書込欄へ
ヘルプ
お名前: ウエイン命
カルディナーレを迎える準備をする家族が皆殺しにされるシーン、あの荘重な音楽とともにロングコ
ート姿のフォンダが登場します。余りのカッコ良さにしびれた迄はいいんですが、その後なんと子供
を撃っちゃいました。J・スチュアートがこれを観て「歳とってあんな役を演らなければならないな
ら俳優をやめる」と云ったとかで当時ちょっとした話題になりました。
フォンダが演ると云うのでもう少し性格的に複雑な人物を想定していたんですが、徹底的な(と云う
か、タダの)ワルでしたネ。ちょっと意外でした。
ラストのブロンソンとの決闘、例によってレオーネの勿体つけた演出でなかなか見ごたえありました
が、ここでもまたフォンダの「撃鉄軽視?」が顔を出してますネ。ブロンソンはちゃんと撃鉄を起こ
しながら抜いて撃つまでをワンカットでやってます(意外にも結構早い)が、同じ画面にいるフォン
ダは起こしてないんですヨ。一旦クルリと後を向きホルスターに銃をキチンと戻してから倒れると云
う懲りようでしたが、なんとこの間撃鉄は起きていないんです。カメラアングルもフォンダの手元が
見えないよう一生懸命でしたが、そうなると私のようなガンマニアは意地でも見てやるぞ!とファイ
トを燃やしちゃうんです。あの勝負、僅差に見えますが本当はフォンダの完敗ですネ。どうせ負ける
んだからとちゃんと練習しなかったナと思ったりしました。
それより私、青春をカルディナーレに捧げた大ファンだったんですけど、こんな誰でもいいような役
演って欲しくなかったですよ。「プロフェッショナル」「サーカスの世界」の彼女にも憤慨しまし
た。S・ローレンもそうでしたが、イタリアの名優もハリウッドでは「娯楽アクション超大作の花」
扱いでしたね。本人達はあれでよかったのかナー。
[2006年9月2日 8時36分37秒]
お名前: 還暦少年
いい映画とは思うがやっぱり好きにはなれない、なんというか、格調高い下品な映画というか、
もちろんそれがねらいだったんでしょうが、マカロニウェスタンは下品で残酷なのが売りなのだし、男の下品さをなにも格調高く描くこともないだろうとも思うし、そもそも私が西部劇に求めた
ものは 粗にして野だが卑ではない男の生きかただし、格調の高さ、描き方も内容も、だし、すっ
きりした後味だし、なんだか、それらがごちゃごちゃと交じり合って、むかしむかし西部でこんな
ことがありましたって、結局この登場人物はみんな死んだり殺されたり殺したり、海を見たくて
鉄道をひこうとがんばってた実業家もみっともなくしんじゃうし、結局女は強いよというはなし
なのかと思っちゃたりして、それにしても、はじめに撃ち殺された少年はいったいなんだったんだ
よと、考えたり、なにも考えずに音楽と映像をみていればよかったのかと考えたり、ええいめんど
くさい、またビデオをみてみよ。結局おもしろかったんじゃないか。でも、好きじゃないな、また
もどっちゃった。ああしんど。これはただの昔話、意味もなんもないの。
[2004年11月15日 21時33分36秒]
お名前: 44-40
レオーネは当時もう西部劇を撮るつもりはなかったという。「続・夕陽のガンマン」という
「活劇」大作で打ち止めのつもりだった。しかし、「続・夕陽のガンマン」まででどうしても
果たせなかった彼の悲願が、この映画では成就している。音楽を先に作り、それを撮影
現場で流しながら音楽にあわせて撮影することだ。
