西部劇タイトル:ワイルドバンチ 


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お名前: ママデューク   
ホールデンの、やるぞっ!と心に決めた表情で言うlet's go 擦れた声でwhy not とウォーレン・オーツが答えるんだ。
外に出るとボーグナインが、やるんだなと、嬉しそうな顔をする。
めいめいに鞍からライフルを取り、ロング・ウォークが始まる。
大好きなんですよこの場面。
ウエイン命様、おっしゃる通り即興で始めたんでしょうね、
端を歩いているベン・ジョンソンが沿道のメキシコ人に抱えているライフルをぶつけないように気を使っている。
でも入り口近くなると道も狭くなるんだろうね体でおしのけるんだ。
そのふてぶてしさがよかったね。DVDではよくわからないけど・・・。
 
この映画、公開当時はマカロニに対する本家の逆襲などと暴力シーンばかり話題になったけど、
西部劇ファンはパイク・ビショップの使われなかったシックス・シューターに涙したんだ。
[2008年4月19日 7時6分8秒]

お名前: ウエイン命   
ペキンパーを賞賛する言葉の1つに「即興の天才」と云うのがあるらしいです。メイキン
グを観ると、なんと3つの極めて重要なシーンがまさにペキンパーの即興(ヒラメキと云
った方が的確だと思いますが)の産物、つまり当初シナリオにはなかったものだと云うか
ら驚きです。

まず1つ目、子供達がサソリを蟻に襲わせたあげく一緒に火焙りにしてしまうシーンで
す。ワイルドバンチの末路を暗示する見事なオープニングですが、シナリオを読んだエミ
リオ・フェルナンデスが「子供の頃よくやった遊びを思い出す」と云ったのを「イタダ
キ!」となったんだそうです。(フェルナンデスも凄いデスヨネ)

2つ目がエンジェルの生まれ故郷の村を出発するシーン、最後にも効果的に使われていて
心に染みますよね。アウトローの人間的な魅力と彼等の行く末を表現するためにどうして
も必要だと云うことで急遽入れることにしたもので、日程の都合上僅か1日で撮ったそう
です。

3つ目がホールデンの「Let's go」で4人がエンジェルの救出に向うシーン(「ロング・
ウォーク」と呼ばれてるみたいです)、ラストアウトローの心意気を端的に表現したあの
名場面ですよ。撮影の当日までマパッチの裁判が行われることになっていたのを、ペキン
パーが「歩かせるだけにしよう」と主張、助監督が準備し終わらないうちに突然カメラを
バックさせ望遠レンズに取り替えるや撮影を始めてしまったと云うことで、大半の人は何
が起こったのかも分からなかったそうです。ビックリして見てる人、全然意識してない
人、昔から周りのリアクションが随分自然だなーとは思っていましたがその筈ですよね。

このメイキングを観ていて一番印象的だったのは、スタッフ・キャストがこぞってペキン
パーの才能を褒めちぎっていることです。撮影中にそんなこと判るのかなと思いますが、
判るんでしょうね、当たってますから。製作者との衝突で前作を降ろされちゃってる云わ
ば「札付き」にも拘らず、彼にこのような大作を任せたプロデューサーの眼力、胆力は素
晴らしいと思います。
[2007年4月15日 18時6分45秒]

お名前: ウエイン命   
Armandoさん、あの場面ホールデンも勿論イイんですが、それを黙って見守る
ボーグナインもイイと思いませんか。ボーグナインは以前から好きでしたが
この映画が最高です。ホールデンに寄せる友情!ラストで、撃たれたホールデンに
「パイク!パイク!」と叫びながら駆け寄るシーンは何十回見ても胸が熱くなります。
マパッチに拘束されたエンジェルを馬上から振り返り「待ってろ、必ず助けるぞ」と
目で云うシーンの面魂、スッゴクイイ顔でした。
俳優ってある年、ある作品などをきっかけに急に顔つきが変わって新境地を開くこと
ありますよね。ヴェラクルスと荒野の七人のブロンソンの顔を比べて見てください。
とても同じ人とは思えません。ボーグナインもヴェラクルスに出てましたね。
どうしようもない悪人面です。ショーンコネリーにも「風とライオン」で驚かされた
ことを思い出します。彼には「アンタッチャブル」でもう1度驚かされました。
ペキンパーは私の中ではこれと「ジュニアボナー」で決まりです。
[2006年3月26日 9時16分13秒]

お名前: 西部のおじさん   
教えてください。作品タイトルがわかりません。
「数人が犬に追いかけられ、走って、走って逃げるけど、
 結局、襲われる」シーンが冒頭に長くあって、印象的な西部劇です。
よろしくお願いします。
[2005年10月28日 21時58分29秒]

