作品名: マッケンナの黄金 - |
これは当時撮影中から超話題作で、何でもハリウッド始まって以来のロケ隊が組まれ、惜しげもなく 金を注ぎ込んで製作されたとの事でしたネ。例えば、砂漠の中の湖で泳ぐシーンがありますよね。あ の湖はムロン人造湖で、水をきれいに撮るために青い洗剤を入れたとか…、いろんなエピソードがあ りました。お話が西部劇ではないのでちょっと戸惑いましたが、はげ鷹の目のアップとフェリシアー ノの歌とE・G・ロビンソンのナレーションと、三拍子揃ったオープニングには思わずにんまりでした。 ところで、トンプソン監督の名前を聞くたび私はいつも思います。「才能は枯渇するものなんだ」 と。この映画がギリギリでしたネ。この後、西部劇としてはブロンソンがヒコックを演る「ホワイト バッファロー」がありますが、見るべきではありませんでした。以降、「新」だか「最後の」だかの 「猿の惑星」(F・シャフナー監督の1作目はSF史上に燦然と輝く傑作ですがその余韻が冷め切るまで 作られ続けた哀れな「サルの惑星」の方です)、ブロンソンのマグナムシリーズ…思い出すのもつら いほどです。 トンプソン監督と云えば、あの娯楽アクションの最高峰「ナバロンの要塞」を世に送り出した名匠そ の人ですよ。デ・ニーロの「ケープフィアー」としてリメイクされた「恐怖の岬」、ブリンナーの 「隊長ブーリバ」等で押しも押されぬ「娯楽映画の巨匠」として君臨していたと思っていたのに。こ んなことってあるんだナーと思います。 「12人の怒れる男」「質屋」等のS・ルメット「真夜中のカーボーイ」「マラソンマン」等のJ・シュ レジンジャーなども最近の作品を見ると「一体どうしちゃったんだろう」組ですよね。 トンプソンについては、映画評論家の瀬戸川たけしさんもおっしゃってますし、先日、あの日経新聞 の一面コラム「春秋」でもふれられていて驚きました。寂しいと云うかなんと云うか…。[2006年4月30日 8時51分41秒]
盲目の歌手ホセ・フェルシアーノは英語とスペイン語で歌っていました。 音楽はクィンシー・ジョーンズでしたね。 黄金の谷が埋まってしまったのに、最後にペックの馬が映されたときは 爆笑でしたね。 黄金を狙う豪華脇役陣の中にはリー・J・コップもいました。[2003年6月8日 16時8分1秒]
済みません。またまたドジをして名前を入れませんでした。[2003年5月14日 22時53分39秒]
珍しくも西部劇の中に宝捜しの要素を取り入れた一編です。 宝捜しの西部劇では旧いところではグレン・フォードの 「秘境」というのがありましたが、内容はいまいちでした。 少年の頃にはステイーブンソン(だったかな?)の「宝島」 に胸をときめかせ、老年になっても「日本列島埋蔵金地図」 なる本を見つけると、ふらふらと買ってしまう位なので、 この映画は「西部劇+宝捜し劇」ということで大いに楽しめ ました。 正当防衛のためアパッチの老酋長を殺したグレゴリー・ペッ クが、酋長の持っていた黄金に埋め尽くされた谷への古地図 を一瞥後偽者と思い火にくべるが、その後ずっと酋長を追っ て来たオマー・シャリフ扮する悪党に捕まり、黄金の谷へ案 内させられるというもの。 ポーカーの名手のペックの頭の中には地図に描かれた岩山な どの目印が記憶されているのがミソです。 谷に着くまでにもインデイアンや騎兵隊の襲撃などを経て、 豪華な助演陣もあらかたいなくなって、クライマックスに突 入します。 黄金の谷の入り口を見つけ出す場面も、宝捜しものの醍醐味 を満喫できます。 勿論全編を通して本格ものの味が一杯です。 この谷は最後にはアパッチの馬蹄の音で誘発された地震で埋 められ、誰も黄金を手に入れられなかったわけですが、ペッ クには最後に粋なご褒美がありました。 そういえば「秘境」も最後には地震で黄金が埋まってしまう というものでした。 ホセ・フェリシアーノ歌うところの主題歌もお勧めです。[2003年5月14日 22時50分20秒]