ヘンリー・フォンダの馬の歩みが音楽に合っているのは、音楽が馬にあわせたのではなく、
フォンダが音楽にあわせて馬を走らせているのだ。その意味では演劇、いやオペラに近い。
ひょっとしたら、レオーネはもはや西部劇のつもりではなかったのかもしれない。原題も
「Once upon a Time in the West」。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」と対
を成す。「イン・アメリカ」もアマポーラのメロディーが作品を貫く。「俺は過去にしか興味
がない」、レオーネはそう言いきっている。
血湧き肉躍る新大陸開拓の物語に対するイタリア人少年の憧れと懐旧の念が、その新大陸
文化の真髄である映画という形式の中で、イタリアの伝統であるオペラの手法を用いて
開拓の叙事詩を描こうとする、野心的な試みに転化してゆく過程がここにあるのか。
[2004年8月15日 19時37分9秒]
お名前: モリ・キチ
この項では皆さん、初めまして。
レオ−ネ本で知った驚きは、冒頭出演のJ・イ−ラムら3人は当初レオ−ネの考えでイ−ストウッド(当然イ−ラムの役)、クリ−フ、ウオラックだったという事。もし実現していたら大変な作品になっていたなぁ。イ−ストウッド以外は出演OKだったというから...見てみたかったですね。
祝DVD発売!特典が気になります。完全版じゃないならせめて「続・夕陽の..」の様に幻のシ−ンを入れてくれないかなぁ。シャイアンがモ−トンに撃たれるシ−ンなんかが有るらしいですが...完全版にはネ。
[2003年9月21日 0時6分24秒]
お名前: 還暦少年
題名からパロディのお笑いかと思ってなにげなく時間つぶしに見たのでしたが、その
あまりの重さに圧倒されて映画館を出てきた思いがあります。たいていは何かの情報を
持って見るのですが、これはブロンソンとフォンダ、へーということだけで見たので
フォンダの子供も撃ち殺す出だしから、固まって見てました。これはちょっと違うぞ
と。ブロンソン、ひげの無い最後になりますか、どれほどの憎しみなのかと思ってたら
あのだんだんはっきりしてくる、なんだか分かんない画面のゆれがパーと焦点を結んだ
時、あの場面はきつかった。笑い顔、笑う声がなんといやらしかったか。見なければ
良かった、と今でもおもいます。駅のプラットホームに車イスが出てくる場面があった
のですが、だれか覚えてませんか。作品としては傑作とおもいます。もっと評価すべき。
[2003年6月6日 1時6分5秒]
お名前: ビギナー
始めまして 父親が大の西部劇ファンでしたのでリバイバルをやたらと見せられ強制的にファンにさせられました。
私自身はマカロニから入門したのでこのレオーネには期待しました。しかし マカロニの監督としては異常にスローテンポでしかも3時間近い長編でびっくりしたと言うより当時は期待外れと感じました。
最近再見することが出来たのですが、これが西部劇のホントのテンポだと思いました。マカロニのテンポは速すぎて叙情も何も感じられません。しかも 最初のスローテンポがクライマックスに向かうと徐々に速く転換し引き込まれるのには感心しました。
それから 余計なことではありますが、タイトルの順番がカルディナーレが最初になっていました。レオーネだからですかね。
[2003年1月30日 11時39分57秒]
お名前: 西部劇好き
この映画、先日、スカパーで初めて観ました。
おもしろ!
