作品名: 荒野の用心棒 -


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お名前: ミチノク・キッド   
「荒野の用心棒」について、
この映画をきっかけにして、レオーネ作品が好きになり、マカロニ・ウエスタンが好きになり、
他の西部劇も好きになりました。

完全版DVDの特典映像で紹介されていたのですが、
「荒野の用心棒」がアメリカでテレビ放映された際、冒頭シーンを新たに撮影したとのことです。
と言っても、レオーネや、当時のスタッフが撮影したものではなく、テレビ局側が勝手に撮影
したものです。内容はイーストウッド役の名無しが無法の街の治安を正すべく政府の指令を受けて
出発するというものです。その映像の後に本編に続くのだそうです。もちろん出演しているの
はイーストウッド本人ではなく、その通り「名無し」の俳優で後姿しか映っていないのですが、
体系がズングリしていてイーストウッドとはちょっとイメージが違ったキャラです。
ポンチョのデザインまで違います。(死亡遊戯みたいですね)
冒頭シーンを撮影した理由は、主人公が悪役的であるため、アメリカではオリジナルのままでは
放送できず、正義の使者という設定に変えるためとのこと。

さらに驚いたことに、その映像の入手経路です。
テレビ局から映像を入手したものではなく、
一般の方がビデオ録画していたものを使用しています。ビデオの持ち主のコメントまで収録して
います。何で持ち主のコメントまで収録する必要があったのだろう…。私にはよく判りません。
一般の方のビデオでなく、テレビ局からVTRを借りることはできなかったのでしょうか?DVD発売
にあたり、テレビ局の許可を貰っているでしょうから…局側にVTRがなかったということでしょ
うか?

それはさておき、やはり「荒野の用心棒」は定期的に見たくなる映画です。
ダイナマイトの爆発の煙の中から、イーストウッドのシルエットが現れるシーンは毎回ゾクゾク
します。一番好きなシーンです。

この作品はモリコーネの音楽も好きで、サウンドトラック完全盤(17曲収録)をよく聴くのですが、
完全盤なのにラストのラモンとの対決シーンの曲が収録されていないのが残念です。
収録されていたら、このサントラは文句なしで100点です。
ラモンとの対決シーンが収録されているサントラ、またはCDは存在するのでしょうか?
詳しい方、教えて下さい。
宜しくお願いします。
[2009年1月28日 18時8分51秒]

お名前: ウエイン命   
著作権侵害で訴えられましたが、リメイクの1つのお手本ではありますね。「荒野の七人」のような
中途半端な置き換えなどまったくなし、そのけれん味のない徹底したモノマネ振りはむしろ気持がい
いほどでした。これでも最初はすっとぼけてたわけですから、イタリア人のたくましさには脱帽です
が、結果的に我が黒澤の脚本が如何に素晴らしいかを証明してくれた映画でもあります。もともと黒
澤の時代劇は和製西部劇を企図したものが多いんですが、「七人の侍」は根本的な部分で西部劇に馴
染まない作品だと私は思ってます。「用心棒」にはそう云うところもなくリメイクし易いと云ってし
まえばそれまでですが、ずっと後でW・ヒルがちゃんとお金を払ってリメイクした「ラストマン・ス
タンディング」を観れば、「誰が撮っても…」と云うわけではないことがよく分かります。捻る必要
のないものを下手に捻るとトンでもないものになってしまうと云うところでしょうか。その点、何の
衒いもなく、真っ向から(?)黒澤に挑んだレオーネの正攻法がピッタリはまったんだと思います
ね。
この映画は次週上映作品の予告編として見たのが最初でしたが、印象は強烈でしたね。何しろモリコ
ーネの名曲に乗せて次々に現れる劇画調の画面に目がテン状態のところに、イーストウッドとボロン
テがお互い弾を込めて向き直るところで「乞う!ご期待」と来るわけですから。作った人も上手いで
すよねー、この予告編を観た人は絶対本編を観に来ますよ。その時観た映画は忘れてもこの予告編は
未だにはっきり憶えてますものね。
「ローハイド」が終わって忘れかけていたイーストウッドの起用にもビックリでしたが、これはズバ
リ、ミフネに似ているからだと思っています。私のこの見解に、当時友達は誰一人取り合ってくれず
未だに賛同者は弟だけですが、あのとぼけた味と眩しそうな表情、そっくりですよ。演技力・ガン捌
きは未知数だし(「ローハイド」では殆ど披露してませんからね)キャスティングされた理由はそれ
しかないと信じています。ボロンテもどことなく仲代に雰囲気が似てるでしょう。実際は演技派だっ
たと云うところまで同じです。レオーネは、「紋付」:「ポンチョ」、「刀対飛び道具」:「拳銃対
ライフル」、「上州の空っ風:ダイナマイト」など、とにかく「黒澤用心棒」の感じを出すために考
えうる限りの工夫をしていますが、それが最も顕著に現れているのがこの主役二人の人選だと思って
いるんですけどね。
[2007年11月3日 16時36分7秒]

