1971年、この頃はもう映画を見る事が少なくなって来ていて、又、見た後も
話し合う機会がなかったので殆どインプットされず忘れています。
素朴で粗野で宵越しの金は持たないが何時でも牧場を持つ夢を見ているカウ
ボーイ、そんなカウボーイ像に焦点を当てています。雇われカウボーイは年を
とったらどうなるのか。都会派ホールデンもカール・マルデンも余り好きであ
りませんが、このカウボーイ挽歌は忘れがたい。
雪原での野生馬を捕えるシーンは美しい西部劇シーンの右翼に入るのではな
いでしょうか。
ジェリー・ゴールドスミスの音楽も清冽で多く出てくる雪の場面にピッタリ
でした。映画ではヴォーカルはないのですがレコードのエレン・スミスの歌は
この頃余りなかった西部劇主題歌として何度も聴きました。
才人ブレイク・エドワーズに他に西部劇があるのかと調べたら中篇「膝射ち
サム」1948、主演・ロッド・キャメロンが初監督と聞いて驚いた。1957年頃
公開されていて、我ら西部劇少年の間では「膝射ちって、どうやって射つねん?
余計遅うなれへんか」と話題にしていた愛すべきB級映画が出発点だったとは。
[2003年5月7日 20時50分43秒]