作品名: 賞金稼ぎのバラード - |
1972年作品、俳優のクリフ・ロバートソン製作、監督、主演作品。よくTVで夜中に見た。 これは本当の意味での西部の終焉を描いた痛ましい現代ウエスタン。 ジョン・ウエインやゲーリー・クーパーに憬れた男がロデオのたびに出るが住むところもないし、 故郷に帰れば母親は老化してボケ状態。西部はとっくに終わっていて、かってのハリウッド映画 ももう当時はニューシネマに代表される映画で終わっているというキツイ話。 クリフ・ロバートソンは荒れ狂いながら、この痛ましい終焉の現実に停滞していた・・・。 ペンキンパー的な主題を西部に憬れる男という観客に近いスタンスの人間に置き換えているだけに より親近感のある、西部劇ファンが身につまされる悲しい痛い映画となった。ものの本のよると原題 はジョン・ウエインの頭文字とゲーリー・クーパーのニックネームをあわせたものだと後から知った。 うーん、泣かせるタイトルである。[2002年1月21日 18時39分4秒]