ワード・ボンドさん・・・今晩は・・グリーンベイです。・・・・次の紹介作品は・・?・・と、
楽しみにしていました。「流血の谷」・・懐かしい作品です。アンソニー・マンの手がけた最初の
西部劇ですね。50年製作ですが、わが国公開は60年です。何故公開が遅れたか、私の想像ですが
後に回すとして、当時、映画少年は、ロバート・テーラーの作品は大抵見ていました。彼はMGMの
西部劇看板スターで「アパッチ族の最後」「女群西部へ」に始まり「最後の銃撃」「西部の旅からす」
「ゴーストタウン・・」などなど美男子でコスチュームも綺麗で格好良く憧れでした。深い意味もなく
見続けたわけです。思春期を迎えた映画少年は、特にヒロインの名前は大方覚えているのですが、この
作品で彼が、かりそめの恋に芽生えた女弁護士ポーラ・レイモンドは、記憶にありませんでした。
美男のテーラーが頭にバンドを巻いてインデアンになっても、やはりテーラーでしたね。いつものイン
デアンではなく・・・。
さて、1950年前後は、西部劇映画もベルエポックを迎え優れた作品が多く世に出ました。奇しくも
この時期に、デイビイスの「折れた矢」そしてマンの「流血の谷」という、従前のインデアンの扱い方
と違った二作品が発表され話題にもなっている。
それから、公開の遅れですが、思うに、美男ロバート・テーラーのインデアンなんて果たして受けるの
か・・・?。しかも、最後に悲劇で終わる筋立てが・・・?。
しかし、60年に公開された、フオードの「バッフアロー大隊」が好評だったこと。この作品のブロー
クン・ランス(ロバート・テーラー)の描かれ方が、先のウッデイ・ストロード同様、ヒロイックに
そびえ立つような立派さで描かれていることで、MGM社でも、それではと取り上げたのではないかと
推測しているところです。ワード・ボンドさん・・・又良い紹介作品を期待しています。
[2001年4月9日 0時24分55秒]