作品名: 小さな巨人 -


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お名前: 放浪者   
  ノスタル爺さん。

 >クープが演じたワイルド・ビルは『平原児』で〜す。

  ははは、記憶だけでものを書くと、よくこういう「お手突き」をやりますね。(^o^;;

  これからもよろしく。
[2004年4月4日 20時20分59秒]

お名前: ノスタル爺   
>放浪者さん
 クープが演じたワイルド・ビルは『平原児』で〜す。
[2004年4月2日 13時43分41秒]

お名前: 放浪者   
 西部劇の伝説をぶっ壊してくれた映画ですね。

  もともと、その手の作品はいくつか製作されていたものの、主流になることはなかったので
 すが、時代背景ーーベトナム戦争まっさかり、JFK暗殺、陰謀説が大流行で政府へ信頼が大
 きく揺らいでいたーーがあって、「偶像破壊衝動」が社会を吹き荒れていた象徴的な映画のひ
 とつですね。現在のふたたび「文明の衝突」と「テロの時代」が世間を不安にさせていますか
 ら、いままた見る価値はあるかもしれませんね。監督アーサー・ペンの前作「俺たちに明日は
 ない」も同様です。これも一種の「アウト・ロー」物ですから、形を変えた西部劇といえなく
 ないでしょう。

  ダスティン・ホフマンが14歳?から120歳までを演じて話題になりましたね。

  原住民の襲撃を受けて全滅した開拓民の一団で、かろうじて生き延びた幼いホフマンが
 別の原住民の一族に助けられて10代半ばまで彼らと暮らし、白人社会に「復帰」して、
 何人もの「伝説のヒーロー」たちに遭遇してその「実像」を目撃していく。確かに「フォレス
 ト・ガンプ」ですが、こちらの作品の方が先ですから、「ガンプ」の方がまねていた訳です。

  ワイアット・アープとならぶ西部の「拳銃王」ワイルド・ビル・ヒコックなども、昔クー
 パーが演じた「拳銃王」のそれと違って、博打好きで酒と女ーーカラミティ・ジェーンーー
 に溺れ、あげくにポーカーをやってる最中に後ろからズトンとやられておしまい。

  原住民の言葉と文化を知っている経験を買われて騎兵隊のスカウトになるものの、カスター
 中佐の偏執狂ぶりと行動にいやけをさし、原住民の部落に戻り、妻を持ちささやかな生活を送
 るが、なんとカスターの部隊に部落が襲撃され、妻を含む多くの仲間を失い、復讐を誓って、
 カスターに近づき、機会を狙う。やがて、カスターは大統領になるという「妄想」に取り付か
 れ、宣伝のために無理な作戦を強行する。ここでホフマンふんするクライブがどのような役割
 を演じたかは記憶にありませんが、リトル・ビッグ・ホーンで史実通り、カスターの率いる本
 隊200余りは4000人もの原住民の攻撃を受けて全滅してしまいます。ホフマンも負傷し
 ますが、彼を知る原住民の戦士がその姿を見つけ、救い出してくれます。ふたたび、原住民た
 ちの世界に戻ったクライブは、幼少のころから父親かわりに面倒を見てくれた酋長の「(あの
 世への)旅立ちの儀式」に立ち会います。

  このあとの彼がどう生きたかは描かれていませんが、途中で何回か120歳のクライブが
 インタビューに答えている姿が出てきますから、白人の社会には戻らず、そのまま部族と共
 に暮らしたのではないかと思います。のちの「ダンス・ウィズ・ウルブス」にも通じる生き
 方なのでしょうね。
 の
[2004年3月31日 11時51分33秒]

お名前: ジャイケル   
追記 2004年4月23日DVDが発売されるそうです。
[2004年3月29日 23時22分7秒]

お名前: ジャイケル   
原題Little Big Man 1971年作品
 監督 アーサー・ペン
 脚本 カルダー・ウィリンガム
 出演 ダスティン・ホフマン フェイ・ダナウェイ他
 
 原題で想像付くとおリトルビッグホーンを扱った作品。インディアンの生活と白人社会を流されるように行き来する半生を回想する(フォレスト・ガンプを連想するとよい)。コメディながら60年代末期のアメリカ社会を批判的に捉えている。特に、カスター将軍(本当は降格して大佐)をベトナム介入に傾倒する政府に仮託しているのであろう。そのあたりは当時のニューシネマの風潮に則している。米国より英国での評価が高かったようである。
 巨匠アーサー・ペンによる作品であり、似たテーマの『ソルジャー・ブルー』のような単純な作品に終わっていない。
 
[2004年3月29日 23時17分18秒]

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