PDClassic のDVDで見ましたが書き込みがないので投稿します。
1931年の作品で、原題は「The Painted Desert」です。この映画のビデオでは
「五色の砂漠」という邦題になっているものもあるようですが、公開時の邦題「惨劇の砂漠」
よりも良いかも知れません。と言うのは「惨劇」などは無く、決闘らしくなっても一人も死
なないといった「お茶の間西部劇」といった感じの作品だからです。
砂漠にいた孤児をウィリアム・ファーナムとファレル・マクドナルドの二人が奪い合う所
から始まるのが如何にも西部の話らしいです。この二人はサイレント時代からの大ベテラン
で、子供が成長した役をウィリアム・ボイドがやっています。いずれも現在の我々には、
おなじみではありませんが、ボイドはその後、ホパロン・キャシディ役でアメリカでは
随分、人気があったようです。
ただ、それよりもクラーク・ゲイブルのトーキー初出演だという事は特筆すべきだと
思います。脇役でしかも悪役ですが、彼のデビュー作と言っても良く、この3年後に
「或る夜の出来事」でアカデミー賞を取ったとは到底見えません。
[2006年5月6日 15時51分9秒]