お名前: ななし   
新田の卯之助がラモン  女房ぬいがマリソル  馬目の清兵衛がバクスター 
新田の亥之吉がエステバン  
[2006年5月5日 11時23分27秒]

お名前: ウエイン命   
大変失礼しました。「西部劇に登場したのが初めて」でなく「ガンマンがあんな風に着ているのが
初めて」と云いたかったんですが、老レンジャーさんのご指摘でそれも間違いだと分かりまことに
赤面の至りです。「片目のジャック」何度も見てるんですけどネ、勉強足らんナー。
言い訳がましいんですが、当時の「レオーネが何とか三十郎のイメージをと考え出したスタイル」
だと云うのがずっと頭にあって、いつの間にかそう思い込んでしまったようです。
ちなみにご指摘を頂いてすぐに「片目のジャック」見直しました。思い切り大きな真っ赤なのを
着てましたね。これからもいろいろ教えてください。
[2006年4月15日 9時9分52秒]

お名前: 老レンジャー   
 ウェイン命さんは何か勘違いされたか、私の読み違えかと思いつつ、一寸突込みを入れさせて
戴きます。
 ポンチョの現れた「荒野の用心棒」以前の西部劇を思い出しますと「ヴェラクルス、1955年公開」
の革命軍のメキシコ人達、将軍は肩に掛けていた。「三人のあらくれ者、1957年公開」でのギルバ
ート・ローランド。「荒野の七人、1960年公開」では村長さんを始めとする村人達。主演では「片
目のジャック、1960年公開」のマーロン・ブランド等が着ていました。
 「三人のあらくれ者」以外は有名作品なので多分目にしておられると思います。メキシコ舞台の
西部劇ではもっとあるかも知れません
[2006年4月9日 11時59分1秒]

お名前: ウエイン命   
ちょっとウンチクいいですか。ポンチョのことですけど、ノスタル爺さん「普通なら悪人…」
でなくて、そもそも西部劇にポンチョなるものが登場したのはこの映画が初めてだと思いますが
どうでしょう。少なくとも私は1本も見た記憶がないのですが…。それと「ラストへの伏線」と
ありますが、そうかも知れません。が、これはレオーネ(この映画ではボブ・ロバートソンと云う
いかにもアメリカ風な名前にされてますね。彼が晴れて本名を名のれるのはこの映画のヒットの
お陰で製作された「夕陽のガンマン」からでした)が、三船がいつも懐手をしている、あの感じを
出したいがために考え出したスタイルだと当時のインタビュー記事に書いてありました。無精ひげ
も少しでも三船に近づけるための工夫だと思います。と云うのも、西部男はあまり無精ひげは生や
してませんよネ。結構髭剃ってるシーンが出てくるじゃないですか。(平原児ではクーパーがボウ
イナイフで剃ってましたネ)。無精ひげが印象的だったのは、荒野の決闘の冒頭ブレナンとの牛を
売る売らないのやり取りのシーンのフォンダです。なんて濃い髭だろうなんてネ。でも、それも
すぐ剃っちゃいましたよ。野宿のカウボウイでさえ髭剃りは欠かしません。この映画以降ポンチョ
と無精ひげは普通になりましたが、無精髭についてはこういう評論家の意見もありました。
それは、わがウエインを始めクーパー、スコット、マクリー等々風格のある顔が段々スクリーンから
消えて、髭でもないとさまにならない顔ばかりになってしまったからだというものでしたが、結構
説得力がありました。
[2006年4月8日 7時14分53秒]

お名前: 空条承太郎 (管理人移転)   
イーストウッドはやっぱりクールなアウトローじゃないとね!

[2003年1月8日 15時6分36秒]
[2003年1月28日 22時13分33秒]

お名前: marineflat (管理人移転)   
>拓郎さん。
初めまして。
『荒野の用心棒』は「作品別BBS」の真ん中くらいにあります。
その時は、モリコーネが話題の中心でした。
イーストウッドは出ていませんが、レオーネ、モリコーネコンビの『夕陽のギャング達』、
『ウェスタン』も、勿論お勧めマカロニです。

[2002年12月17日 18時26分35秒]
[2003年1月28日 22時12分31秒]

お名前: JOE (管理人移転)   
私はNHK衛星の再々?放送を留守録で久々に観ました。
で、この番組には前半「レオーネ、ドキュメンタリー」という付録が
付いていて、この中で彼の知人が「歴史物を<撮らされていた>レオ
ーネが実は<悪党が出てくる作品を撮りたかった>....」という事を
語っていたのが印象的でした。

[2002年9月4日 21時27分22秒]
[2003年1月28日 22時10分43秒]

