作品名: 荒野のガンマン -


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お名前: ウエイン命   
スクリーンで見ました。「テレビだね、映画になり切っていないよ」と云う人もいましたが、多分ペ
キンパーがTV出身だと知ってるからそう云う言い方が出来るんでしょう。全然スカッとしないこと
は確かですネ。でも私、ブライアン・キース好きなんですよ。TV「遥かなる大西部」のデーブ・ブ
ラッシンゲーム、記憶にある方50歳以上です。これもペキンパーだったですよね。当時TVで決闘シ
ーンなどに他にない異常なほどの迫力があったのがこれと「ライフルマン」で、やはりペキンパー絡
みなんですよ。その後のペキンパーを知ってるから云うんじゃないです。今思い出してもそれらしい
ショットありましたよね。後、キースが一番いいのは「ネバダスミス」かな、儲け役ですけどネ。
[2006年5月7日 20時33分1秒]

お名前: クインキャノン   
 「荒野のガンマン」てのは題名に偽りありだねえ。だって、ガンマンていうからにゃ射撃上手でなく
ちゃなんねえだろうに、主人公は、以前は腕のいいガンマンだろうけど、この写真じゃ戦傷のせいで右
手がよく動かないってハンデがあって、ピストルを撃つと逸れて、ヒロインの息子を死なせるかと思や、
大詰めの対決じゃ誰一人やっつけてないものね。まあ、襲ってきた印度人を、夜だったかに不意に逆襲
して倒すぐらいのことはしたみたいだけど。

 この写真の狙いは、きっと執念に憑かれた男女の道行きを見せるってことなんだろうね。主人公の執
念は復讐で、これは「無頼の谷」とか「西部の裁き」とかの系譜だね。女主人公の執念は息子の遺体を、
生まれた町で父親の墓の隣に葬るってことで、テレビで評判になったロンサム・ダブの「帰郷」編なん
ざ、この写真の影響を受けてんじゃないかねえ。

 二人の執念は、最後にゃ、今じゃゴーストタウンになってる町の墓地に、父親の墓が本当にあるかど
うかってことに集中して、その墓が見つかった時、主人公は自分の復讐の執念が一緒に満たされた気分
になったんだろうね。だから仇を殺さずに済ませたんだって思うよ。墓地で、一生懸命、墓を探すって
のは、マカロニ・ウエスタンの「続・夕陽のガンマン」にも影響してんじゃないの。

 ペキンパー監督の西部劇は大体どれも、時代に置いて行かれようとしているガンマンや無法者の悲哀
が漂ってるけど、これは初期作品らしくてそれがなく、普通の西部劇の枠組みの範囲だね。
[2005年11月27日 21時42分7秒]

お名前: 老レンジャー   
1962年4月以来ほぼ42年ぶりに見た。当時日本では西部劇ブームが依然として続いていた
が主たる源はTVに移り、映画はこの年からどんどん衰微していった。その代りリバイバル
と称して過去の名作がどんどん再輸入されて需要に応えていた(前年の「荒野の決闘」に続
き、「駅馬車」「黄色いリボン」「白昼の決闘」等々)。
 そんな折、「娯楽性に徹した映画を作ろうと米の興行者が集まってプロデュースし、彼等
が推薦した新人サム・ピッキンパァが監督した西部劇」と宣伝され大いに期待して見たがガ
ッカリしたのを憶えている。
 かって頭皮を剥ぎかけた奴へのブライアン・キースの憎悪、差別を受けた町民や息子を殺
したB・キースへのモーリン・オハラの憎悪を主に思い入れたっぷりな画面の連続でアクシ
ョンがも一つパッとしない。夜の暗い画面が多いのも印象をより暗くしている。
 当時の西部劇には珍しいクローズアップが多く見られ後年のマカロニウェスタンの趣が感
じられる。この作品を見た時は大化けする監督とは思わなかった。「昼下りの決斗」に出会
うのは僅か3ヶ月後なのだが。
 ところで監督名の表現ですが雑誌記事は上記のようにピッキンパァ、広告はピキンファ、
「昼下りの決斗」の頃はペッキンパ、「ダンディー少佐」ではペキンパーとバッド・ボテイ
チャーと同様難しい。
[2004年1月8日 18時35分6秒]

お名前: allusion   
サム・ペキンパー監督の、劇場用第1作になる西部劇です。
ハリウッドで製作補などをしていて、テレビに移り、「ガンスモーク」などで認められて
ハリウッドへ凱旋したようです。

主演はブライアン・キースとモーリン・オハラ。
北軍の軍曹イエローレッグ(キース)は、うらみある南部反乱軍のターク(チル・ウィルス)を、
偶然見つけます。イエローレッグは銀行強盗をしようとするタークの仲間に入り、タークの相棒
ビリー(スティーブ・コクラン)と、新しく銀行ができたセラシティに行きます。
ところが目の前で別の強盗が銀行を襲い、それを撃とうとしたイエローレッグの弾丸が、踊り子
キット(オハラ)の息子を殺してしまいます。
キットは息子を父親の墓の隣に埋めたいと、馬車を借りてセレンゴに向かいます。だがセレンゴ
周辺はアパッチたちが出没していて危険です。イエローレッグと、キットに気があるビリーは、
嫌がるタークを連れてキットを追います。
そして予想どおり、ビリーがキットに手を出してイエローレッグから追われ、タークもそれを追
ってセラシティに戻ります。
残った2人はアパッチの襲撃をかわしてセレンゴにたどり着きますが、そこにビリーとタークが。

1961年ですが、復讐がテーマとなった“新形式ウエスタン”でした。
マカロニ以前にそのような映画があったということだけがとりえでしょうか。
ペキンパー作品として見ると、やはり「砂漠の流れ者」や「ワイルド・バンチ」があるだけに、
退屈な作品に思えます。

面白いのは、ストローサー・マーティンが牧師として出演していること。
教会の中では帽子を取れと、キースらに迫るあたりがポイントでしょうか。
人の好い役が多いチル・ウィルスの悪役もいまいち。
スティーブ・コクランも、何かぱっとしない出演でした。

ビデオ発売がないだけに、貴重な映画かもしれません。
BSでの放送をお見逃しなく。
[2003年11月12日 17時20分35秒]

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