作品名: 四十挺の拳銃 -


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お名前: ノスタル爺   
クレジットに主演者二人を並んで出すのは、クレジットの時間を短縮するB級映画の普通の処置
です。それに、当時のバーバラ・スタンウィックは過去の女優で、ランクが下がっていました
からね。
彼女が大女優として輝いていたのは1930年代から40年代にかけてで、50年代になると仕事が
なくなってきました。
“昔の名前で出ています”といったようなゲスト出演や、彼女のキャラにあわない“涙を見せて男に
すがりつくような女”の役は断り、たとえRKOやリパブリックといった二流映画会社の西部劇でも、
常に威厳と風格に満ちた西部女に活路を見出します。
往年の映画ファンは、そんな彼女に批判的でしたが、颯爽と強い女を演じ続けたことで、60年代
になるとウエスタン・クイーンとして再評価され、テレビ西部劇『バークレー牧場』で人気スター
として復活したのは周知の通り。
[2006年8月14日 6時38分54秒]

お名前: ウエイン命   
書き込みを拝見して、録画したままになっていたビデオを引っ張り出して見ました。S・フラーにつ
いては、B・ベティカーと並ぶB級アクションの巨匠であることくらいは知ってましたが、実際に作
品を見るのは初めてでした。
冒頭のシーンには諸兄の書き込みを見ていてもなお大いに驚かされましたネ。尤も、カリフォルニア
へ旅立つサリバンをスタンウィックが走って追いかけるラストシーンは、もう少し熟年らしいやり方
もあったのではと思いましたけど。それにしても、女牧場主が遠乗りのたびにああやって40人も男を
引き連れて、牧場の仕事は一体どうなってるんだろうなどとつい余計なことを考えてしまいました。
(貧乏性なものでスミマセン)
サリバンはTV「西部の対決」のパット・ギャレットでお馴染みでしたが、「ヒチコック劇場」の1
挿話にゲスト出演していたのと映画ではA・マーフィの「情け無用の拳銃」でしか見かけておらず、
俳優としてのランクはそんなに高くないと思っていたので、タイトルに「大スター」スタンウィック
と並んで名前が出たのでビックリでした。
[2006年8月12日 8時24分49秒]

お名前: 鳴海昌平   
物語の残酷な展開といい、あの大砂塵の大竜巻といい、なんだかすごい映画でしたね。フラーってのは本当に・・・。
[2002年1月5日 17時12分41秒]

お名前: ノスタル爺    URL
 冒頭、ウエスタン・クイーンのバーバラ・スタンウィックに率いられた、男たちの
騎馬の群れが走り抜けてゆくシーンが凄いですね。私はビデオで観たのですが、劇場
のシネスコ画面だったら、その大迫力に圧倒されたと思いますよ。
 最初に観客を驚かせるのは、サミュエル・フラーの得意とするところなんですが、
それがわかっていても、この映画の出だしは素晴らしいの一語につきます。
 短いカットとワンシーン=ワンカットの交錯、緊張感と倒錯感、思いきったイメージ
の省略など、フラーならではの演出が随所に見られます。
 金をかけなくても、いい映画ができるという見本ですよ。
 
 それから、バーバラ・スタンウィックがいいんですね。この映画に出演した時の年齢は
50歳。多くの40年代のスターが引退していくなかで、スタンウィックはB級西部劇に
誇りを持って出演しています。だから、映画の中でも輝いているんですね。年齢を感じ
させませんでした。
[2000年10月4日 22時42分20秒]

お名前: ご連発の男   
この映画、名作という訳じゃありません。でも、西部劇らしい西部劇。そこが好
き。男達が歌う詞やメロディ。如何にも西部劇。登場人物の人物描写。とりわけ
女性の描き方の巧みさ。決闘シーンもナチュラル。みだりに撃ち合わない。映画
の冒頭、主人公がならず者と対峙するシーン。主人公の足しか写さない。それで
みせる。うまいもんです。ラストシーンも「西部劇らしい西部劇」。いい余韻を
残します。私の場合、西部劇っていうと真っ先にイメージするのがこういう映画
です。
[1999年8月9日 18時53分8秒]

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