作品名: アリゾナ無宿 - |
家の近くの映画館にもかかっていましたが、スチル写真がどうもちゃちっぽかったので、敬遠し て見送りました。下記のはせべ氏の文章を読むと、どうもそれが正解だったようです。そういうわ けで、シスコ・キッドものは私は1本も見ていません。戦後のものはダンカン・レナルド主演でし ょうが、シスコ・キッドというのはO・ヘンリーの創作になるらしいから、結構由緒正しい人物の わけで、1930年代からワーナー・バクスター主演、次いでシーザー・ロメロ主演などでシリー ズ化されていたようです。 「人生模様(The Full House)」という1952年の映画があって、O・ヘンリーの短編小説5 編のオムニバス作品なのですが、これにノーベル賞作家のジョン・スタインベックが出演して、 O・ヘンリーの解説をしています。プロローグに、「O・ヘンリーはシスコ・キッドも書いた」と のスタインベックのナレーションがあり、ワーナー・バクスターのシスコ・キッドが平原を馬で疾 駆する場面が映りましたから、私も「シスコ・キッドもの」を数秒間は鑑賞したことになります。 「人生模様」も楽しめる作品で、エピソードの一つに「クラリオン・コール新聞」というのがあり、 西部ものではありませんが、リチャード・ウィドマークとデイル・ロバートソンが共演していまし た。西部劇のこれら両雄の顔合わせは、この作品のこのエピソードだけですね。[2005年10月9日 14時11分9秒]
タコスのCMにでればピッタリの、大きなソンブレロをかぶったメキシコ男(シスコキッド)が 出てきて、相棒にとどまるところを知らない饒舌。1949年公開。日本題名につられて見 に行ったが,途中で席を立つ客もけっこういた。幸いシスコキッド・シリーズは二、三本輸入 されただけに終わった。メキシカンがかっこよくなるのは、マカロニ以降といえる。なぜこん な映画を紹介したかといえば、このあいだ、インディ・ジョーンズ魔宮の伝説をテレヴィで 再度見たとき。突然シスコキッドも、クライマックスで、つり橋上の格闘をしたことを思い 出したのだ。もしあのころもCGがあれば、いくらの低予算ウェスタンでも、「手に汗にぎる つり橋上の大格闘」を、ロングショットによる影法師だけで、ごまかすことはなかったろうに![2004年12月2日 22時4分28秒]