作品名: 西部の覆面男 - |
最初は、「スピードに欠けるが、ちょいとした好漢」と紹介した映画雑誌が、この映画のウィリアム・ エリオットについて、「彼は、ウィリアム・S・ハートの後を追っているのではないか」と、取りよう によっては、高い評価をしてくれたので、エリオット・ファンは、わが意を得たりと思ったものだ。 しかし、その後、彼の作品は続かなかった。リパブリックからアライドに移ったのが悪かったのか? その後公開されたアライドの「決闘の谷」は、つまらなくて、有刺鉄線にぐるぐる巻きにされた彼に、 場内の観客から失笑が起こったのにはまいった。 「覆面男」は、覆面男と間違えられた青年のために、彼があえて覆面姿で人前に現われ,保安官に 「ジョーニー!」の掛け声とともに、撃ち殺されるアンハッピーエンドのストーリーで、浮かれ烏の ジョン・ウェインの西部劇に比べ、なんと渋い作品であることか!「マノス・アリバ」(手をあげろ) で、初めてスペイン語を覚えたし、珍奇な、エリオットの山高帽が見られたのも愉快だった。[2001年6月28日 18時31分18秒]