作品名: トム・ホ−ン -


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お名前: ウエイン命   
J.W.さん、ありがとうございました。実は私も、J.W.はウェインのイニシャルだから同好の士に
違いないと勝手に決め込んで、あちこちで随分読ませて頂いてます。「赤い河」「ヴェラクルス」の
欄に「スクリーン西部劇特集号」のR・フラーの映画評のことを書かれてますよね。私も持ってまし
たが実家に置いて来ちゃいましたので最後に見たのが40年前と云うわけで、懐かしくあの頃を思い出
しました。西部劇特集は3号で終わりでしたかね、貴重な写真や記事が満載で、今でも頭に浮かぶく
らい読み込み(?)ました。これからもよろしくお願いします。
ところで、マクィーンはスタージェス、ワイズと云った大物監督の作品もありますが、昔から才気あ
ふれる若手監督とよく組んでますよね。その中には既に世に認められた人もいましたし、そうでない
殆ど無名に近い人もいました。マリガン、ジェイソン、ネルソン、シャフナー等はオスカー組ですか
らもちろん前者ですが、「華麗なる週末」のライデル、「ブリット」のイェーツ、「栄光のル・マ
ン」のカツィン、そしてこの映画のウィラード等後者に属する監督はむしろ多いですよ。ライデルを
前作「女狐」で、イェーツを「ナバロンの要塞」の助監督として知っていた程度で、殆どが映画第1
作と云う人達だったと思います。
私、アメリカって凄いなーといつも思うのは、マクィーンに限らず才能ありと見れば製作費何十億と
云う大作を全然実績のない若手監督に任せちゃったりしますよね。西部劇ではありませんが「スパル
タカス」のキューブリック、「ゴッドファーザー」のコッポラ、「風とライオン」のミリアスなど、
枚挙に暇がありません。若い才能を発掘して育てる能力と太っ腹はハリウッドの伝統のように思えま
す。関係者の語るマクィーンの人柄からして、彼に若い人を育てようと云う気持があったとは思えま
せんが、結果としてそうなってますよね。ライデルは後にオスカー組の仲間入りをしましたし、イェ
ーツも「マーフィーの戦い」など快作を残しています。もう少し長生きしていれば「プロデューサ
ー」マクィーンとしていい仕事をしたのではないかと改めて悔やまれます。
[2007年4月15日 8時41分1秒]

お名前: J.W.   
ウェイン命さんとは何となく同年代、同職業の感じを抱くのですがどうでしょうか?どうも作品と
無関係のことを書いてしまい、すみません。ウェイン命さん、初めまして。読んでもらえるかなと一
抹の不安を抱きつつ(本当にこの作品別BBSは検索や並び替えできず、自己満足に終わること多い
ですね)ウェイン命さんのコメントの数々に私もうなずけるもの多くて同志のようなつもりになって
いることをお伝えしたく・・・。
決して一方通行ではありません.ウェイン命さんのコメントを読みたいファンがいるのですから、これからも鋭い指摘を続けてください。

 「トム・ホーン」私にとっても、無我夢中で観ていた西部劇の最後として、奇妙に印象深い
作品です。同時期ではペックの「レッド・ムーン」もそうですが、時代が移り行き、西部が遠くなる
事と現実に自分自身のライフスタイルに占める「西部劇映画」のウェイトが減っていっている事が、
オーバーラップしているからではないでしょうか。イーストウッドの諸作品になるとどこか違うんで
すね。あまりに醒めた視線がね。

 そんな事はともかく,マックィーンのプロフェッショナブル振り(実際は彼の射撃の腕はからきし
らしいのであくまでもその演技が)が最高に発揮されている作品ですね。44−40さんのいわく
空気が澄んでいる感じも良く分かるなあ。ライフルの射撃音もなんだか違って聞こえました(もち
ろん劇場でですが)。今や、DVDでしか観られないのは寂しい限りです。
[2007年4月1日 19時26分28秒]

お名前: ウエイン命   
すみません。続けて書かせていただきます。この映画でちょっと分からないのは、はめられたことを
知りながら裁判でも一切の抗弁をせず(縛り首にするための裁判ですからネ)「さっさと殺せ」と啖
呵をきる不器用なまでに潔く男らしい姿、その舌の根も乾かぬうちに脱獄を図ってロープで袋叩きに
される云わば往生際の悪い惨めな姿、再び絞首刑当日の従容として死に赴く潔い姿、これらが連続し
て描かれていることの意味なんですよ。私のシンプルな頭では、この映画を単なる英雄譚にしたくな
かった、あるいは「人間トム・ホーン」を描きたかったと云う、「プロデューサー」マクィーンの意
図かなと思うしかないんですが、どうもこの時期やたらヒーローを女々しく惨めったらしく見せるこ
とイコール人間を描くことみたいな風潮があったように思えて嫌でしたね。今観ても「何で?」と思
ってしまいます。だから「Based on the True Story」と断ってるじゃないかと云われてしまえばそ
れまでなんですけど…。 でも西部劇ってそうでしょうか。「リバティバランス」で新聞社の編集長
が云いますよね「伝説が事実と異なる場合伝説をとる、それが西部です」って。私は西部劇もそうで
あって欲しいと思っています。ドキュメンタリーを観ているわけじゃないですからね。
でもそう云うモヤモヤをすべて吹っ飛ばしてなお余りあるのがマクィーンの「お見事!」としか云い
ようのないライフル捌きと銃撃シーンの迫力ですヨ。私がピケンズと間違った牛泥棒を射殺する場面
など先に発砲した相手に乗っている馬を撃たれながら撃ち返しますよね、よく見ると馬が倒れ始めて
から正確にライフルを眼の高さに構えてます。唸ってしまいますよ、凄いです。ウェインのようにク
ルクルと回したりはしないものの、その分如何にも銃火器を扱ってると云う感じがいいですネ。銃の
重みを感じさせます。時代劇でも殺陣の旨い人は竹光を扱いながら刀の重みを感じさせます。同じだ
なーと思いますね。まさに「プレイ」ではなく「捌き」と云えばいいでしょうか。1発試射しては照
準を調整する動作や「45‐60はバッファローガン(どうりで凄いと思いましたヨ)では一番携帯し易
い」とか「虹のような弾道を描く45‐60では長い距離は狙えない」と云った台詞などもマクィーンを
通すと如何にもプロらしくサマになります。何度見ても惚れ惚れしますネ。こう云う天分の持ち主は
後にも先にも彼だけでしたね。公開当時の「最後の西部劇」と云う評もそう云う意味では当たってい
ると云えそうです。いつも長くなってすみません。
[2007年1月27日 13時20分16秒]

