジュード・ロウの、キスをしただけの“純愛”には多少あ
きれましたが、それでも最後まで引っ張られました。
アイリーン・アトキンス演じるところの“世捨て人”もいい。
個人的にはジェナ・マローンの出番が少なくて残念ですが、いい映画だと思
います。
イギリス生まれのイタリア系ミンゲラ監督、がんばったと褒めてやりたい気
分です。

ただし、純愛がダメな方にはお勧めしません。

[2004年5月7日 18時10分22秒]

全米図書賞受賞のベストセラー『コールドマウンテン』の映画化作品。主人公の二人、
インマンをジュード・ロウ。エイダをニコール・キッドマンが演じ、重要な脇役という
より準主役のルビィをレニー・ゼルウィガーが演じアカデミー助演女優賞を獲得した。

ルーマニアで撮影された迫力ある「ピーターズバーグの戦い」や美しい自然の風景、
脱走兵のインマンを助ける様々な人々達など魅力ある人物が登場する。これでホロリ
とくるもの、心の琴線に触れるものがあれば作品賞も取れたのだろうが...

最後、脱走兵狩りをする義勇軍（自警団）とインマンが対決するシーンは正に西部劇。

エンドロールで、製作者にシドニー・ポラックの名前があるのを見たとき何故かしら
彼の監督作品「大いなる勇者」を思い出した。そういえば山中を故郷へ向うインマン
の姿がなんとなくジェレマイア・ジョンソンに似ていたような。そして女二人で逞し
く生きていくエイダとルビィは「グリーン・フライド・トマト」の女主人公二人を
思い出させる。

19世紀、南北戦争という激動の時代を生きた決して英雄ではない普通の名も無い人達、
しかし当時のアメリカ人、特に多くの南部人が経験した物語がここにはある。

[2004年5月5日 0時21分13秒]