作品名: 雨を降らす男 - |
最近「レインメーカー」という映画があったので、この「雨を降らす男」のリメークだろうかと 思っていたら、なんでも現代の弁護士の話だったそうです。どちらも見とりませんが……。[2003年7月17日 18時51分22秒]
日照続きの農村一家に詐欺師が訪れ「100ドルで雨を降らせる」と言う。家族の反対を押し切って主は詐欺師に賭ける。 その家族に婚期を逃した娘がおり、一応バツイチの中年保安官と恋愛関係にあるが、うまくいっていない。兄弟はあからさまに「お前は不細工なのだから、贅沢言わず誰でもいいからに早く結婚しろ」とせかす。 詐欺師は宗教的行為みたいなことをするがいっこうに雨が降る気配はなく、金を返して帰ろうとする。別れ際に一家の娘に「一緒に来てくれ」と告白する。保安官が「行くな」と止める。不細工な娘が二人の男性から同時にプロポーズされてのである。このときのキャサリンの演技がうまかった。 結局詐欺師との恋は一時的なものと判断し、詐欺師は去って行く。 暫くして雨が降る。詐欺師は戻ってきて、「雨が降った。金を返せ」と云う。 私はこの詐欺師が『道』のき印と同じように思えました。家族からさえ不細工と云われ、自信をなくしている娘の心に潤いを与えたのです。 詐欺師は干からびた土地に雨を降らせたばかりでなく、人間の心にも雨を降らせたのです。[2003年7月5日 10時46分19秒]