作品名: 怒りの夜明け - |
私は、「七悪人」とは、単純にリノ四兄弟と、しょうのない検事、判事、保安官の三人だろうと思ってます。 四兄弟の一人は開巻早々に死にますが、悪人として登場したのは確かですからね。 ところで、どうしてこういう別名がつくんですかね。「クロサワ」の影響ですかね。[2006年6月29日 16時33分24秒]
私も見ました。但し、PDクラシックスでは既販のものの発売は続けているようですが、 新規のDVD製作は現在の所、中止状態なのが残念です。 未公開のこの映画も、リノ兄弟を題材にして、かなり面白い作品です。この映画の最初には 「リノ兄弟は実在した人物で、そのうちフランク、シム、ジョン、ビルは米国史で最初の 列車強盗だった。そして後のジェームズ兄弟、ダルトン兄弟、ヤンガー兄弟に影響を与えた。」 というテロップが流れます。この内、ヤンガー兄弟を主題にした「テキサスの拳銃兄弟」は テレビ放映されただけのようですが、ジェームズ兄弟の「地獄への道」とダルトン兄弟の 「殴り込み一家」ともにランドルフ・スコットが出ているのは流石に西部劇役者だと思います。 「ワフー」さんの言われるように、この映画には確かに「Seven Bad Men」という別題が あるので、少し気を付けて見てみました。リノ兄弟は一番下の妹ローラを除くと5人いますが、 5男のビルは最初に撃たれて死んでしまいます。4男のクリントは善玉で、上からフランク、 ジョン、シムの3人が、まず悪漢です。その他、リーとピートという手下がいるので、これで 5人です。これにスコットが演じるバーロウと相棒のモンクを入れれば数は合いますが、 少し変な感じもします。それとは別に悪人と言えば判事とシェリフもグルですから、これを 入れても7人になりますが、ラティモアという検察官などもいれないとおかしいので、これも どうかなと思います。 また、バーロウが「俺が強盗は情報屋を入れて7人でやった」と判事にわざわざ言うシーンも あるので、これも考えられます。 それに、映画とは関係ありませんが、カリフォルニア、サンタ・クラリスの 「エド デイヴィス/タウズリー渓谷」という州立公園には、7人の悪漢を同時に縛り首にした という1本の樫の木があるそうです。これは木の大きさを誇示するための作り話かも知れません が、このような話が流通しているとすれば関係あるかも知れません。 これなどはアメリカの西部劇通の人にでも聞けば解るのかもしれませんが、題名ですから、 自分で好きなように解釈すれば良いとも思っています。[2006年6月27日 12時59分14秒]
この作品、別名を「七人の悪漢」ともいうそうですね。 七人とは誰と誰と誰なんですかね。主人公のジェームズ・バーローも含むんですかね。[2006年6月11日 22時21分33秒]
原題:Rage at Dawn。ランドルフ・スコット主演、ティム・ウィーラン監督による '55年製作のRKO映画。日本劇場未公開。テレビ放映もどうやら無しで、私も今回 初めてPDクラシックスの廉価DVDで見た。 一言で言えば、RKOらしいひねりの効いた佳作。 リノ兄弟たちの強盗団を殲滅すべく、ピーターソン探偵社から派遣された潜入 捜査員というのがスコットの役どころ。しかもなぜか「画家」というふれこみだ。 リノ兄弟たちはすでに探偵社にスパイされていて、銀行強盗に入った街で住人に 返り討ちにあってしまう。しかし彼らもスパイだったバーテンを突き止めて殺す。 接点を失ったピーターソンは、今度は強盗団を内部から壊滅させようと、潜入捜査員 を送り込むこととし、ここでようやくスコットの登場となる。 だから本編86分のうち、前半の25分はランドルフ・スコットが画面に現れない。 「賞金を追う男」や「決闘コマンチ砦」のように少しミステリータッチな上、RKO映画 なのでいつものコロムビアやワーナーのセットやロケ地が出てこないところに 新鮮味がある。照明やカメラワークにもRKOらしい陰影があり、少し苦い結末になる エンディングも、スコット・ブラウン・プロの諸作とは一線を画すと言えるかも。 製作はナット・ホルト。原作はフランク・グルーバー、脚色がホレス・マッコイ というのも、これまたRKOらしいノワールな豪華さ。 共演はフォレスト・タッカー、エドガー・ブキャナンほか。 PDクラシックスのテレシネは1.85:1の画面サイズがスタンダードにトリミング されて入るものの、ほとんど気にならず、発色のよいカラー映像はかなりきれいで (おそらくケーブル・テレビなどの放送用のVTRをマスターにしていると思われる)、 380円はまさに格安。スコット好きなこのサイトの住人にはまったくお勧め。[2006年6月10日 20時30分29秒]