カーク・ダグラスのプロの第1作、というふれこみだったので期待して見に行きました。
当時の宣伝ではエルザ・マルティネリとの川の中のラブシーンも売りの一つだったと思
います。
開巻早々にダグラスとマルティネリの川の浅瀬を転げまわるラブシーンがありますが、
「なにもあんな所でやらなくても良いのに、背中も痛いだろうし」と妙にしらけてしま
いました。
そのせいか後の展開も覚えてなく、馬の首に矢が突き刺さるシーンもぼんやりと思い出
す程度です。
おかげで砦の攻防大好き人間の私も、邦題の所以と思われるという火攻めシーンも全然
記憶にありません。
でも邦題について言えば「赤い気焔をあげる」という慣用句からの連想で、「女性が目
立ったり、活躍する映画だから「赤い・・・」とつけたのかなと、ずっと思っていました。
他にも、ロッド・スタイガーの「赤い矢(原題:Run of the Arrow)」も、相手役が「ヴ
ェラクルス」でクーパーのハートを射止めたピチピチギャルのサリタ・モンティールなの
でつけたのかな?と。
ポスターにも彼女のインデアン女性の正装のドレスをきたナイスバディが大きく載って
いた様に思います。(このあたりスケベジジイの妄想かも)
さらにオーディ・マーフィーの「赤い連発銃(原題:The Guns of Fort Petticoat)」は
女性陣が団結してインディアンの襲撃を撃退するという内容からきたものだと思います。
マア前の二つはともかく三つ目については、当たらずといえども遠からずと思います。
少し脱線しますが、その他の「赤い・・」についていいますと「赤い河(Red River)」
A・ラッドの「赤い山(Red Mountain)」は原題通り。
ジェフ・チャンドラーの「赤い砂塵(The Jayhawkers)」はチャンドラーがリーダーに
なっている強盗団ジェイホーカーズのいでたちが、皆赤いスパッツ風の物を着けている
ところからきているらしい。と色々です。
でもグレゴリー・ペックの異色作「レッド・ムーン(The Stalking Moon)」はなんで
”Stalking”が”Red"になったんでしょうね?
ワード・ボンドさんがおっしゃっているように、現在では通用するストーカーやストー
キングという言葉が当時にも一般的であったら、この邦題もちっとは変わっていたかも
知れません。
邦題をつける際の裏話など聞けたら面白そうですね。
と大脱線してしまいました。
[2007年12月24日 10時17分13秒]