作品名: マーヴェリック -


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お名前: ウエイン命   
私この映画は劇場とビデオで2回は観ているんですけど、「J.W.」さんの書き込みを拝見するまで
R・フラー等が出ていることは全然知りませんでした。早速確認しましたが、それにしてもよく気が
付きましたねー。よくよく見ると最後の長たらしい字幕にちゃんと名前が出ていますが、普通見ない
ですからね。R・ドナーの作品は「オーメン」の頃から大体観ていますが、娯楽映画ならお任せって
感じですよね。この映画も面白いことにおいてはまず期待を裏切らないものだったとは思いますが、
一言で云って「西部劇の臭いがしない」と云うのが正直な感想です。昔、スクリーン誌でR・スコッ
トのポートレイトの添書きに「ぬっと現れただけで西部の風雨と土埃の臭いがしそうな云々」とあっ
たのを憶えています。そこまでは望まないにしても、例えば、「シェーン」を見ると画面から土と干
草の臭いがしてきますよね。その「臭い」と云えばいいんでしょうか。冒頭、ロケ地に作られた本格
的なオープンセットを見て胸が高鳴りましたが、「らしさ」を感じさせてくれたのはそのくらいと云
ったらブーイングですかね。尤も、ウェインの死と共に西部男の顔をしたスターはいなくなり、フォ
ードもホークスも逝ってしまって久しい現状では「ないものねだり」であることは重々承知でも、や
はり寂しいですよ。それとJ・フォスター、私も大好きな女優さんですが、才女・社会派のイメージ
が強すぎるためか、どうしてもアバズレ女賭博師に見えなくて困りました。A・ディキンソンのよう
な人がいればナーと思いましたね。「オーシャンズ11」でJ・ロバーツがディキンソンの役を演っ
ていましたが、彼女の方がまだ良かったかも知れません。思いつきですが…。また「時代の流れで仕
方ない」と云われそうなのでこの辺でやめたいと思いますが、女優男優問わず現在の俳優で西部劇を
作ることの難しさを感じた1作でもありました。
[2007年12月15日 10時0分13秒]

お名前: J.W.   
「マーヴェリック」と言うとオールド・ファンは、、TVウェスタンを思い出すでしょう。

今回ご紹介するのは、その映画版、94年WB映画です。アメリカではかなりのヒットだったようですが、
我が国ではあまり評判は良くなく、このBBSでも何故か取り上げられていませんでした。

しかし、この作品は,今や大スターとなったメル・ギブソン&ジョデイ・フォスターの互いの個性を発揮
したコラボレーションと共に、本家本元のジェームス・ガーナーのとぼけた快演(スペース・カウボーイの
6年前ですから、まだまだ元気)を楽しめるいかにもアメリカらしいウェスタン・コメディです。

監督は「リーサル・ウェポン」のリチャード・ドナー、もともとTV畑の出身ですから、短いエピソードを
そつなく繋いで行くスタイルは手馴れたもの。

音楽はランディ・ニューマンですが、西部の聞きなれたトラッドをふんだんに使っているのが嬉しい。主演3人の
歌う「アメイジング・グレイス」も聞けます。びっくりしたのは開巻早々のポーカー・シーンで「ゴールデン・
スリッパー」(荒野の決闘の教会でのダンスで流れていた曲)が流れていたこと。

また、C&Wの歌手が大勢、カメオ的に出ているそうですが、それよりもロバート・フラー、ダグ・マクルア、
ウィル・ハッチンスといった懐かしのTVスターをゲストとして呼んだスタッフに感謝。(クリント・ウォーカー
の出演シーンがカットされたのは悲しいが)。

メル・ギブスンは、子供時代にTVのマーヴェリックの再上映版を楽しんでいたそうですが、ジェームス・ガーナー
とよく似たおとぼけ振りが、この作品の重要なポイントとなっています。「駅馬車」での馬から馬へ飛び移る

スタントシーンがこの映画ではどのようにパロディ化されているか、銀行強盗役でリーサル・ウェポンでの相棒が
出て来たり、ガーナー保安官の名前がゼーン・クープであったりと、色々楽しませてくれる作品です。

ジェームス・コバーンも重要な役で出演していますが、このコバーンとガーナーが「大脱走」で競演していたのも
懐かしい思い出となってしまいました。
[2007年10月18日 20時47分39秒]

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