作品名: 銅の谷 - |
「銅の谷」。ストーリーは面白かったのですが、同じレイ・ミランドの「カリフォルニア」の、クライマ ックス・シーンが一部拝借されていて、よくあることながら、がっかりしました。それと、スピード感に 欠けるマクドナルド・ケリーとの酒場での対決が、ワン・テンポずつずれていて、ロープを撃ってシャン デリアを落とすところも、そのヒマに相手を撃った方が早いのにと思ったものです。レイ・ミランドに、 評価が低いのは、「カリフォルニア」を見て感動したあと、映画雑誌を見たら、「ナイフさばきがヘッピ リゴシで見ちゃあおれない。イギリス出身の彼には、西部劇はムリだ」と辛らつな評がのっており、すっ かり評論家のイロに染まったからです。[2001年6月10日 10時23分4秒]
戦後公開された西部劇は、900本近いと言われているが、このジャンルで古典とか、誰もが名作と言 える作品を、50本選ぶとなると苦労するところです。しかし、他の作品の中にも、それぞれのフアン の心に残る西部劇は沢山あるここと思います。この作品もその一本です。 これは、Par社50年製作、ジョン・フアロウ監督作品です。話は、南北戦争後、ネバダの銅鉱山を 舞台に、拳銃早撃ち辻芸人(レイ・ミランド)が、保安官まで抱き込んで、銅山を狙う町の悪党を一掃 すると言ういつもながらのストーリーだが、主演に苦み走ったそして品の良いレイ・ミランドが活躍す ることと、ヒロインに絶世の美女ヘデイ・ラーマー(サムソンとデリラ)が共演していることです。 B級作品であっても自分の場合、美しいヒロインが誰であったかが、かなり重要なフアクターの一つに なっています。レイ・ミランドと言えば、彼の第一回監督作品に「白昼の対決」があるが、これには、 メリー・マーフイが共演しています。実にチャーミングですネ。彼女はマーロン・ブランドの出演作品 「乱暴者」にも出ていますが、いつも眼前にちらついています・・・。皆さんにもこんな作品がありま せんか・・・・。一言付け加えると、レイ・ミランドの西部劇コスチュウムは隙が無く完璧で格好よか た・・・。[2001年6月6日 22時13分35秒]