お名前: ウエイン命   
今盛んに発売されているショックプライスのDVDに遂に登場、早速買って観ました。TV放映版を
録画して時々観てはいたんですが、通して観ると案の定記憶違いが多かったですネ。予期していたこ
ととは云え、以前の書込みで私が印象に残ったとしている、まさにその部分が該当していたのには少
なからずショックを受けました。
まずトムが最初に血祭りにあげたのは「馬泥棒」ではなく「牛泥棒」、それも2人ではなく4人でし
た。この映画に馬泥棒は出てきません。で、最初に反撃してきた2人をまず返り討ちにし、水にはま
ってもがいている奴を後回しにし、逃げる3人目を追跡して射殺、引返して来て残った4人目に「仲
間に伝えろ!」と云うのがホントなんですが、どう云うわけか3人目からのことだけ憶えてたようで
す。
もう1つは更にお恥ずかしい限りで、S・ピケンズは少年殺しの犯人にでっち上げられたトムに最後
まで同情的な老保安官の役で牛泥棒などとんでもない、射殺されたのは別人(俳優の名前は分かりま
せん)でした。以上、お詫びして訂正させて頂きます。
でも、これほどの大間違いにも拘らず、これまでまったくご指摘頂けなかったのは見てもらえてない
のかナとちょっと寂しい気持になりました。やはり一方通行では楽しさも半分ですからね。なるべく
読んで頂けるよう精進しなければと改めて思いました。
[2007年1月20日 23時44分5秒]

お名前: ウエイン命   
肺ガンと発表された直後の映画だったので「渋谷パンテオン」の画面でマクイーンを見た時は、私も
相当なショックを受けました。「こりゃーもう近いな」なんてネ。ところがその後、本当の遺作とな
った「ハンター」を見てビックリ、結構なアクションを披露してるじゃないですか。お芝居だったん
ですね、トムホーンの姿は。さすがアクターズスタジオ、すっかり騙されました。
この映画は一部ファンの間では「最後の西部劇」なんて云われてましたけど、K・コスナーの出現で
最後にならなくて本当によかったーと思ってます。
私、「荒野の七人」の欄でマクイーンのガン捌きについて「如何にもプロって云う感じ」と書きまし
たが、この映画もまさにそうで、銃撃シーンの迫力は相当スゴイものがありました。特に、最初に馬
泥棒の一味を追い詰めて一人を射殺、残りの一人に「帰って俺がもう盗ませないと仲間に伝えろ」と
云う場面、M45とかいいましたかネ、あのすごいカービン銃(ウインチェスターじゃないんですよ)
を走る馬の上で操作するんですが、まさに彼ならではの感があって唸ってしまいました。S・ピケン
ズを射殺するシーンも凄かったですヨネ。
お話自体は、時代に置いてけぼりになったヒーローの悲劇であまり後味のいいものではなかったんで
すが、やっぱり時々ビデオ見ますネ。念願の役だっただけあってかれの思い入れが感じられます。
[2006年5月4日 7時45分35秒]

お名前: 44-40   
景色がいい。空気が澄んで遠くまで見渡せる。しかしもはやそう遠くまでは行けない。
そんな諦念が映画全体に広がっている。60年後半以降は、西部劇への挽歌が流行った。
はしりは「昼下りの決斗」あたりだろうか。しかしこの映画の製作はは79年。もうそれ
すらも背後に消えかかっている時期だ。そのことがこの映画に「私的」な感じを与えて
いるように思う。これはマックイーンの「ラスト・シューティスト」なのか。
ウェインにしろマックイーンにしろ、それで終わりにする気はなかっただろうが(事実
マックイーンの遺作は「ハンター」だ)、その詩的な簡素さと静けさが、何かが終焉を
迎える寂寞感を強く醸し出す。
イーストウッドの「許されざる者」のようにはまだまだ漲るものがあったが、この映画に
それはない。むしろベティカー&スコットの「決闘コマンチ砦」などのように枯れている。
[2006年2月12日 16時58分9秒]

お名前: アウトロ-   
スティ-ヴ・マックイ−ンが、癌に侵され最後の作品だったと覚えているが?。
痛々しい感じがした。作品の良し悪しは兎も角としてフアンとしては、何度も観たい映画である。
[2004年12月29日 23時40分32秒]

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