買い置きしていたDVD「スワンプ・ウォーター」を観る。
1941年の作品だが、日本未公開であり、キャッチ・コピーが”家族の絆、逃亡者との奇妙な友情,
人情味溢れる異色ウェスタン”というので、かなり期待していた。
結論から言えば、なかなかの拾い物で、どうして未公開だったのか不思議なぐらいである。確かに西部劇
とは言いがたいが、フォードの人情ものからユーモアを薄めた感じだろうか、奇妙に後味が残ります。
更に驚いたのは、脚本がダドリー・ニコルズ,役者にウォルター・ブレナン、ジョン・キャラダイン、
ラッセル・シンプソン、ワード・ボンドとこれではフォード一家ではないですか!。20世紀フォックス
だからかなー。
監督はジャン・ルノワールで、私はこの作品が初めてですが、他の作品も観てみたいと思った次第。
舞台がジョージアのスワンプ地帯というのも、フォードの「周遊する蒸気船」と同じであり、アメリカ人は
スワンプに対して、独特の感情を持っているのでしょうか、魔の沼地という感じが、きれいなモノクロ画面に
込められています。
ブレナンは、無実の罪でスワンプへ隠れ住んでいる男。彼と友人になる若者がダナ・アンドリュース、
ブレナンの娘がアン・バクスター,若者の父親がウォルター・ヒューストンであり、今になっては、フォード
一家とともに豪華な配役。
フォードの人情物が好きな人にはお勧めです。 J.W.
[2006年10月10日 22時5分16秒]