作品名: テキサス大強盗団 - |
快作です。マクラグレンはバトジャック御用達のときは没個性だけど、 この作品ではプロデユースも兼ねているので快調です。 「サムシング・ビッグ」をいただく為に、 女日照りのアルバート・サルミから女と交換にガトリング・ガンを手に入れようと 画策するベイカーにディーン・マーチンこの辺りから大人の西部劇だね。 女を誘拐するのはいいんだけど、その女ブライアン・キース扮する砦の騎兵隊の大佐の奥さん。 物語は面白くなっていきます。デンヴァー・パイル、ベン・ジョンソン、ハリー・ケリー・jr、エド・フォークナー、 といった西部劇お馴染みの連中が勢揃い 、ボブ・スチールまででてきてにぎやかなこと。 傑作なのはB・キースの大佐、退役まえなんだ、それで砦のみんながプレゼントを送る、 そう、これは黄色いリボンなんだね。でもこの映画はコメディーだから当然パロッてある。 ドーブに黄色いリボンのメロディーをギターで弾かせたりたのしいんですよ。 騎兵隊の馬の鞍はイングリッシュ・サドルであったりディティ−ルにも気を配っている. 流石本家だね。結局「サムシング・ビッグ」とは何か?それは見てのおたのしみ。[2008年4月23日 14時31分22秒]
原題は『Something Big』で、1971年のアンドリュー・V・マクラグレン監督の未公開作品。 ガトリング・ガンとの交換条件で、女をさらってくるように頼まれたベイカー(ディーン・ マーチン)が、駅馬車を待伏せして乗客の婦人(オナー・ブラックマン)を誘拐する。ところが、 その女性が退役直前の砦の司令官(ブライアン・キース)の奥方だったことがわかり…… 指名手配されているので、町に近づくことができず、女のことばかり考えている、騎兵隊から ガトリング・ガンを盗んだお尋ね者とか、バグ・パイプを鳴らして突撃するスコットランド人とか、 金の入歯をした馬とか、コメディータッチの西部劇です。 ラストではガトリング・ガンを使った派手な銃撃戦も用意されており、そつなくまとめられて います。マクラグレン作品としては、可もなく不可もなくといったところでしょうか。 ベン・ジョンスン、ハリー・ケリー・Jrといった、J・フォード西部劇のお馴染みが顔を見せている のも嬉しいです。 70年代前半の西部劇は、アメリカン・ニューシネマの流れをくむニュー・ウエスタンが主流 となっており、このようなオーソドックスなウエスタンはコケると思われたのか、公開されません でした。[2004年1月23日 19時46分25秒]