お名前: Armando   
ラストのすごさはしばしば語られているが、僕にとって忘れがたい、何度見ても胸が熱く
なるシーンがある。それは、エンジェルの村に向かう途中、砂漠で馬を引き連れたまま
砂の上を転げ落ちて、テクター・ゴーチ(ベン・ジョンソン)がサイクスを追っ払え、
とガンを抜きかけ、それをパイクが止める、その後、馬に乗ろうとして鐙がちぎれて
古傷が痛み出し、それを怒りが覚めやらぬゴーチ兄弟にあげつらわれるシーンで、パイク
が何も言わずに、鞍にしがみつくようにしてやっとこさ乗って、恨み言も能書きも言わず
に黙々と痛みに耐えているショット。あの背中こそ、男の背中ってやつです。あのやせ我慢こそが、男ですよ。
[2004年6月4日 20時30分46秒]

お名前: notmoly   
完全版DVDにメイキング(!)が入ってるんですが、
この中でペキンパーのコメントを読んでるのが、エド・ハリスなんですよ。
シブい〜。
[2003年11月25日 16時11分21秒]

お名前: yoyoyo   
DVDでディレクターズカット番なるものを見ました。
ラスト自ら死地へと邁進する四人の男たちの姿は何度見てもカッコイイの一言に尽きます! しかも持っているショットガンの銃口が、自分たちの仲間の方向に誰一人として向けていないのはさすが!という感じでした。
この映画を見て私はコルト・ガバメントがいっそう好きになりました。
まさにこれこそが真の男の映画です!!!
[2003年10月28日 22時43分2秒]

お名前: moody   
はじめてお邪魔いたします。
1999年7月4日にWebMasterさんが既に喝破されていることを、今ごろ繰り返すのも
無意味ですが、この映画がとても好きな理由は、ペキンパーによる「西部劇の葬式」
を感じたからでした。
機関銃だけでなく、自動車も飛行機も出たし、自動拳銃もでてきましたよね。
たしか、そんなものを見ながら「もう俺たちの時代じゃない」というせりふがあった
ような・・。
この作品で西部劇というジャンルの幕引きをした、ペキンパーの悲しみを感じました。
[2003年10月18日 18時6分9秒]

お名前: moody   
はじめてお邪魔いたします。
1999年7月4日にWebMasterさんが既に喝破されていることを、今ごろ繰り返すのも
無意味ですが、この映画がとても好きな理由は、ペキンパーによる「西部劇の葬式」
を感じたからでした。
機関銃だけでなく、自動車も飛行機も出たし、自動拳銃もでてきましたよね。
たしか、そんなものを見ながら「もう俺たちの時代じゃない」というせりふがあった
ような・・。
この作品で西部劇というジャンルの幕引きをした、ペキンパーの悲しみを感じました。
[2003年10月18日 18時5分46秒]

お名前: ワイルドポンチ   
こんなHPがあったなんて!大喜びです。
所で、ワイルドバンチで一味が使っている拳銃は何ですかね?
リボルバーじゃないようなんですが。
どなたかご存知の方いらっしゃいません?
[2003年8月12日 14時35分26秒]

お名前: outon   
あの一瞬の静寂のあと、パイクが敢えてブッ放したのは、自ら自分たちの人生に終止符を打つためだったんですね。時代遅れと知りながら、生き方を変えられない男たち。馬鹿な奴ら。哀しい奴ら。そしてたまらなく愛おしい奴ら。
 時代と場所に関わりなく、あの作品はこの世の全ての『馬鹿』な男たちに捧げられた挽歌ではないか、そう思います。
 なぜって、男は誰も、どこかが少年のままだから。
[2002年6月7日 17時43分39秒]

お名前: 鳴海昌平   
何度見てもラストは泣いてしまう。全てが終わっていても闘え。あのLETSGOは忘れられないですね。
[2001年12月27日 3時50分32秒]

お名前: GOGH    URL
フェリーニ党さん、初めまして! ワゴン・マスターのGOGHです。ヨロシク!
21世紀最初の書込みありがとうございます。一番下↓にも書きましたがこの作品が
きっかけでこのサイトは始まりました。よかったら本サイト(↑URL)の方へもどうぞ。(^^ゞ
[2001年8月13日 23時3分25秒]

お名前: フェリーニ党   
こんなホームページがあったんですね、最後の書き込みが去年の1月・・・というわけで今年、いや21世紀最初の書き込みをさせてもらいます。「ワイルドバンチ」・・・・凄いです。何度観たことか・・・緊張感あふれるタイトルバック、はまったキャスティング、オープニングの銃撃戦から、ラストの叙情性あふれるシーンへ至る構成と演出。撮影テクニック。その映像を処理した編集の見事さ。音楽の使い方。しかし一言で言ってしまえば「銃弾と血で彩られた男達の挽歌」でした。そこに見事に結実していました!!今でも酔ってしまいます・・・。
[2001年8月5日 23時54分28秒]

