作品名: コマンチェロ -


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お名前: ウエイン命   
評論家の瀬戸川猛賞さんが面白いことをおっしゃってます。『’60年代は西部劇終焉の時代だがフィ
ナーレにふさわしい名作もいくつか登場した。「シャイアン」「エルドラド」「昼下がりの決斗」な
ど。しかし、雑念のなさにおいて、西部劇最後の名作と云うにふさわしいのは「コマンチェロ」では
ないかと思っている。誰か賛成してくれ!』
このサイトに参加してらっしゃる諸兄は皆さん大賛成だと思います。こんなスカッとする西部劇は滅
多にありませんよね。瀬戸川さんに教えてあげたい。
開巻、S・ホイットマンの決闘から手配書が貼られるシーンに続いて、「John Wayne in」の真っ赤
な大文字とE・バーンステインの勇壮な音楽とともに馬上のウェインが現れます。それだけでもう
「思いっきり西部劇」ですヨ。西部劇に欠かせない名優がぞろぞろ登場するのも楽しい限り。マービ
ン、キャボット、ブキャナン、イーラム等に加えてTV版「折れた矢」でコチーズを演っていたM・
アンサラまで出たのは当時の中学生には嬉しいオマケでした。凄い悪人面でしたけどネ。
ウェインが久々に銃を抜くと云うサービスもありました。遅いのは仕方ないですが、振り向きながら
でもちゃんと銃口がマービンを狙ってから発砲してます。「駅馬車」までの雌伏期間にみっちりやっ
ただけあってファニングは上手ですよ。ワンカットで何頭もの馬が倒れたり、得物は違いますがウェ
インが馬上のインディアンをを叩き落したりするシーンは、M・カーチスではなくウェインが演出し
たのではないかと思うくらい「アラモ」を彷彿とさせました。この頃特に木偶の坊振りが際立ってま
したが、私がリアルタイムで知っているウェインの元気な姿が見たくなったら必ず手に取る1本で
す。私の好きなロングコート姿も見られますが、頭がテンガロンハットでない所為か全然サマになっ
てなかったのは残念。尤も、あれは基本的に「長身痩躯」でないと似合いませんけどね。
[2006年9月2日 7時59分39秒]

お名前: 木戸林吾   
初めて書き込みさせていただきます。先ほどの書き込みで完了しないまま、出してしまいました。
「アラモ」の次には「を思い出させます」を追加します。
[2005年8月7日 16時19分24秒]

お名前: 木戸   
何回見ても楽しめる豪快娯楽西部劇で、いろいろ楽屋落ちを見つけるのも楽しい映画です。
アイナ・バリンの「ピラー」はJ.W.夫人の名。ジョーン・オブライエンの「メリンダ」はJ.
W.の次女(最初の奥さんとの間の子)。その夫がサン・ハシントの戦いで戦死したなんて、「アラモ」を思い出させます。J.W.の奥さんが死んでから「2年2ヶ月13日」というのは、まさに「リオ・グランデの砦」ですね。
監督のマイケル・カ−ティスが老齢でうまく働けないので、かなりの部分をジョン・ウェインが
代わってメガホンをとったそうです。
[2005年8月7日 16時15分28秒]

お名前: アウトロ−   
L.マ−ヴィンのクロウがかっこよくて・・・。
ホテルの部屋に現れてウイスキ−の栓をボトルのボトムをたたいて”ポン”と抜くシ−ンは
VTRのスロ−再生で何度もチェックしました。
S.ホィットマンも一寸J.ディ−ン似のところがありお気に入りだったのですが
題名もわすれるくらいのVTRを観ていたら老醜をさらしていました。残念!
[2004年12月6日 23時23分47秒]

お名前: 44-40   
ジョン・ウェインが盛大にインディアンをやっつけてゆくという、今時製作された
なら噴飯ものの娯楽作品。上映反対運動が起こるだろう。

さすがのウェインもこの映画あたりから、インディアンをばったばったと倒すような
いい気な作品は作らなくなった。この映画にしたところで、敵は「コマンチ」ではなく
「コマンチェロ」、すなわちインディアンに武器を売って儲けている「白人たち」という
設定になってはいる。しかも彼らは勝手に自分たちの都市国家もどきの集落を作り、
ギャングのような恐怖政治を強いてインディアンを手なずけ、テキサスレンジャーに
戦いを挑んでくるというわけだ。

しかしこれにしたところで、「先住民」の処遇に同情した「心ある白人たち」が、彼らに
武器を供給し、住居や食料も分け与え、彼らと共闘して「横暴なアメリカの権化」たる
テキサスレンジャーに反旗を翻す、と考えたら、彼らに正義の御旗を与えることもでき
るだろう。いや、今作ったらきっとそういう視点になるに違いない。

