作品名: ララミーから来た男 - |
アンソニー・マンの傑作。弟の復讐に執念を燃やす男をマン映画の常連 ジェームス・スチュワートが演じている。アーサー・ケネデイが出ていた。 しかしこのような引き裂かれた顔つきのスチュワートを当時、アメリカの良心のように 彼を思っていた観客はどう見たろう。 アンソニー・マン映画には言い知れぬ絶望感と孤独感が漂う風土が厳格すぎる映像で 示されるが、この作品では復讐という行為に取り憑かれているスチュワートの陰惨をあくまで 厳格に撮ってしまうアンソニー・マンの徹底性がある。[2002年1月22日 2時29分0秒]