この映画は、主演のジョン・ペインより、相手役のゲイル・ラッセルに興味があった。当時、瞳美人として、わが国での人気が高かった。「拳銃無宿」で共演したジョン・ウェインと浮名を流し、「ハリウッド
で一番ハンサムなのはジョン・ウェインよ」といいながら、「虐殺の河」に出た二流俳優ガイ・マデスンと結婚した女優である。しかし、映画では、砂嵐が吹きまくる町が舞台のせいか、瞳美人もかすんでしまい、
さっぱり印象に残らなかった。面白いのは、男同士の決着をつけるのに、酒場のカウンターを滑らせる、
二枚のお盆（？）を、二挺拳銃で撃ちこわすことができるか、競うところで、敵役のスターリング・ヘイド
ンが、何度やってもうまくいかず、首をかしげるのに笑ってしまった。

[2003年7月15日 11時25分57秒]