お名前: 蔵臼金助   
大殺伐の始まる直前、一瞬静寂が訪れますが、あのシーンが大好きです。

目の前でエンジェルを殺されたパイク達は、反射的に銃を抜き、将軍を撃ち
殺します。血を吹いて崩れ落ちる将軍。
緊張の走る中、パイクは最初、銃を構えたまま辺りを見渡します。
どこからか、銃弾が飛んで来るのが自然です。
身をかがめて、怯えた目つきで周囲の様子をうかがいます。

ところが、意外な事に周りのメキシコ兵達はすぐには反撃してきません。
呆然としているばかりか、副官までが両手を挙げ、降伏の姿勢をとってます。
ひょっとしたら、ここで何事も無かったかの様に、物事を片付ける事が出来
たかもしれないのです。明らかに悪いのは将軍ですし、副官が降伏の体制
を取っている以上、部下達も手出しはしないでしょう。

でも、パイク達はそんな事はしないのです。
ダッチがひひっと笑うのをきっかけに、パイクはすくっと背筋を伸ばして、
まず、ドイツ人の軍事顧問を撃ち殺します。
ここの姿勢を正すパイク見たさに、何度LDを繰り返し観た事でしょう。
この時のウィリアム・ホールデンは本当にいい表情をしています。
後はもう、毎回見慣れた未曾有の銃撃戦。
でも、この銃弾の嵐よりも、その前の一瞬の静寂に、私はペキンパーの
凝縮された演出力を感じます。
こんなに緊張感が張りつめた瞬間を、私は他の映画で観た事がありません。
辛い事があった時などに、この時のパイクの行動を思い起こすと、勇気が
湧いてくるのです。
[2000年1月6日 14時26分35秒]

お名前: 阿僧祇   
 何度観ても古さを感じさせない作品ですね。
 これ以降、「明日に向かって撃て」から「ロングライダーズ」のころまで、
「黄昏の時代」というか開拓末期を描いた西部劇が目立ちますが、そのきっ
かけを作った映画だったのでしょうか。
[1999年7月26日 5時15分3秒]

お名前: ノスタル爺   
 『ワイルドバンチ』は私と同年代の初老の男たちの物語ですね。その中でも壮烈な最後を
遂げるW・ホールデン以下のワイルドバンチより、目標を失って虚脱した状態ですわりこんで
いるロバート・ライアンに私は共感をおぼえます。

 生活のために好きでもない仕事をし、転職しようかと思い悩んでいるうちに会社が倒産した
中高年の姿がダブっているみたいで。
「翼よ、もう飛ぶ力がないのか……」の歌が流れ、革命軍の仲間と旅立つラストは、泣けて
きました。もう一花咲かせろよとエールをおくりたくなります。

 『ワイルドバンチ』を最初に映画館で見たときは暴力描写の凄さに驚きましたが、年輪を経て、
改めてビデオで見ると、また違った感動を得る。名作というのはそういうものなのですね。
[1999年7月10日 20時43分32秒]

お名前: moro_dosanko   
暴力をスローモーションで美しく見せる手法が有名になった作品ですね。当然、映画界に賛否
両論があるようです。
俳優が個性的な人が多くて、ロバート・ライアンとアーネスト・ボーグナインが印象的です。
音楽を書いたジェリー・フィルディングやペキンパー、W・ホールデン、ウォーレン・オーツ
など関係者が意外に早死にの人が多いのも印象に残っています。
ライアンが印象的なのは、その後、ガンを宣告されたときに将来の撮影スケジュールを前倒し
にしてもらって、できる限り映画に出続けて死んでいった硬派な態度にあります。
ワイルド・バンチの一党から見ればかつては仲間だった裏切り者の追跡者を演じ、その役と実際
のライアンの生き様がダブっています。
[1999年7月7日 21時42分12秒]

お名前: GOGH(WebMaster)    URL
VIVA!西部劇、新装オープンいたしました(なんか流行らないパチンコ屋の最後の手段
みたいだなぁ(^_^;)

「ワイルドバンチ」この映画と「明日に向かって撃て!」の2本の西部劇のことを書きたくて
このサイト(WIDE WEST WEB)ははじめたようなもんで、ペキンパーにとっても私にとっても
記念すべき作品。

さてこの作品の面白いのは、主人公たちが黄昏っちゃってるところと、それに反して西部劇に
機関銃(ブローニング)を出しちゃって、それもつまみじゃなくてメインに据えてるのが凄い。

もう拳銃の時代じゃない、つまり西部劇の時代じゃないと言ってるようなもので、最後の西部
劇監督と言われたペキンパーが自らの手で、西部劇に止めを刺したんじゃないでしょうか。

この作品に関する思い・感想・意見などをお寄せください。(^^ゞ
[1999年7月4日 14時26分51秒]

それぞれの西部劇についての発言をどうぞ。
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