大体、ブロンソンが好きでみようかな、と思ったら
ヘンリー・フォンダがでていたから、ああ、ブロンソン悪役で最後、フォンダに
やられちゃうのね、と思っていたら、フォンダが悪役なのね。
でも、シャイアンの役の人もなかなかの人物で、カルディナーレも素敵でしたね。
音楽がまた渋くて、マカロニウエスタンらしく
良かった。映像も演技もあんな風なスローテンポってのが
一番見せるのが難しいんだよね。
それにピッタリの音楽で、西部劇っていいなぁと思わせる
一本でした。
[2002年8月11日 22時18分16秒]
お名前: グリーンベイ
ぼんかれ〜さん、JOEさん・・・今日は。
JOEさん、鞍馬天狗の松田定次が、超大作をオールスターキャストで作ってしまった違和感」。
面白い寸評です。ズバリ言えています。(笑)
ぼんかれ〜・・さん、この作品は、私もマカロニとしては、傑作の中にはいると思っています。
たしかに、H・フオンダの悪役は、極々少ないわけですが、当初、監督に誘いがあったとき、一度
断ったそうです。が、友人にレオーネ作品に出演して損は無いはずと薦められてのキャステングだ
ったとか・・・。
冒頭のクレジットやタイトルバックの演出は、流石、凝りに凝ったものでしたネ。でも、しつっこい
程のスローテンポが気になりませんでしたか?。C・カルデナーレの起用は、彼女の存在感からして
ピタリでした。他の如何なる女優でもああは行きませんでしょう。当方の名画鑑賞会の例会で取り上
げ、大画面、6スピーカーの度迫力で鑑賞しましたが、モニコーネの音楽も最高でした。
[2001年8月26日 16時39分24秒]
お名前: marineflat
モリコーネの作曲だったので、リアルタイムで観た数少ないマカロニの一つです。音楽は最高で、「ハーモニカの男」よりも、エッダのスキャットの方が好きです。
レオーネの演出も良かったと思います。最後にブロンソンがフォンダの口にハーモニカを押し込むシーンが印象的でしたね。
フォンダというと、『荒野の決闘』、『ミスター・ロバーツ』、『12人の怒れる男』等、正義の味方ばかりで、悪役はどうかと思っていたのですが、さすがに大スターですね。CCも可愛かったです。
そう言えば、CCが出たマカロニは、これしか知りませんね。マカロニではありませんが、BBと競演した西部劇はありましたが。
[2001年8月23日 0時5分13秒]
お名前: JOE
この映画、娯楽?作品なのにスゴク評価が二分されてますね。
私はレオーネファンでもB級嗜好なので、どっちかと云えば否定的なんです。
なんか、鞍馬天狗の松田定次が、超大作を作ってしまった様な違和感を感じ
てしまいます。
大スター達のせいか、マカロニ連中のアク、クセが希薄なのと、モリコーネ
もメロディーはきれいだけど、ワグナーみたいで「荒野の用心棒」や「続、
夕日のガンマン」で聞かせた切れ味に欠ける気がします。
但し、冒頭の20分間は大好きで、ここだけはビデオで何度も観てます。
W.ストロードがランダル銃を持ってる事と(だから何だと云われても....)
なんといっても、顔にとまったハエを J.イーラムがドングリ眼をむいて追
うトコ。(それもエンエンと)
どうやって撮ったんだろうと、いつも思います。イーラムの顔に腐った魚でも
塗って、何度も撮り直したのかな?。
まさか、ラッシーやリンチンチンのような高ギャラを取る、タレントバエじゃ
ないでしょうね。(笑)
このあと、拳銃の銃身にハエを閉じ込めた イーラムがちょっとだけ無邪気な
表情をしますが、これがむしろ猫撫で声で敬語を使うヤーさんみたいな凄みを
感じさせて好きな場面です。
[2001年8月21日 1時55分10秒]
お名前: ぼんかれ〜
URL
チャールズ・ブロンソンが好きなのでビデオで探して買いましたが、期待に違わず西部劇の
醍醐味を満載した映画だと思いますよ。エンニオ・モリコーネの重厚かつ甘美なメロディー
も印象的でした。冒頭の長い長いシーンからこの映画がタダモノではないことをうかがわせ
て、その後の鉄道をめぐる駆け引きやクライマックスの決闘、その後のシャイアンとの会話
やラスト・シーンなどストーリーも凝っていて何度観ても面白いし、まるでそこに居合わせ
てるような錯覚も・・・(笑)
この映画は何やら西部劇の一大叙事詩的な印象がありますよね。
[2001年8月19日 8時34分57秒]
※この作品についての発言をどうぞ。
作品名リストに戻る