しかし、しかし、この映画はウェスタンの活劇としてまったく成功している。マイケル・
カーティーズの斜めの奥行きを存分に活用した立体的な画面構成は、荒野の風景を広々と
映し出し、疾走する馬や銃撃にスピード感と冴えを与え、酒場でのマービンとウェイン
の撃ち合いのシーンでは、シャープな様式美さえ漂わす。そして何よりエルマー・バーン
ステインの音楽がすばらしい。勇ましく美しくからっとしてアメリカらしい。オーケスト
ラをリズムに乗せたらこの人の右に出るものはいないだろう。個人的にはありふれすぎた
「荒野の七人」よりもずっと好ましい。
去年この作品のDVDが出たときも、思わず買ってしまった。いつの間にか音楽のCDまで家に
ある。

西部劇の成否が善悪の彼岸にあることがよくわかる。ジョン・フォードも「リバティ・バラ
ンス」、「馬上の二人」、「バッファロー大隊」、「シャイアン」など後年の作品のほうが意味深い
のに、人気はそれ以前のもののほうがずっと高い。ジョン・ウェインはこの作品の成功で味
を占めた感がある。われわれが持つ彼のイメージは、良くも悪くもこの映画以降に確立された
ものだと思う。「彼は醜く、強く、威厳があった」。西部劇恐るべし、ジョン・ウェイン恐るべ
しである。
[2004年5月7日 15時32分36秒]

お名前: 老レンジャー   
 西部劇を見始めた頃、主役の銃の的になる傍役のカッコ良さに憧れた。当時の
映画雑誌で取上げられているランク(例えばジャック・パランスやエリシャ・ク
ック・Jr)は直ぐ憶えたが、もっと端役では名前と顔を確定させるのは大変難
しかった。勿論、ビデオやデータベースのない頃の話で、多く見て共通項から推
定していた(例、リチャード・ジェッケル、ジャック・エラム)。
 そんな傍役で当時一番最後までわからなかったのがリチャード・デヴォンです。
この映画で初めて説明できる役があった。吊るされているジョン・ウェインとス
チュアート・ホイットマンにイナ・バリンの意を受けて「下ろせ」とJ・エラム
に云うギョロ目のあいつです。リー・ヴァン・クリ−フやJ・エラムと同じタイ
プの子分兼ガンマンと云った役どころですが、後年は段々差が付いていったよう
です。この作品のキャスト10番目がJ・エラムで11番がエドガー・ブキャナン、
ラスト13番目がR・デヴォンです。
 ところで、IMDBでその頃の出演作を調べたら「コマンチェロ」以外は「決
断の3時10分、1957」「悪人の土地、1958」位しか日本公開西部劇がない。た
った2本で関心を持つ程でない筈。ひょっとしたらTVの傍役で顔馴染だったの
かもしれない。
[2003年7月18日 10時9分30秒]

お名前: ワード・ボンド   
ボラチョンさん!そうでしたね。たしか、コマンチェロの一人がエド・マクベインと
いう名前で、ジョン・ウェインがその男になりすまして行くのではなかったんでした
っけ?エド・マクベインという名前は「87分署」の作家の名前と同じで、妙に印象
に残っています。シャレで同じ名前にしたんでしょうか。
話は変わりますが、小中学生の頃、観た映画というのは、映画館の思い出とともに残
っていますが、多くの西部劇を観た映画館は今はもうありません。あの、ワクワクし
ながら入っていった映画館が懐かしいですね。
[2000年11月28日 12時33分7秒]

お名前: ボラチョン   
ワード・ボンドさん、どうもです。ここでも遭いましたね。
コマンチェロはわが田舎町でも、封切り直後に見ました。中
2の時でした。午前の部から入れ替えなしの午後の部、夜の
部まで観ました。学校はさぼりました。映画館は「革進館」
と言いました。わが町最後の映画館として、映画の灯をとも
してましたが、今はありません。そうそう、「笑うせーるす
まん」に表玄関が描かれていました。話しはコマンチェロに
戻って……エルマー・バーンスタイン(エルダー兄弟も良か
った)のテーマ音楽も気に入っていて、早速「フォノシート」
を買って聞いたものです。コマンチェロへの巣窟へ乗り込む
レンジャー隊員、ジョン・ウェインの変名はマクベイン、だ
ったなあ。
[2000年11月27日 21時18分56秒]

お名前: ワード・ボンド   
まだどなたもこの作品について語っておられませんので、あえて取り上げさせて
いただきました。私はこの作品は娯楽西部劇として大好きな1本です。
ウェイン一家が、直前のアラモの呪縛から開放されて、実にのびのびとやってい
た印象が強く残っています。監督のマイケル・カーティスは「カサブランカ」を
代表作とする名監督の一人ですが、この映画では共同監督のウェインのペースで
作られていると思います。主役は当初、ゲーリー・クーパーにオファーがあった
そうですが、もし、クーパーが演じたらどんな映画になったのでしょう。
内容的には、西部劇お馴染みのシーンがオンパレードで新鮮味には欠けますが、
いわゆる「ドツボにはまる」感じで、西部劇の雰囲気をタップリ楽しめます。
エルマー・バーンスタインの音楽もスケール感に溢れ、雰囲気を盛り上げます。
脚本のジェームズ・E・グラントや撮影のウィリアム・クローシアが「アラモ」
に引き続き担当しているのも注目です。
[2000年11月12日 15時5分42秒]

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