お名前: ノスタル爺 (管理人移転)   
公開当時、『荒野の用心棒』は西部劇として革新的だったんですよ。
ちょうど、様式美の時代劇を粉砕した黒澤『用心棒』が革新的だったようにね。
主人公の造形は、これまでにないものだったし、ガンプレイもカッコ良かった。
髭面にポンチョ姿なんて普通だっら悪党の恰好。(笑)
ただポンチョ姿にしたのは、ラストへの伏線で、レオーネの演出が光っているところですがね。
ファニングで一瞬のうちにバッタバタと射ち倒すのも、これまでにないものでした。
アメリカでは失笑されたそうですが……
『荒野の用心棒』におけるガンプレイのスピード感は本場西部劇にはないもので、面白さは抜群
でしたね。
拓郎さんが、『夕陽のガンマン』と比べて、案外おとなしいといった印象に感じるのは、
『荒野の用心棒』をパワーアップしたのが『夕陽のガンマン』なので、仕方ないことでしょうね。

[2002年9月2日 22時15分15秒]
[2003年1月28日 22時9分28秒]

お名前: 拓郎(   
はじめまして。拓郎といいます。
いつもこのHPを読ませてもらっています。

先週、DVD「荒野の用心棒」を買い、初めてこの作品を見ることが出来ました。

クリント・イーストウッド&セルジオ・レオーネのコンビは、いずれもDVDで
「続・夕陽のガンマン」→「夕陽のガンマン」→「荒野の用心棒」と、
遡るような格好で観たのですが、
そのせいでしょうか、本作は案外おとなしいといった印象を持ちました。
で、諸先輩方のご意見はいかがと覗いてみたところ、
意外や意外、「荒野の用心棒」の書き込みはないではありませんか!
公開当時の印象、現時点での評価など、お聞かせいただければ幸いです。

[2002年9月1日 22時23分29秒]
[2003年1月28日 22時5分23秒]

お名前: 鳴海昌平   
イーストウッドファンとしては「用心棒」よりだめと言われながらも、好きですね。
ジャン・クロード・バンタムが「コヨーテ」で「用心棒」リメイクしてるけど、
何かいかにもバンタム、あのかっこいい役やりたくて映画化って感じで気持の
わかる映画でした。あのレオーネのダイナミックな構図、いいですね。
[2002年1月16日 20時53分39秒]

お名前: 天涯JOE   
使われている、ウッディ.ガスリーの原曲は「Pasture of Plenty」というフォークの
スタンダードで、タイトル曲の中間部にセミアコ.ギターで短く挿入されている部分だ
けです。
冒頭の口笛はオリジナルで、marineflatサンがおっしゃる様に、むしろフルートの短い
<ピロロロッ>というフレーズが、とても効果的で「続.夕日のガンマン」でも同じ手法
を使ってましたね。
このあたり、私はD.ティオムキンより、モリコーネの方が作品への貢献度が、はるかに
大きいとおもいます。
彼、本来はクラシックの前衛的作曲家として有名な人で、現在でも「リコルディ」あたり
のカタログで入手できます。
[2001年6月25日 23時53分45秒]

お名前: THE UGLY   
爆発の砂煙の中からイーストウッドの姿が現れるところのカッコよさといったらないですね。
しかし、無断リメイクの「荒野の用心棒」がこんな大傑作になってしまう一方で、
黒澤公認リメイクの「ラストマン・スタンディング」があんな大駄作になってしまう、という事実に
映画というものの不思議さを感じてしまいます。

ところで、黒澤映画の西部劇リメイクというと、「荒野の用心棒」と「荒野の七人」ばかりが有名ですが、
「羅生門」をリメイクした「暴行」という作品もあるそうですね。
ポール・ニューマン主演だったりもするのに、あまり有名ではないということは、
出来が良くないということなんでしょうか?
[2001年6月21日 18時48分6秒]

お名前: marineflat   
今まで気がつきませんでしたけど、この作品まだ書き込みがなかったんですね。驚きました。
レオーネ、モリコーネ、イーストウッドコンビの最初のヒット作ですよね。確か。
この作品と『夕陽〜』、『続夕陽〜』。音楽の使い方がそっくりですよね。
タイトルバックの曲(さすらいの口笛)に、決闘の前の綺麗な音楽。レコードでは、この曲が
「荒野の用心棒」となっています。
「さすらいの口笛」はウッディー・ガスリーの「みのりの牧場」が元曲になっているとのこと
ですが、その曲は聴いたことがありません。「荒野の用心棒」は、レオーネは決闘の前に、
「皆殺しの歌」を使いたかったようですが、モリコーネが拒否したために、それじゃ似た曲を
作れということになったようです。そう言われてみると、幾分似ていますかね。トランペットが
主流だし。
で、映画では、この「荒野の決闘」と似た曲はしょっちゅう流れるのですが、この曲そのものは
なかなか出てこないので、やきもきしていた記憶があります。決闘の場面になって、やっと安心
しました。
映画そのものは、『用心棒』とストリー的には殆ど同じ。決闘前に砂煙があがるところ等。
見せ場というと、マリアボロンデに何度撃たれても、イーストウッド起上がるシーンでしょうか。
ポンチョの下を見るまでは解らなかった。
その決闘のシーンですが、何故靴から映したんですかね。どんな効果をねらったのでしょう。
[2001年5月29日 10時11分37秒]

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